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雑司が谷散人の街道遊歩 0415

佐屋路 10 2018.6.12

埋田追分からしばらくは旧道消滅区間。
愛宕神社からようやく佐屋街道の道筋を辿れるようになる。

日比野への旧道

名鉄尾西線日比野駅付近の佐屋街道旧道。
津島の市街地を抜け、次第に田園風景に。
日比野駅は実業家日比野紋左衛門が誘致した駅。

日比野

佐屋街道旧道が県道458号に出る場所は、巡見街道との分岐点。
ここに佐屋海道址碑がある。
昭和54年と、比較的新しい。
街道ではなく、敢えて海道としている。

佐屋海道址碑

県道458号の佐屋街道を南下していくと、須衣地区に入る。
この先の須衣交差点を直進すると佐屋駅。
佐屋街道は右へ折れ、佐屋宿となる。

須衣

須衣交差点を右へ曲がると、佐屋宿。
佐屋街道開設当初からの宿場。

佐屋宿

佐屋宿の西端に立つ舟場道の道標。
桑名への三里の渡しは、宿のすぐ先にあった渡船場から佐屋川を下った。

舟場道の道標

舟場道道標の向かい側に、佐屋代官所跡。
佐屋には藩主の休息所となった佐屋御殿、船番所、船会所、奉行所があり、後に奉行所が代官所に置き換わった。

佐屋代官所跡

かつての渡船場跡付近に、三里の渡し碑。
熱田の宮宿から桑名への七里の渡しに対し、佐屋まで陸路を辿ると、ここから桑名へは三里の渡しとなる。
佐屋湊として賑わった佐屋川は、木曽川からの土砂流入で江戸期から水深が浅くなり、明治期に廃川。
渡しも明治5年廃止。
今は川も無く、往時の雰囲気を感じることも難しい。
佐屋街道はここで終点。

三里の渡し碑

桑名へは巡見街道による陸路もある。
いずれそちらも。
佐屋路の旅を終了し、名鉄線の佐屋駅から帰路へ。

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