雑司が谷散人の街道遊歩 0647
中山道 2日目-06 2019.1.1
中山道旧道左手の慈恵稲荷参道に、珍しい市場定杭が残る。
ここで六斎市が開かれていた証だが、定杭の残る市場跡は希少という。
市場定杭と並んで、市神が祀られている。
宿場というよりは、市場として賑わった浦和らしい風景。
旧上町、今の常盤は江戸初期の浦和御殿の跡地。
家康鷹狩の際の休憩所として使われたという。
御殿は慶長16年に廃止。
跡地は明治26年に浦和地方裁判所となり、今は常盤公園となっている。
蕨宿と浦和宿の名物は、鰻。
浦和宿から先、しばらくの間は鰻を出す店が無かったようで、ここで鰻の食べ納めとした旅人が多かったという。
鰻は別所沼産。
今も浦和には鰻の老舗が多いとのこと。
浦和宿を抜け、北浦和から針ヶ谷へと進む中山道旧道。
左手に傘付きの庚申塔。
針ヶ谷は岩槻城主高力清長の家臣、中村吉照が陣屋を置いた場所。
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