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ワインを飲み比べてみた、日本酒好き目線での感想。

日本酒を扱っている以上、少なからずワインには触れないわけにはいかないと思うのですよ。

日本酒だけしか知らないのと、多少なりとも他の酒類を知っているのとでは大違いですからね

日本酒ではやまちゃん系列やLITTLE SAKE SQUAREさんのような、セルフ飲み比べ業態がいくつもありますが、ワインではなかなか難しいようで。

そんな時、赤坂にその業態のお店があったので行ってみました。

nomunoさん

セラーには白が、常温で赤があり、自由にやってね、というお店ですね。
グラスはおそらく国際規格のテイスティンググラス。
開けてあるものにはアンチオックスという酸化防止のストッパーが付けられてまづ。
ソムリエ試験対策など、お勉強に来る方も多いようです。
ラインナップとしては、フランスやイタリアを中心に、ニューワールド系まで幅広く置いてるみたい。
ただ国産のは希少ですね。
ヴィンテージは2016〜2018あたりが多く、エントリー~ミドルクラス?中心なんですかね。
赤白合わせて100本くらい。
お酒には名前と原産国とぶどう品種、ものによってはテイスティングコメントと味わいのマップが書いてます。

一応ワイン以外にもビールやハイボールが飲み放題になっていますね。

ワインはまだ詳しくないので、それぞれのお酒のレビューではなく、日本酒と比較しながらの感想です。

・テイスティング環境向けだったのか、管理上の都合なのか、温度が少しだけ高めに感じたこと

日本酒のお店って、大体は冷蔵庫で一律に保管、常温から燗酒向けは常温で、、特に冷酒は注いだ時にはキンキンで飲み頃より低めなことが多いですが

注いだときから飲み頃になるような温度設定にしているのはやや新鮮。
日本酒と比べて上立ち香がどれも華やかなので、香りを立たせる設定なのかと。

あとは、ほぼ750mlボトル、日本酒だと4合瓶サイズなので、日本酒のお店よりも劣化のリスクが低いのもありますね。

ただ、ディスプレイやコストの都合や一般的常識故なのかもですが、赤も少しだけ冷やしてくれるといいなーって。
やっぱり常温だと少し厚ぼったく感じてしまうのがありました。

・マグナムボトルが無い

日本酒の一升瓶程大きいボトルが一般的ではないのでしょうが、これはすごくいいですね。
日本酒で余命の短いフルーティー系は4合瓶、開けて時間が経ってからが本領の熟成タイプは一升瓶、のような揃え方をしているお店はなかなか無いですよね。
あってもかなりお高めだったり…

やっているのはGEM by motoさんくらいでしょうか

そこまで理解している提供者が少なかったり
コスト的に大変だと言ったり

日本酒では昔から使っている大きな単位だから使っているのかもしれませんが、
4合瓶サイズの提供は魅力的に映りました。

飲食店で一升瓶ばかり見ていると、一般の方って日本酒は大きいサイズばかりなのでお店で飲むものだって思われて
家庭で飲むことから遠ざかってしまうのでは、と思うんですよ

そこんとこどうなんでしょうかね。

・味わいの幅広さ、豊かさ

やっぱりこれですよね

良くいえばどれも個性的といいますか

甘味・酸味・苦味・渋味の量がどれも日本酒とは比べものにならないくらい主張してきますね

原料品種ごとの特徴が明確で

熟成やヴィンテージの概念がしっかりしているので、味わいの立体感や奥深さも段違いですし

価値観が全く違いますねー

日本酒の「ものによって味が全然違う」と
ワインの「ものによって味が全然違う」とでは

なにか全く異なるものがありますね。

原料が米とぶどうなので、違うのは当たり前なのですが。

日本酒のフルーティー系まで含めた味の多様さは、比べるとまだ歴史はかなり浅いのを改めて感じます

これなら確かにペアリングやマリアージュという考えが出てきたり、ソムリエさんが重要視されたりするのも納得です。


とりあえずこんなところでしょうか。

入り口は敷居高めでしたが、これから機会を作って研究していきたいと思いました。

次は11月のワールドワインフェスで飲んでみようと思いますよ

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