夏のZOWA -聴く怪談- 怪談紹介vol.7
怪談師 志月かなで
怪談:「トンカツ屋」 「音」
北海道札幌市出身。2015年、怪談師としてデビュー。体験者に取材して蒐集した実話怪談の語り手として活動中。また、古典文学の朗読や紙芝居、執筆など、怪談の表現における多様な手法を追及している。
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1:怪談師として名前の由来を教えてください
直感もありましたが、怪談は夜に語ることが多いので、「月」の字との組み合わせでよかったと思っています。体験者の話そのものが光であるとしたとき、それを受け止めて柔らかく他者に伝える役割が出来ればと思っています。
2:怪談師になろうと思ったきっかけを教えてください
もともと朗読を得意としていたのと、演じるのが好きだったためです。それから最近中学校の同級生と話していて気が付いたのですが、私は中学生の頃からずっと、「なぜ人は生きているのか」をはじめとして、毎日死について考えているような子供だったようで、この仕事も行きつくべくして行きついたのではないかなと感じています。
3:怪談師をやっていて楽しいところを教えてください
実際に体験者から聞き取りをしているとき、自分の想像をはるかに上回る怪異と出会うときが一番楽しいと感じます。
4:怪談師をやっていて苦しい、しんどいところを教えてください
しいて言えば、常に自分の表現力との闘いです。体験者の記憶をいかにリアリティをもって表現できるかという部分については常に考えています。
5:尊敬する怪談師さんは?その理由やエピソードを教えてください
幅広く話芸を極めている方から学ばせていただく日々です。また、怪談師ではありませんが、体験者の方々がご自身の体験を語るときの熱量や、その時の感情の動きなどを一番大切に考えています。
6:怪談の魅力を教えてください。
ただ「怖い」だけではないところです。怪談には恐ろしい話も多くありますが、「怖い」と遠ざけてしまうより、その中に身を浸して初めて見えてくる面白さがあります。霊と聞くと死者と思いがちですが、生霊の話だってあります。生きている人、かつて生きていた人、そのどちらもが奇妙な縁で結ばれた、現代科学で説明のつかない話を、一緒に愛でていけたら幸いです。
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