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雑司が谷散人の街道遊歩 0728

暗越奈良街道 1日目-11 2019.3.20

宝町を東へ進む暗越奈良街道旧道。
このあたりからは生駒山地の山肌も一気に近づき、街の風景も新興住宅地から昔ながらの古い家並みが目立つようになる。
旧道左手には箱殿地蔵堂。

箱殿地蔵堂

暗越奈良街道旧道は、国道170号と交差する箱殿交差点へ。
地図を見ると、このあたりには出雲井、喜里川、鷹殿、南荘など、興味深い地名が多い。

箱殿

箱殿東交差点で暗越奈良街道旧道は東高野街道と交差。
東高野街道は京方面からの高野山参詣道で、石清水八幡宮のある京街道八幡から河内国東部の生駒山麓を南下していた。
交差点は五叉路で、宝蔵辻と呼ばれ、両街道を示す道標も残る。

宝蔵辻

暗越奈良街道旧道は、生駒山麓の住宅地に入り、傾斜が強くなると豊浦町へ。
大坂夏の陣で徳川家康が本陣を構えたのが、豊浦の中村氏居宅。

豊浦町

豊浦町から近鉄奈良線の高架をくぐると、暗越奈良街道はいよいよ暗峠への急な上り坂にかかる。
この峠越えの道が国道308号で、急勾配で狭隘路の国道として知られている。

近鉄奈良線の高架

近鉄奈良線の高架をくぐり、線路沿いを枚岡駅方向に進むと、左手に枚岡神社の森が広がる。
紀元前657年の創始といわれる古社で、河内国一ノ宮。
奈良の春日大社創建の際、当社の天児屋根命、比売神の分霊が勧請されたことから、「元春日」とも呼ばれる。

枚岡神社

京街道で高麗橋へ到着した後の折り返しで歩き始めた暗越奈良街道の旅。
1日目は枚岡神社で終了。
日が暮れるまでまだ間があるので、枚岡神社をお詣りしてから近鉄電車で大阪へ戻る。

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