見出し画像

海はいつから星はどこまで④

金曜の夜に家で鍋をしながら安い缶チューハイを飲んでしまっていい塩梅に酔っ払う。歌を唄いたいなあと思っていたら春日井の友だちからちょうどいいタイミングでカラオケに誘われた。いそいそと寝間着を着替えて駅へペタペタ歩く。(僕はまだサンダルを履いてる)

電車を間違えて乗り直す。うんざりしながら遅れる旨を伝え、うんざりされなくてよかったなと思う。目的地まであと10分。自分が酒くさいから電車に乗るのが気まずいので嫌だ。早くつけ。

noteを見ながら時間を潰していて、まだ書いている途中だったやつを思い出す。千葉の館山の釣りのときのやつ。

また次思い出したら今度こそ書いて終わらせようと思った。

今夜は春日井へ友だちとカラオケしに行く。明日は京都へ友だちの結婚パーティーに行く。呼んでくれる人がいることはありがたい。今日はお酒を飲み過ぎないようにしたいものである。

呼んでもらったので行った千葉の館山も良かった。海は荒々しかったけど魚も肉も野菜もうまかった。久しぶりのおしゃべりもひとしおだった。

カラオケは1時間半を延長して2時間歌った。ヨッパライなので面白いくらいいい声が出た。自画を自賛しつつ帰りの電車に乗る。冬なので座席が暖かいんだけど、寝てしまったら恵那まで行く電車なので寝ないように今これを書いている。

そうだ、あの釣りキャンプの夜のことを書くのだ、おれは。地面はここにしかない。

「ここにしかないのだ、地面は。」

と思っていた地面が思ったりよりも薄くて、昔に亜炭を掘った穴にあっけなく落ちて死ぬ。そういう土地で僕は生まれ育ったから今でも炭鉱夫のようにタバコを吸うのだ。

雨が上がって薪は乾いて、焚き火がパチパチ言いながらめらめらと燃えている。火の揺れかたは面白いのでついついみてしまう。木の音も面白い。

少しずつ火にあてられて、問わず語りに話す夜が始まろうとしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?