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雑司が谷散人の街道遊歩 0617

京街道 2日目-04 2018.12.19

孫橋から先の京街道旧道は、京都市伏見区、久世郡久御山町、八幡市が複雑に入り組む。
いずれも、宇治川の流路付け替えの痕跡。

孫橋付近

京街道旧道は京阪電車の工場脇を抜けると、再び宇治川右岸の堤防に近づく。
京阪線をくぐると、京阪の宇治川橋梁を見上げる。
美しいトラス7連の鉄橋。川名の標識は既に淀川。

宇治川橋梁

宇治川の流れは左の木津川、右の桂川が近くなり、いよいよ淀川となる合流点を迎える。
古く、右岸の山崎と左岸の八幡、橋本との間には、狐の渡し、広瀬の渡し、山崎の渡しの3つの渡し場があり、八幡への京街道は、狐の渡しと接続し、西国街道ともつながっていた。
今はここに御幸橋が架かる。

御幸橋

御幸橋は宇治川と木津川のそれぞれに架かる。
宇治川を渡ると、すぐに木津川。
かつては宇治川と木津川の合流点は淀にあったが、明治の大洪水を経て今の位置に付け替えられている。
よって御幸橋前後の風景も、狐の渡しの頃とは大きく変わっているものと思われる。

木津川

宇治川の御幸橋に続いて、木津川の御幸橋を渡る。
正面には男山。
この位置に最初に橋が架かったのは、明治13年。
当時は宇治川と木津川の合流点は淀にあったので、橋が越えた川は宇治川だけだった。
木津川の付け替え後、2本の初代御幸橋は大正2年の架橋。

御幸橋と男山

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