メイドイン奄美のいきものたち
その1:アマミノクロウサギ
奄美大島の主人公級キャラクター
アマミノクロウサギをご存知でしょうか。1枚目の写真の子がそうです。みにくくて申し訳ないです。しょぼいうちのカメラ技術ではこれが限界です…ご勘弁を。
奄美大島の山中に住んでいるアマミノクロウサギは、奄美に住む私からしてもレアキャラなのです。それは暗くならないと遭遇しないからというのが大きいです。生活しているとわざわざ夜中に山中に行くということはしないですからね。それでもたまには夜中に車を走らせることもあります。そんな時にとある町道で見かけたのがアマミノクロウサギとのはじめまして。でした。ヘッドライトでビックリさせちゃいけない!と思い慌てて消して真っ暗にしてしまい見失った経験があります。バカですねー。だけどその時に見た満天の星は今でも忘れられない景色のひとつです。話はそれましたが国の特別天然記念物に指定されているアマミノクロウサギ。こういう点からもレアキャラである要素がプンプンしています。改めて、ガイドさんに頼んでナイトツアーに連れていってもらってカメラを準備して挑んだのがこの写真なのです。
アマミノクロウサギ基本情報
アマミノクロウサギに逢えるのは自然界だと奄美大島と徳之島のみです。世界広しといえどこの2島のみ。とても貴重さがうかがえます。
年中子供産まれるけど秋冬の時期は多いので遭遇率もぐっとあがります。
ウサギはドングリ食べないけどアマクロはシイのドングリを食べるようです。
道路に出るのはご飯とトイレタイムなんですが。いまだにクロウサギとヤギの糞の違いがわかりません。ガイドさんなんかは写真でもウサギ!!って言い当てるのですが一体何を見てそう判断しているのでしょうか。
大きさは大人の手を広げた両手分なんです。案外大きいなと思いませんか。だいたい遭遇すると丸っとしているのでもう少し小さく感じるかなと思います。
(※上記4枚の写真は奄美野生動物保護センターにお邪魔した時の企画展示を撮影したものです)
知れば知るほどかわいい
ウサギってこれまでそんなに好きではなかったんですが、アマミノクロウサギに逢ってからというもの、その可愛さにやられてしまっている私です。
まず丸っこいフォルムと短い手足。決して早いといえない動作。島の言葉でぼっとぼっとしているといって遅いと感じる程です。見た目だけでなく動物には自分の身を守るために威嚇動作があるのはわかりますか。アマミノクロウサギの場合、にらむのみだそうです。
にらんで相手が逃げなかったら自分が逃げるそうです。なんてヘタレなんだ。そんなんで自然界で生きていけるのか!?と心配になってしまいます。
撮影は距離をもって
少しカワイイからずれてしまう内容ですが、一部のかたの写真でアマミノクロウサギのこういったポーズのものを見かけます。撮影背景を考えると、警戒させるほどに近づいている状況だと判断できます。そう思うとなんだかかわいく見えない写真だと思わないでしょうか。自然との距離感、大事にすれば、可愛らしい姿を拝めますので、撮影したい人は距離とっても撮れる超絶良いレンズと良いカメラをお持ちくださいね。カモフラージュするのも一つですね。そんなん無理じゃ高い!という人は心の眼でシャッターきってくださいね。自然に近づき過ぎるのは自然にとっても人間にとっても良くありません。
アマミノクロウサギめちゃかわいいオススメ写真集
そんなヘタレアマミノクロウサギをグッズにしてみました。
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この「にらむ」ことは勝廣光氏の写真でつづるアマミノクロウサギの暮らしぶりに描かれていましたので、よかったら手に取ってみてくださいね。生き生きとして愛らしい動物が紹介されていますよ。私のお気に入りの本です。上のイラストもこの本を参考に描いてみました。
子育てが独特で一躍有名に
アマミノクロウサギといえば地中に子どもを埋めて子育てする方法が知れ有名になるきっかけのひとつになったのではないでしょうか。地中に埋めるなんて窒息しないのか?といちいち行動が心配になるアマミノクロウサギ。この子育ての様子を映像におさめたのが浜田太氏。
朝日新聞DIGITALでは動画で子育ての様子を見ることができます。浜田太氏は子育て動画で世界的な写真コンテストの動画部門で入賞をされたのです。このことは浜田氏だけでなくアマミノクロウサギの知名度をぐんっと引き上げたことになったんではないでしょうか。
