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歪な道具を使うことの利点

趣味としてDJなどをしておってたまに発表会に出させてもらったりしておるのですが、機材がとにかくデカい。

今やUSBひとつで全国のクラブを行脚できる時代なのですが、僕はパソコン(安部公房も使ってたNEC)とコントローラ(DDJ-400たら言うデカくて頑丈なやつ)をめちゃめちゃ大きいリュックサックに入れて持って行ってます。

ポータビリティを犠牲にして何を得たかを体制翼賛的に語るのでこれは大本営発表だと思って読んでください。3つだけべらべら話します。

1.重たさ

USBと違って、ブツが物理的にポケットに入らないので、パーティに呼んでもらった前日に鞄の準備から始まります。

パソコンは背面に1番近いところに入れて極力揺さぶらないようにとか、細かいものはこの袋にとか、コード類全部入れたかとか、まるで遠足の前日のようにワクワクしながら準備して、寝る前に一回背負ってみて、その重さに安心して少し眠くなって歯を磨いて寝る。

そういう楽しさがあります。

レコードを廻してるDJなんかこの100倍はワクワクするんだろうし、この1000倍は重たいんだろうな…と思いながら寝ます。

2.煩わしさ

USBだったら挿すだけのコトです。

そこをおれたちコントローラーはPCの接続と立ち上げ、赤白ケーブルをつなげるアンプの箇所の捜索、(少しテキーラを舐めて)PCとコントローラの間の線の捜索と接続、そしてPCのパスワードを思い出して打ちながら「やばいやばい、もう一曲なんかかけてもらっていいですか?スンマセン…」というマジで申し訳ないことを言い出す覚悟をきめて、そして「すんません、テキーラ飲んでください。あっ、僕のもお願いします…」というもう二杯テキーラを頼む胆力…。そういう力をつけなければなりません。(ちゃんとすんなり接続できればいらない力ですが)

とにかく自分の前のDJに不要な煩わしいストレスをかける。

そこで今まで培ってきた人間としての弱さが試される。

皆さんは、試されていますか。

3.家でやってた方がマシ

そんなに沢山の「現場」でやらせてもらっている身ではないのですが、とにかく家でへらへらとやっているときと「現場」の取り廻しが違いすぎて面食らいます。僕は毎回そうなります。しかし、

「くっそ〜!家ではもっとうまくできてるのに〜!」

という言い訳ができるので、精神的にはかなり大丈夫になるのではないでしょうか。これだからこそ家でコントローラーをしごいて練習したいなと思うし。家で練習したことを現場にフィードバックするのではなく、現場でくやしかった怨みを家で果たしましょう。

でも、家でやってたほうがマシだ!と思っても、まだ呼んでくれる現場があったら心置きなく主催者に甘えて失敗しましょう。その人だけにはちゃんとお礼を言って帰ったらまた家で「クソ野郎どもが!!!」となればいい。

家に持ち帰ったそれで、へらへらやればいいって!大丈夫!

以上です。夜遅くに長々とすみませんでした。おやすみなさい…。

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