見出し画像

ゲーミングノートPCが突然死したけど修理費が高すぎて直さなかった話

2021年8月、メインで使っていたゲーミングノートPCが突然死したので、起こった事やその後の対応を時系列にまとめる。

結論から言うと、修理費があまりに高かったので、修理を断念した。

壊れたPCについて

米Hewlett-Packard(以下:HP)社のゲーミングシリーズ、OMENの15インチノートPC最上位モデル。2019年5月に購入し、壊れるまで2年と3ヶ月使った。

(本体がまだ帰ってきていないため、上の商品写真はHPサポートページからお借りしました。)

以下、壊れた時のスペック。

型番:OMEN by HP 15-dc1000tx (ハイパフォーマンスプラスモデル)
CPU:Intel Core i7-8750H
メモリ:DDR4-2666 16GB×2
SSD1:Crucial P1 1TB(M.2 NVMe)
SSD2:Crucial MX500 1TB(SATA3)
GPU:NVIDIA GeForce RTX2070Max-Q VRAM 8GB
モニター:1920×1080 IPS 144Hz
ネットワークカード:Intel AC9560

費用面では、本体価格22万、購入後のパーツ換装(メモリ、SSD×2)でだいたい5万。消費税とか諸経費も含めると、全部で30万くらい入れていた。

以下の記事にも書いた。

ゲーミングノートPCを2年間持ち歩いた正直な感想 - OMEN by HP 15

[7月中旬] 予兆 KP41エラー

7月中旬に、Windowsを21H1にアップデート。その後、高負荷時に電源が落ちる現象が頻発する。Kernel-Power 41 エラーだった。

動画編集やビルドなど、ちょっと重たい作業で急に落ちる。もちろん作業内容は復元できないので、最初からやり直しになる。

不安定で使い物にならないので、作業内容は別PCに移行し、修理を試みた。
電源管理や起動周りの設定、ドライバーの再インストールなどを一通り行う。ハードウェア面でも、再起動、メモリ等の物理的な抜き差し、CMOSクリア等を行った。
7月下旬に入り、しばらく発症せず。直ったかな?

[8月中旬] KP41再発

再発。やっぱり直ってなかった…。
この段階では、まだWindowsアップデートが原因だと考えていた。Windowsのクリーンインストールを検討したが、やらなかった。(今から考えると、ここでクリーンインストールしたとしても恐らく壊れた。)
この辺りがPCの最後の足掻きだったのかもしれない。

そして、運命の日へ。

[8月25日夕方] 突然死

夕刻、DiscordでVCをしていたところ、唐突に電源が落ちた。今までは高負荷時に落ちていたので、Discord程度の負荷で落ちたことが気になるも、取り敢えず起動。ポチッ。

…。

起動しない。
焦る僕。ポチポチ。

無反応なPC。

…汗

急ぎの内容のVCだったので、手元のスマホでDiscordに入り直し、その間にPCを調べていく。このとき以下の症状だった。

・電源ボタンを押しても反応なし
・BIOSが起動しない
・普段は起動時にファンが回るのに、回らない
・ACアダプターを挿しているのに、充電ランプが点灯しない

雲行きが怪しい…。BIOSが起動しない&ファンすら回らないので、電源回りの可能性が濃厚だと考えた。

原因特定を試みる。

[8月25日夜] 分解

本体の前にACアダプターを疑い、別のPCでテスト。正常に給電されていた。

まずバッテリーを疑う。バッテリーを取り外した状態でACアダプターを挿し、起動してみる。起動しない。

埃でショート、コンデンサーの劣化を疑い、全部バラす。

おおよそ3か月に一度は分解清掃をしているので、埃はほとんどなし。USBなどの端子類も正常。臭いもなし。ショートではないように見える。

更にバラしてマザーボードを一通り見る。
目視した限りでは、コンデンサー等にも異常は見られなかった。

グリスの塗り直し、サーマルパッドの交換もしているし、熱を扱いきれなかったようには見えない。熱暴走の症状じゃないし。

残念ながら、ノートパソコンだとこれ以上の原因特定ができなかった…。
ここからは僕ではどうしようもないので、サポートに送ることを決める。
マザーボード交換かなぁ。

[8月26日] サポートへ電話

朝一番にHPサポートに電話。めっちゃ日本語が出来る外人さんが対応してくれた。一通りの症状を伝え、修理の手続き等を行う。
この機種は修理費が高くなりがちとか不穏なことを言っていた。

[8月27日] サポートへ発送

(っ´∀`)╮ =͟͟͞͞ □

[8月30日] サポート着

≡≡≡ □ヽ(-ω-ヽ)

サポートから着いたとの連絡。
修理状況はこんなサイトから確認できるらしい。

[9月13日] 見積もり 着

9月13日に修理費用の見積もりが届いた。
メーカー側でも症状を再現したとのこと。修理内容は、予想通りマザーボードの交換だった。

で、修理費用なのだが、正直驚いた。こんな金額を実際に出してくるのか。

機密保持の規約に引っ掛かりそうなので具体的な金額は書かないが、予想していたよりもだいぶ高い金額だった。本体代金よりは安くなるように収めたんだろうな。
僕の過失で壊したのなら文句はないが、今回は製品の不良とも取れる状況なので、何かしらあるかと思っていた。

とにかく、2年落ちのPCに本体価格とほぼ同じ修理費をかける価値はないので、修理は断念することにした。

まとめ

ノートPCはハイリスクだ。
工業製品である以上故障は付き物だが、故障時の影響はデスクトップPCよりも遥かに高いと思い知った。

一方で、使い方に注意する以外、ユーザー側に出来ることは殆ど無い。
メーカーには、そもそも故障しない製品を造ること、故障したときにはユーザー側の負担が少しでも軽くなるような対応をしてくれることをを切に望む。

--

偉そうなことを書いたけど、ゲーミングノートPCというカテゴリは格好良くて大好きなのでこれからも買います。

長文を読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?