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【ドラフト】『ニューカペナの街角(黒編)大考察』

こんにちは、ぞんびです。

『ニューカペナの街角』いよいよ実装となりますが、こちらの記事もどんどん仕上げていきます。


前提となる序文はこちら
カード個別評価白編はこちら
カード個別評価青編はこちら
カード個別評価赤編はこちら
カード個別評価緑編はこちら
カード個別評価多色+その他編はこちら
カード個別評価アルケミー編はこちら



雑感

今回の黒は、特に単色のカードがパッとしない印象を受けます。全体として筆者の好みの評価基準を満たしきれていないと言い換えてもいいかもしれません。優先に手が届くレベルのコモンクリーチャーが他の色にはいるのに黒にはいないように見えるためかもしれません。そのため、この環境の中心になりそうな『序盤から自分のペースで攻める(謀議や市民系など)』が難しく見えます。必然的にある程度のロングゲームを挑むことになると思うので、それを行うための序盤をしのぐカードの評価は全体的に上げる必要がありそうです。中盤以降であれば貴顕廊一家への入団、橋桁のうすのろ、屍体の掘り起こしと優秀なリソース源となるカードはそろっていますね。同序盤及び中盤以降の飛行の攻めを凌ぐかでしょう。
除去は殺害が極めて強い一方で他がちょっと弱めですね。とはいえ盾カウンターを突破できる除去があったりもするので全体で見たら普通よりは上だと思います。
アーキタイプは墓地絡みの一家が3つです。そのため『墓地にマナ総量5種』に軸を当てた評価とピックも大事そうですね。必然的に青黒路線が本命だと思われます。
赤黒路線の場合は殺人魔の枚数に強く依存しそうですね。あるいはあちらの軽量除去が強いので、ミッドレンジ路線が意外とスムーズに組めるかも?
あと、レアの平均点数はちょっと低めかな?という感じがしますね。癖が強い


個別評価

今回も個別評価は以下の5段階で行っています。カードの直接的な強さの上下というよりは、ピックするタイミングや条件が影響している評価となります。特に1パック目での評価が軸です。

・ノータイム:初手級。色を変えてまでも使うべき強力なカード。
・優先   :1~4手目の、『進むべき色を探るタイミング』でその目安となるカード。時には捨てることもありますが、上からどういった優先カードが流れてきたかで立ち位置を考えることになるでしょう。
・次点   :3~6手目程度でデッキの中軸を担わせるために取っていくカード。ただし、最序盤の1~4手目では『色のあっている次点』よりも『色のあっていない優先』を取って積極的に立ち位置をアジャストしたほうがピックがスムーズになると思われます。
・抑え   :5~9手目あたりで保留として取ることが多そうなカード。一周させるほどではないが、今後の流れによっては使わない候補となる事も多いグループ。特定のアーキタイプでのみ強いカードをこの評価にしておき、とりあえず抑えて様子を見ることもしばしばありそう。
・見送り  :原則として積極的には取らないカード。色があっているほかのカードがあればそちらを優先するだろうというカード。最終的にデッキから押しくも抜けるレベルから絶対に使わないだろうカードまで混在しているが、『1週目では取ることがほぼなく、他に取るものが何もない』といった状況で取るだろうという共通点で評価をまとめています。

優先
とりあえず5/5/3飛行は合格を超えていますね。戦闘力は十分です。
そして、やや評価が複雑な能力を携えています。ダメージをライブラリーの切削に変える能力ですが、基本的に切削することそのものでボーナスを受けるカードは今回墓地5種類くらいですね。そのため特にシナジーなどは考えずこのカード単体での評価になりますね。ダメージを置換してくれるとは言え、ライブラリーアウトによる敗北が今度あるので実際には一時的にライフを増やす/置き換える能力です。早く出してもライブラリーは30枚未満くらいでこのカードを出すことになります。そのため実質ライフを15~10に置き換える能力ですね。そう考えるとあんまり増えてないように思いますが、すでに攻められていたら5点前後分くらいは回復しそうです。応用はダメージをある程度受けた後にこのカードを退場させることですね。犠牲のコストにするもよし、戦闘で死ぬもよしです。そうするときれいにライフが増えたことになりますね。絆魂のようなものだと思うと5マナにしては十分かなと思います。そもそもこれが残ってるならたぶん殴って勝ってますし。
相手のアタックをこれでブロックした場合、その戦闘でこれが死亡するとしてもダメージ置換は有効なのは覚えておきましょう。


