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『Solitude』第二版について

発行の履歴

・2022年11月20日 初版発売
・2023年2月11日 初版第二刷発売
・2024年1月7日 第二版(改訂版)発売予定

 以下の通り、内容・紙面をリニューアルして第二版を発行いたします。初版をお持ちの方・購入をご検討の方で、変更点が気になる場合は以下をご確認ください。

【内容について】

◆第3章 エンリコとロージーの出会いのシーンの加筆修正
 エンリコとロージーの出会いのシーンを書き直しました。
 読んだ方が疑問に思ったかはわかりませんが、個人的に、一度の話し合いでロージーがエンリコの提案を受けた点について、紙面や展開の都合で早くに決断させてしまったけれど、もうちょっと納得感というか、説得力のある書き方ができなかったかなーと思いました。
 そこで今回は、ロージー側の描写を増やして、エンリコの提案を受けた理由をより明確にしました。

◆第7章 ウォルターとマルティナの出会いのシーンの修正
 ウォルターとマルティナのはじめての出会いのシーンや、エンリコからウォルターへの説明のシーンを修正しました。よりスムーズな展開になるよう工夫しました。

◆第9章 ウォルターとロビンの出会いのシーン、微妙に修正
 ほんのちょっとだけ、展開をスムーズにするために書き直しました。ロビンの心情もほんのり追記。

◆第11章 エンリコの心情の加筆
 マルティナがらみのスキャンダルの際のエンリコの言動を見直しました。マルティナと出会ってからのエンリコの人間的な変化を明確にするために、場面をひとつ追加しました。

◆その他
 軽微な内容修正、用語の変更を行いました。特に時代背景的にあまり一般的ではなかった「ワーケーション」などのカタカナ用語や、「ダメもと」などの口語的表現を手直ししました。

 書き方の癖として私はキャラの心情を端折りがちなので、加筆してもまだミニマムな感じですが、初版より少しキャラクターの気持ちが多めに書いてあるんじゃないかなぁという印象です。
 それから、初版当初「ここの展開はもっとスムーズにできるはずだけど、今の実力ではここが精いっぱい」だと歯噛みしながら書いた部分が手直しできてほっとしてます。

【表紙について】

 表紙は変更なしです。初版を買ってくださった方が新刊と間違って購入しないよう、また、現在の表紙がやはり最も本の内容に合っていると思えるので、もとの画像をそのまま使用しました。
 表紙や背などに「second edition」の文字を入れて区別しています。

【紙面について】

 組版ソフトLaTeXを導入したため、以前より格段に組版は美しくなりました。かなり読みやすくなったと思います。また、店名などの英語表記にはフリガナを振ってわかりやすくしました。
 全体的に市販の本に近い構成を目指し、章ごとの境目も明確になるようにしました。
 一方で、初版で採用していた画像での章番号(万年筆のイラストでローマ数字を表現していました)や、挿入してあった一部画像の削除、奥付を標題紙裏のみに記載するなど、デザインの変更があります。個人的には組版以外のデザインは気に入っていたので、一長一短という感じですが、こだわりの横書き(左綴じ)はそのままです!

【ページ数について】

 場面をいくつか追加したことにより、192頁から218頁に増えました。元の内容を維持しつつの加筆修正のため、大幅に内容が変わることはありませんが、以前書かれなかった場面がいくつか追加になっています。