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雑司が谷散人の街道遊歩 0771

日光街道 1日目-07 2019.5.4

南千住駅手前右手に広がる貨物ヤードは、隅田川貨物駅。
もとは常磐炭田からの石炭受け入れの為に明治期に開設された駅で、かつては舟運との連絡用に隅田川から水路が引き込まれていた。

隅田川貨物駅

常磐線の築堤脇に延命寺。
江戸期の小塚原刑場の跡地で、約4メートルの高さがある首切地蔵は、刑死者の菩提を弔う為に寛保元年に建てられた。

首切地蔵

南千住駅から先の日光街道の道筋は、通称「コツ通り」。
南千住交差点まで来ると、正面に素盞雄神社。
牛頭天王と飛鳥権現が降臨したという奇石を祀る神社。
祭神が降臨したという石は瑞光石と呼ばれ、富士塚となり、浅間神社が祀られている。

素盞雄神社

日光街道の道筋は国道4号となり、千住大橋へ。
下り車線側が昭和2年架橋の旧橋で、鋼タイドアーチ橋。
最初の架橋は家康の江戸入府から間もない文禄3年で、隅田川で最初の橋だったことから、他の橋との区別の必要もなく、単に大橋と呼ばれた。

千住大橋

大橋が架かったことで、それまで橋場の渡しで隅田川を越えていた奥州街道や水戸街道の道筋が、この橋に移ったという。
幕府は当初、隅田川ではこの橋以外の架橋を認めなかったが、明暦の大火などを経て両国橋等が完成し、その頃から千住大橋と呼ばれるようになったという。

千住大橋

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