雑司が谷散人の街道遊歩 0593
東海道 0593 28日目-13 2018.12.5
大谷には京阪電車の大谷駅があるが、大正元年に当時の京津電気軌道がここに駅を開くより早く、明治12年に東海道線大谷駅が開業。
大正10年の新逢坂山トンネル開通で大津から京都へのルートが変わり、駅は廃止された。
名水「走井」を使った餅飴の老舗「走井餅本店」は、江戸中期に逢坂大谷で創業。
京阪電車大谷駅前がその跡地。
大谷の旧道から東海道は国道1号へ合流し、山科方面へと下っていく。
左手には月心寺。
名水「走井」で知られた走井茶屋の跡地。
広重の五十三次「大津宿」に描かれた走井の茶屋がここ。
湧き出る水が井戸から走るように溢れたという。
月心寺前は走井一里塚跡。
一里町の町名も。
月心寺は日本画家橋本関雪が有した寺で、隣接する庭園や別邸など、音羽山麓一帯の深い緑の中に、周囲とは別世界のような空間が広がる。
石垣は膳所城のものとも。