諺のはじめ

耳に胼胝ができる。

人は3才を越えたくらいから過去を持つ生き物だ。

身に覚えが在ろうと無かろうとも。

振り返れば過去がある。

さて、厭きるほど同じ話を聞かされるとペンで同じ箇所を痛めるように。

傷口が閉じる前に患部を傷つけるから過剰に防衛して皮膚が分厚くなるように。

心も過剰に反応してしまうものだ。

実際に胼胝のある人は邪魔で仕方ないし、見た目も悪いので取り除きたいもの。

心が膿んでしまう前に過去は切り捨ててしまおう。


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