地中に埋めて天敵から子どもを守る姿はみていてたまらなかったので思わずTシャツにしたのがこちらですね。このグッズは、売上の一部を奄美の生き物の為に寄付する活動をしています。
ふざけてなどいないですよ。ほんとに。愛のたまものです。はい。
ちなみに、正確にいうとアマミノクロウサギの巣は入口から少し上り坂になるように掘ったトンネル状なんですよ。決してお城など…いや、自然界なにがおこるかわからないか…
アマミノクロウサギに逢いたい
山中に夜中に出る。だいたいこのあたりに行けば出るというのは島の人に聞けばわかります。だからレンタカーがあれば島外の人でももしかしたら逢えるかもしれません。ですが、私はいくつかの理由からガイドの利用を絶対にオススメします。
なんといってもガイドさんに頼めば運転しなくていい。それはじっくりアマミノクロウサギ探しができるということです。撮影にも集中できます。何より出るポイントを一番知っているのはプロである彼ら。彼らに任せましょう。そして、生態やエピソードを聞きまくりましょう。ガイドさんの経験次第で面白い話も聞けるかもしれませんよ。
これが一番の理由なんですが、交通事故予防です。アマミノクロウサギの死亡要因に交通事故があります。逢いに行ったのに車道に出てきたアマミノクロウサギを引いてしまったとならないように、慣れない道での運転はガイドさんに。アマミノクロウサギは大きいから引かないよゆっくり走るしっていう方…奄美はアマミノクロウサギだけではないんですね。数センチのカエルも山中道路にたくさん出てきてよけきるのは大変!ということもあります。他にもカニも出ますし、ハブなどの蛇類もいる。鳥だっている。夜道は特にいきものだらけなんです。といっても中には全く見れなかったという人もいたりするので相手が自然であるというのは忘れないでほしいのですが…。
このエコツアーガイド連絡協議会に所属しているガイドさんにアポイントを取ってみることをオススメします。ガイドは自然を守りながら安全に案内することが使命のような方たちです。是非利用してみてくださいね。
こちらではエコツアーガイドってどんな人?という参考になる動画がアップされています。
こちらは奄美のナイトツアー予約の周知に関する記事です。(2022/08/18)ナイトツアーはレンタカーなどによる個人利用であっても道に対して予約を行うことをルールとしてもうけています。
傷ついたアマミノクロウサギを放置しないで
もし、奄美で傷ついてうずくまっている、死んでいるアマミノクロウサギを見かけたら奄美野生生物保護センターへ電話してください。万が一ご自身で傷つけてしまった場合もです。ただそこは冷静な判断が必要なようです。たとえば捕まえようとしたら逃げようとしている。これは例えケガをしていても放っておくことが必要です。可哀想だと思っても相手は自然界で生きている生き物です。本当に可哀想なことは人間界に切り離されてしまって仲間や野生生活に戻れなくなることだと個人的にも思いますし、これまでお話を伺ってきたエコガイドの方々、獣医の方々も口をすっぱくして訴えていらっしゃることです。なかなか判断が難しいこともあると思います。そんな時は相談されることも一つの手段だと思います。連絡先も含めて奄美野生生物保護センターのHPをまずは一読して頂けると野生生物との接し方についての理解が深まるのではないでしょうか。
アマミノクロウサギ愛が過ぎて
私は絵を描くのを生業としているのですが動物全般好きなので当然アマミノクロウサギを描くことはあってこれは一番はじめに描いたアマミノクロウサギですね。どなたでも39円から、編集利用して使うことが出来るPIXTAというサイトを利用して配布しています。
そしてこれを使ってTシャツなどのグッズに…。これらのグッズは、売上の一部を奄美の生き物の為に寄付する活動をしています。
もふもふ布で作った缶バッジはくるみボタンにもなるものです。アマミノクロウサギ以外にもルリカケスなどの人気キャラもいますよ。こちらもエコバッグのおともにいかがでしょうか。なんか酒のアテみたいな誘い文句ですね。Creemaにて販売しています。
こんなアマミノクロウサギグッズもあるのですよ。地域の自然を守るタオル第一段として奄美の動物を刺繍したものがいくつかあり、これも売上の一部が徳之島の自然保護に寄付されるんですって。どうです?
では最後にアマミノクロウサギのかわいいお尻が撮れた写真を。
ぴしーーー(アマミノクロウサギの鳴き声のひとつ)
活動費に繋がるサポートをよろしくお願いいたします。イラストやデザインで奄美大島にカワイイと素敵を拡げていく活動をしています。