雑司が谷散人の街道遊歩 0127
矢倉沢往還 4日目-06 2017.5.5
小田急線の高架をくぐると、その先の右手に大きなイチョウが目印の熊野神社。
渡辺崋山の「厚木六勝図」に描かれた「熊林暁鴉(ゆうりんぎょうあ)」がここ。
ソニー厚木工場西側を南下する大山道旧道に、岡田一本杉バス停。
旧厚木町と岡田村の境界にあった一本杉は、関東大震災後に枯死したとのこと。
それでもバス停にその名を残し続けている。
今はバス停脇に大イチョウ。
東名高速をくぐった大山道旧道は、国道129号を越えて西へ向かうと、玉川を渡る。
大山の北側、日向薬師の方から流れてくる川だが、この付近は河川改修で大きく流路が付け替えられている。
大山道旧道が玉川を渡った橋が、新宿橋。
この辺りは現在は厚木市酒井の町名だが、少し古い地図を見ると、宿や新宿といった地名が見える。
矢倉沢往還の立場のような場所か。
愛甲宿に入る大山道旧道。
その入口に、玉川橋。
橋の下に水の流れは無いが、橋だけが残っている。
ここは先程の玉川の旧流路跡。
かつて愛甲宿から平塚方面に流れていた玉川。
関東大震災で玉川に流れ込んだ大山の土砂は、流域に甚大な水害を発生させ、戦時中に相模川へ繋げる河川改修が行われた。