雑司が谷散人の街道遊歩 0712
中山道 4日目-11 2019.3.19
深谷の市街地に入る中山道旧道。
右手に見える緑の屋根と窓のアーチが印象的な洋館は、大谷家住宅。
深谷宿の有力商人だった大谷藤豊の旧邸で、昭和4年から深谷町長を務めた藤豊が、不況時の救済事業として建築したもの。
木造二階建ての和館の中山道側に洋館が付設された、和洋折衷住宅。
深谷宿は江戸から9番目の宿。
江戸出立から二泊目を深谷とする旅人が多く、遊郭もあり、中山道最大規模の宿場だった。
80軒余りの旅籠の大半は飯盛女を抱えていたといわれ、これを目当てに深谷を訪れる旅人も多かったようで、池田英泉「岐阻街道 深谷之駅」には、多くの女の姿が描かれている。
中山道旧道左手に「大政」と書かれた蔵。
大政は深谷宿の穀物商。
中山道旧道は唐沢川を渡る行人橋へ。
行人橋は江戸期から石橋で、明治31年に深谷らしい煉瓦橋となったというが、今はその面影もない。
中山道旧道左手に、見事な煉瓦造の妻壁とうだつを見せる塚本商店。
大正元年築。
うだつの足元は花崗岩の隅石で補強されているが、装飾の意味合いもあるのだろうか。
塚本商店の先を左へ入ると、JR深谷駅。
中山道の旅4日目を終了。
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