水を飲むから喉が乾くのだ
一回言われた言葉にしがみついて、思い出して、反芻しながらそこの栄養だけで生きているのです。
「美容院に行くのでまたね。」
って言われて、そうか、と思って少し切ないというかなんというかさみしくなって、ニノクも継げなくなってて、そうしたら、
「来週きみと会う用事があるので。」
そうか、さみしいな。
ん?来週…?
それおれやん!ってなって、そっか!もう来週だ!ってなって、もう100回言ってほしいと思いました。
だってあの人がおれと会ってくれるんだぜ。
さみしさは思い出すからさみしくなるし、水は飲むから喉が乾くのです。今はもう、とにかくリフレインが鳴りやむまで残響を懐かしむのです。
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