萎縮する島
サイコロの面に
名前が書いてあり
降って出た目の人物が
面白い話をする。
ダウンタウン松本人志
人気特番。
そこで芸人の千鳥大吾が
自分の親父の話をした。
小さな瀬戸内海
そこに浮かぶ
こじんまりとした島々
その一つで産まれた
大吾から観た親父
その姿。
詳しいネタ内容は
ここで述べないが・・・
その親父は
小さな島で
島の権力者に
跪き
怯え
萎縮し
卑屈になり
権力に付き従って
生きてきた。
情けなく
いじましい
もう老人となった親父。
( 大吾さん、ごめんなさい )
今現在は
島のボスに
何だか良さげな
「 ただの石 」
それを必死で探し
献上して
少しでも権力者に
気に入られ様としている。
少しでもボスに
褒めて貰えたら
それで
子供の様に
嬉しそうにする。
番組収録でこのネタが3本披露され
2本がオンエアになった。
共演者達は
笑いながら
「 切ないな~ 」
と一斉に言う。
面白いが
何だか悲しすぎる話に
「 何やねん、そのネタ! 」
困惑しながら・・・
いうても笑いやし。
松本人志は千鳥大吾に
トロフィーを渡す。
そうやって
終わっていった。
吉本興業の権力によるパワハラ騒動に
大衆が飽きる、ちょっと前の放送。
・
ネットやメディアが
どれだけ正論を言おうと
善良な良識ある市民が
どれだけ
悪に憤っても
この世界の片隅に
力の関係は存在し
そこで
ちっちゃく
ちっちゃく
小さく小さくなって
声高に訴えるとかを
避けて
それで何とか生き残ろう
何とか生き延びよう。
そういう人は存在する。
・
アメリカのドラマで
長期に監禁された女性の話
現実の事件がよく題材とされる。
最近TVドラマで観たのが
救出された少女は喋れない。
その理由は
舌が切り取られていたから
犯人は実の父親。
もちろん
これはフィクションだが・・・?
拉致監禁され
小さな世界に閉じ込められ
現実の暴力に晒された時
人は「 何もしない 」という選択を取る。
自殺という抵抗手段もあると
思うのだが・・・
監禁時の自殺率データーとか
ちょっと解らない。
・
人間とは何か?
生きるとは何か?
そんなもの本当は
解る訳がない。
解った様に言う人間は
どうしようもない。
( 俺じゃんw )
解ったところで
それが何?
解った方が良いのは
それは本当に良いのか?
・
えっと・・・
千鳥大吾の親父の話に戻るけど。
そんな親父と結婚した
奥さんがいて
大吾という芸人で成功した
息子が産まれた。
島の底辺の親父
その息子はヤンチャだったので
親父より上の人達に
迷惑を掛けた。
息子の大吾に
「 わしがナンボでも謝るから、気にせんでええ 」
そう言う親父さん。
「 人に頭を下げることしか
わしゃあ~、出来んからな。」
そう言う親父さん。
・
なんかさ
この親父さんこそ
この生き方こそ
本当なんじゃないか?
私には
こんな生き方出来ないよ(´;ω;`)ウッ…
( いや、やってたかもw )
私の何倍も何倍も何倍も
凄くてさ。
私はこの親父さんに
頭を下げるしかない。
ひれ伏すしかない。
・
この親父さんは
息子が出世して
海見ながら
何度も泣いたんだろうな。
いや
この親父さんは
もう涙出なくなってるかも。
だから
心の中で凄く泣いてる。
・
「 何処かで誰かが 」
少子化が何を意味するか?
もしかすると
人類はもっかい
トコトン寂しくならないと
いけないのかもしれない。
犠牲者を生み出すこと
そりゃ~
悲しくて嫌なんだけど
このままが
より膨大な犠牲者を生むとして
「 必要な犠牲者 」という
まさしく悪魔の仕業が行われるとしたら
人類選択の外からの力。
「 不可能 」という
現実を理解する必要不可欠が
人類に起こったとしたら?
難いね、この話・・・
無視してねw
50年以上の平坦によって
不幸の鋭角化と、お肌が薄い時代とも
云えるし。
・
去年の夏
スーパーボランティアの爺ちゃんが
注目された。
何年も貧乏しながら
一切の贅沢をせず
日本各地の被災地で土方作業を続けてる。
誰にも応援されず。
認められず。
群れず。
ただ黙々と
土にまみれ
小さく頑強だが
老いた身体ひとつで
作業を続けた。
たまたま人命救助で
脚光を浴びたが
それが無かったら
多くの人が知ることなく
ただ黙々と独りで
ボランティアを続ける
謎のお爺ちゃんだったろう。
( 知る人ぞ知ってるだけ )
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩は
賢治という人間が自らの甘えを隠す為
「 こんな人間いないよ 」
という理想(皮肉)を言い訳にしたが・・・
大吾の親父さんや
スーパーボランティアの爺ちゃん
いるじゃん!
こういう凄い人達が
現実には居るんだな。
でもネットには
いないと思う。
ネットを使わない
爺ちゃん婆ちゃん達の中に
凄い人達は
まだまだいると思うが
今の50代から下の人に
どれだけの割合で
今後に発生するかは
解らない。
・
私は私
あなたはあなた
大吾の親父は親父
スーパーボランティアの
爺ちゃんは爺ちゃん。
それで良いんだけどね。
・
優しい日本人が
日常で謝り過ぎなのは
確かだと思うけど・・・
それさえもホントは
凄い事なんじゃないか?
そう考え直したという~
だけのお話です。
まあ
りんかい先生の文章とか
誰も読んでないから
こういう独り言は
大吾親父やSB爺ちゃんと
一緒だね。
それちょっと嬉しいかもw