公式SNS~主にtwitterの裏側~

ブログを読んでくださっているみなさん、こんにちは。本日は盛岡市動物公園ZOOMOの公式SNS、主にツイッターにまつわる裏側をお伝えしていこうかなと思っています。どうぞ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
さて、盛岡市動物公園ZOOMOでは2012年の4月から公式twitterを開設しました。
開設した最初のころは、その日のイベントの紹介が主なものでした。2015年からその日のつぶやきをデータとして残し始めているのですが、その頃もイベントの中に動物の情報が挟まれる程度で、今のように毎日かかさずアップするようになったのは、2019年からになります。
2019年に変化があった大きな理由は、今まで飼育係がバラバラに担当し機能していたHP管理・マスコミ対応・SNS管理を、1つのチームにまとめ、広報チームが出来たことにつきます。チームが出来てまもなく、伝説のじゃんけん大会が開催され、チームで何かをやり遂げる成功体験を早々にしたことが、みんなの士気を高めたのは間違いありませんでした。

じゃんけん大会0503

「じゃんけん大会の様子」

伝説のじゃんけん大会をご存じない方もいるかと思いますので、詳しくご紹介します。
2019年チーム発足後、関係スタッフはゾウ舎監視室に集合しました。その頃の広報チームはすべて飼育係、担当動物もバラバラでしたし、新しく関わるスタッフもいたため、仕事内容の確認とどんな風にリリースしていくか等をざっくばらんに話し、自分たちで発信や、イベント、リリースについて決めていく最初の一歩でした。話し合いは1日で終わるわけもなく、何日もかけて話していく中で、2019年の大型連休をどうするか?という具体的な話になりました。公益財団法人盛岡市動物公園公社時代(前の動物公園運営会社)には土日祝日はイベント盛りだくさんで自称「日本一イベントを開催している動物園」でした。その流れのまま、つまり、多くのイベントを開催する中でも、大型連休は何をどうするか?を話し合い、目玉になる何かをやろうということに行きつき、結果「じゃんけん大会」をすることになったのです。そして、賞品をどうしよう、せっかくだから思い出に残るモノがいいよね、でもお金はないよね・・・・。動物たちに関わるものにしよう。2019年の大型連休は10日間。10個準備しよう。
カワウソ担当が言います。
「カワウソファンがさ、寝室に入れている麻袋を干していると抜け毛ほしいっていうんだよね」「麻袋・・・にする?」
「ほしい人なんかいるか?麻袋だぞ」
「いいんじゃない。世界に一つしかないし」
「そんな感じで決めてく?」
「とりあえず10個決めてしまおう」
「ダチョウの卵が腐るほどあるよね。」
「中身抜いてるじゃん」
「そうだけど・・・無精卵だしね」
「まだまだ増えると思う」
「10個とか?」
「いやもっと」
「貯まるね・・・・」
「決定~ダチョウの卵」
という具合に商品を決め、賞品のタイトルも決めていきました。そしてタイトルもバッチリ準備OKとなり、4月18日に写真を付けてつぶやきます。

春まつり3


「4/27~5/6、動物公園では春まつりを開催します!サル、キリン、ゾウに桜型にくり抜いた餌をあげたり、じゃんけん大会をおこないます。じゃんけん大会の賞品は日替わりで動物公園ならではのレアなものも準備しています!超大型連休はぜひ動物公園へお越しください!」


このツイートは瞬く間に拡散され、その後約30件のテレビ・ラジオ・新聞など取材の申込の電話が殺到。事前の賞品の撮影依頼のほか、当日密着取材まで申し込まれ、後にも先にも伝説のじゃんけん大会となったのでした。
 この成功体験もあり、広報チームの飼育スタッフは、それぞれ動物のことをネタに140文字で、毎日情報を届けようと決め、今のように日々アップすることになりました。
そして、伝説のじゃんけん大会の成功体験を忘れそうな夏の終わり。今度はひょんなことからツイートがバズることになりました。

広報チームのスタッフ同士でこんな会話をしていました。
「ねえねえアナグマのことって前にあげたことある?」
「ありますよ。でもそんなに反応なかったですね」
「そっか~」
「あの行動のことですよね」
「そうそう、結構みんな足止めて見てるからさ~」
その後そのお客様が足を止めてよく見ている姿をアップしました。(動画をあげることが出来ないのがとっても悔しいです)

SNSで話題になった飼育係をまつ様子2


「アナグマの前を飼育係が通ると・・・・・・。視線が痛い・・・・・。
ちゃんとご飯をあげているのに・・・・。圧がすごい・・・・・・。
この様子は午後3時頃をめどに頻発するようです(ご飯は4時半過ぎ)。」

このツイートは後にも先にもないほどの多くの皆様のいいねとリツーイトによる拡散をされ、ニホンアナグマ人気に一役買うこととなりました。何年もたった今でもまだこの様子は夕方に見られ、今年度の不定期イベント「ニホンアナグマと仲良くなろう」で見ることが出来、参加しているお客様の多くが撮影しています。

アナグマ撮影

「アナグマを撮影するお客様と、ニホンアナグマと仲良くなろうの様子」

さて、2020年より企画営業広報チームが作られ、専属で広報2名が業務に携わることになりましたが、SNSの多くは今も飼育スタッフが撮影し文章を作成しています。2020年に、盛岡市動物公園ZOOMOの運営が今の株式会社もりおかパークマネジメントに代わったことをきっかけに、いいことも悪いこともすべて、命を扱う立場として発信していこうとスタッフ全員で決めました。悪いことと書きましたが、内容は動物の体調の悪化や、死亡のことです。

悲しいことをお知らせするのはとても勇気のいることでしたが、覚悟をもって発信することを理解してくださる多くの皆様がいることも私たちスタッフには届いています。

これからも、変わりなく発信することで、盛岡市動物公園ZOOMOのこと、動物たちのこと、働くスタッフのこと、そして今後に控えるリニューアルのことをお伝えでき、市民の皆さん、応援してくださる日本全国の皆さんと一緒に地元岩手の皆さんが誇れる、日本のみなさんが知っている盛岡市動物公園ZOOMOになることを信じています。

企画営業広報 森