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雑司が谷散人の街道遊歩 0635

中山道 1日目-09 2018.12.29

都電庚申塚電停を過ぎると、地蔵通り商店街からの人混みも徐々に落ち着き、西巣鴨へと入る。
中山道旧道に面して、古い商家もちらほら。

西巣鴨

巣鴨付近の中山道には、種子屋街道の別名があった。
三軒家の地名もあり、これは種子屋が三軒あったことによる。
種子屋は農家の副業から発展したといわれ、江戸期には野菜の種子の生産地として知られた。
旧道右手に残る東京種苗は、かつての種子屋街道の名残りの一つ。
建物は明治期の築。

東京種苗

中山道旧道は掘割交差点へ。
元禄9年に玉川上水から分水された千川上水は、ここから中山道の下に敷設された木管により本郷、小石川方面へ給水されたが、慶応元年の滝野川反射炉建設に伴い、王子方面へも分水された。
これが掘割で開削され、掘割地名となる。
近くには千川上水分配堰の碑。

掘割

中山道旧道右手に、亀の子束子西尾商店。
亀の子束子の発売は明治40年。
以来、今に続く超ロングセラー商品。
建物は大正11年築。

亀の子束子西尾商店

滝野川地区の中山道旧道。
滝野川は石神井川の別名といわれ、特に下流の王子付近では溪谷状の深い谷を形成していたことから、滝のような川としてその名があった。
昭和7年から22年までは、滝野川区。

滝野川

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