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弟の通う糖尿病内科がちょっと変わっている

久しぶりに長文でも。

5歳年の離れた弟が通う糖尿病内科はちょっと変わっている。その辺についていくつか書いておきたい。


糖尿病連携手帳に付与したバーコードで診察の受け付け

初診の際に『糖尿病連携手帳』の交付があるのだが、その氏名欄にカルテ番号を記載したバーコードが貼られ、診察券を忘れても手帳に付与されたバーコードで診察受付が可能になっている。診察券にバーコードを付与して読み込ませる診療所ならあると思うが、糖尿病連携手帳が診察券代わりになってしまう変わったシステムである。


負担の少ない・素早い検体検査体制

HbA1cの測定機材があり、通常だとランセットで穿刺し吸い出す方式で血糖値単体も試験紙で測定する方式だが(きちんと外来迅速検体検査加算の算定基準も満たしている)、年に一度血液化学・生化学検査を一気に行う際に真空試験管に採決するが、たいていの場合翼状針の管から絞り出した血液を試験紙やHbA1cの測定装置に入れる方式のため、血統関係の基本的な数値であれば検査項目が多くても2項目だけはすぐわかってしまうのである。
最近の糖尿病専門のクリニックなら標準仕様かな?

人員繰り次第では管理栄養士が初診の問診


弟の場合は看護師の対応で済んだが、人員繰りによっては管理栄養士が問診にあたることがある。まれに栄養状態が思わしくない患者(主に痩せた高齢の方)がほかのクリニックから紹介を受けてくることがあり、そのような方は同行した家族も含め管理栄養士が話を聞き、事後の栄養指導まで寄り添う状況となる。

『インスリン注射生活を楽しもう』的なツールを展示

インスリン注射ともなると、痛みや金銭的コストが先立って躊躇する方が多いようだが、ここのクリニックでインスリン治療を受けている方は『同じ境遇も多いから』という理由からあまりそんなそぶりは見せていない(ちなみに弟は内服薬治療中なのだが次に書く)ために、使用済みの注射針を指定の場所に置くのも何の気兼ねもなくこなしている。

『配合剤』の処方が多い

糖尿病自体や合併の症状を問わず『2種類の成分の配合剤』の処方が得意である。弟の場合はイルベサルタンとアムロジンの配合剤(イルアミクス)とピオグリタゾンとアログリプチンの配合剤(リオベル)が処方されているが、糖尿病薬に限らず循環器系の薬を中心に2種類以上の成分の配合剤の処方が多く、内服薬で済んでいる弟のような患者でも『服用の負担』を減らすことには注力している。注射剤でもトレシーバとビクトーザの配合である『ゾルトファイ配合注』の処方には力を入れ、インスリン単体では困難なケースへの対応も大丈夫である。

今のところ、このクリニックに関しての傾向は以上の5項目になるが、比較的効果を上げている患者が多く、ここの先生は患者に加え家族への対応もよく、割と『褒めて伸ばす』方式の治療を心掛けていることもあり、市内でも評判が高い。
もしも自分が糖尿病にでもなることがあれば『こんなクリニックなら治療を『楽しめそう』な雰囲気で入れる』理由で発見も多くなりそうな意味もあって通ってみたいクリニックであるということでまとめておきたい。

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