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ずーずず音楽はじめ(2)

 世界100億のファンのみなさんこんばんは!
本日聖なるお誕を迎えたずーずずおじことずーおじです㊗️🎉🎉🙌
今日はみなみんアドカレのセミファイナルを担当させて頂きます。大役ですが、せっかくだしこの日にしよっかなぁなどと。

 さて、テーマが『2023はじめて』ということでいろいろ考えましたが『ずーずず音楽はじめ(2)』についてお話しようと思います。

第1章 ずーずず、死す!!

 知ってる方々も多いと思いますが、私ずーずずは自分の楽器ことホルンが吹けなくなってしまいました。
 体感的にはここ3年程度の不調の積み重なりで、思うようにアンブシュア(※ざっくり吹く時の口のようなもの)が作れなくなったというところです。頭ではこう吹きたくても身体がいうことを聞いてくれない、どう吹いてたか思い出せない…というような状態です。
 昨年に至っては、楽器始めたての人でも出来るような簡単な発音も出来なくなってしまい『ぷす〜』のレベルにまで!ヒエ〜!!
もう人と演奏なんてとても出来ないレベルになってしまい、絶望のずーずずなのでした…

第2章 一筋の光、その名は希望

 そんなずーずずでしたが、ちょうど昨年末の今頃突然習っていた先生にお声がけ頂きました。
『原因が分かってきたかもで、今まで以上にクリティカルなアドバイスができる気が!』とのこと。
ご多忙の中お時間を頂きまして、伺ってみると「ジストニア」の様な症状の可能性があるのではないかとのこと。語弊あるやもですが、かいつまむとスポーツでいうイップスのようなものでした。
 参考になる本で勉強してみたところ、きっかけや自身の症状がドンピシャ当てはまることで『これか!!?』となるずーずず。
 これは経験しないとあれなんですが、長期にわたる原因不明の不調は本当に真っ暗なトンネルを進んでいるような感覚でした。どこにどう進んでも行く先も何も分からない闇の中。そんな中、この自己理解とリハビリの紹介はまさに人生に無かったくらい視界が開けたような気持ちでした。

復調した人もいる。前に進めるぞ、と。

第3章 新たなる出会い

 さて、そうして迎えた今年の春先。
先生に良いお話をご紹介頂きました。『診断を受けていなくても、ジストニアのような不調を示す人に対するアプローチ』を研究している方がいらっしゃり、その被験者になってみないかとのこと。あくまで被験者なので、どう転ぶか分からない…ということでしたが藁にも縋る思いのずーずず、即決でお願いしました。
これがちょこちょこツイートしていた半年ほど某大にお世話になっていた話ですが、研究にも関連するところで滅多なことは言えないため割愛します。

ざっくり感想としては自身の身体に、心に、音楽に、とってもポジティブに向き合えるようになりました。口元では無く数点呼吸等に起きていた単純な不具合や体幹のバランスもスッキリし、とても良い機会でした。
 しかしながら特筆するべきはやはり心身をとにかくポジティブな方向に導いてくれた、お2人に最大限の感謝を込めて御礼申し上げたいところです。数年間こじらせた不調はもはや『ホルンを吹く』ということに愛は残りつつも、辛さや苦しさを強く伴うものでした。この凝り固まりが昇華され、自身の心身を愛せるようになりました。言葉で伝わりづらいですが、本当に大きい。

ラブ、自分。

第4章 サックス、新しき風

 そんな僕でしたが今後も様子を見ていきたいところです。しかしながら、まるっきり復調という訳にはいきませんでした。
 相談をしながら、春までにやらなくちゃいけないことがあり大胆にもホルンはひとまず半年お休みすることに!
16年間、沢山の思い出と共に積み上げてきた吹き方もいっそ全部忘れられたらいいのにな…のコーナー。J-POP療法です。
 以前ならこれですら不安とセットだったのですが、道筋が見えているずーずずにとっては"ひと休み"くらいの感覚で選択することが出来ました!

 さて、そうして触り始めたのがサックスです。春までにこれをという訳があり。
金管楽器はどうしてもジストニア様の症状による神経回路と筋肉の接続都合上ホルンの不調を引きずってしまいますが、サックスは全くのノンストレスで取り組むことが出来たのです!!
 これがもう本当に楽しい!!!!!
たぶんイメージとしては、数年間特大級の口内炎がバチバチ沢山あったことにより数年間続いて食事を楽しめなかったのが、全くの無痛で味わうことができたくらいの喜びです。歓喜の歌。第九不可避。
 こうしたサックスを吹き始める中で気付いたことがありました。

"練習する"という言葉が出ない。


終章 今度は嘘じゃないっす。



 そう。サックスを吹くということは僕にとって音で楽しむ遊び。そんなアクションなのでした。
いつもであれば『練習したい!』という言葉が出てくる僕にとって、これは大きな違いでした。何を当然なことを…と思いますが、とっても衝撃的でまたも心の底から喜びが湧き上がりました。アンコール歓喜の歌。
 ホルンを吹いていた日々の中で、不調以降のみならず本当に『ただ楽しむ』ということが出来た日は無かったのではないかな、と思いました。
どこかに必ず本番や必要に迫られたり義務的な『上手くならなきゃ〜、べきである』的な凝り固まった思考で関わっていたことに気付かされました。なんてもったいないことをしていたんだ、と。
 数年間、どころか面談の中で明らかになったのは大学3年の頃が発端だったのでは?という話。それ以来思う様に吹けず進んできた僕ですが、こんなにこじらせた今、またホルンを元通り吹けることを心の底から望んでいます。サックスのおかげで、純粋に音楽に触れられることを楽しめている。
 もしも再び吹ける様になったら、もっともっと、今度こそはちゃんと、大好きです。ずっと一緒に居させてください。本当に大好きです。そんな気持ちでホルンに向き合えると確信しています。早くまた、そんな気持ち。

・ずーずず音楽はじめ(2)

 さて、そんな訳で高校から吹奏楽を、ホルンを始めて16年の今年はそんなこんながありました。いろんな環境、特に自罰的な性格上不健全な楽器との関わり方をしてきたことに気がつく事が出来る年になりました。
 温かく、大好きな気持ちでずーずずと音楽第2の人生が始まった、そんな年です。

皆さんはいかがでしょう。
好きなものに、縛られてはいないでしょうか?
せっかく巡り会えた大切な趣味。
本気で上達したいとどうしても他者との比較によるコンプレックスや、探究心向上心からこんなのまだまだ駄目だと自分を卑下し責めてはいませんか?ネガティブな感情も大切な原動力とは思いますが、どうかその隣に、もとい心の中心には愛を置いてみてはいかがでしょう。

みなさんの好きが、素敵な明日につながりますように。

メリークリスマス!!

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