ノータイム
文章が眺めでわかりづらいカードですが、基本的には大変強力そうです。
4/3/3というステータスに加えて接死で格上と相打ちもできるののは、このカードとしては完結力が高くていいですね。後述の能力の隙を埋めれます。
謀議を誘発させる能力は、一度回り始めたらかなり有利になれそうです。これの謀議でクリーチャーを探す→出す→探すとなるだけでも戦線が維持できますし、育成してアタッカーになることもできますね。柔軟に使える強力なドロー能力です。
死亡時の蘇生効果もいろいろ書いてありますが基本的には範囲が広いですね。これを育成していなくてもある程度の範囲のクリーチャーが釣れます。1回くらい育成したらもうほとんどでしょう。様々な仕事がこなせる強力な神話レアです。
一番釣りたいこだまの検査官がならず者でコンボ成立ならずなことは注意しましょう。かなり悲しい。


見送り
秘匿サイクルの1枚ですが、基本的に見ることはないと思います。
切削する『だけ』のカードはそれそのもので一切利益をもたらさないので、そのためにカードを使いたくはないですね。秘匿の解放条件もこれだけだと7ターン必要であり、いささか悠長が過ぎます。他のカードを併用してもあまり条件が軽くならないですね。
墓地5種類のシナジーを活用するとしてももっといい方法があふれてますね。


抑え
神河では活躍していた『1/1+ハンデス』系統のクリーチャーですね。しかし、環境による強さであったカードであり今回は活用できる環境とは遠いと思います。テンポベースであればアドバンテージを取るより、ステータスの低いカードを出す隙のほうが大きいためですね。
もしゲームが長期的なものが多くなるのであれば生贄ギミックや犠牲ギミックに盛り込むこともあり得ると思います。今はそうではないと判断しました。


抑え
やや重いデメリットではありますが黒の非常に貴重な低マナ域の戦力だと思います。実際4マナくらいまでと相打ちできるクリーチャーなので大変ありがたいですね。抑えの中でもかなり上位です。できれば必ずデッキに1枚は最終的にほしいレベル。
ただ、相打ちを加味した盤面要員として使いたいのに、タップインであることはかなりのデメリットに感じます。特に後手だと顕著ですね。相打ちのタイミングが遅れることは仕事ができないので。とはいえ使う必要があると思います。
ラフィーンの密通者と比べるのはやめましょう。


次点
犠牲とデメリットを持つ代わりに低マナで大量ドローできるチャンスのあるカードです。とはいえあんまり引きすぎると死にますが。
犠牲のことは考えなくていいんじゃないでしょうか。犠牲の数字の大きさに見合ってない気がします。パワー3のクリーチャーを生贄に捧げながらライフをいっぱい払うの、かなりリスクがどでかいからですね。
犠牲無しで考えたら次点くらいだと思いました。ドロー自体はやはり強いからですね。


抑え
黒のデメリット系小粒ですね。これもゆがんだ守衛も両方デメリット持ちなのどうなの?
実質は『毎ターンライフが減る2/1』といった感じですね。自分と相手のターン両方でパワーを上げたいことは滅多にないはずなのであちらの上位互換といって差し支えないはずです。
今回はタフネス1をいじめるカードが少ない+墓地5種類のために1マナのカードの需要があることなどから環境に対する立場はいいように思います。
アタッカーとしての賞味期限は短いので積極的に相打ちを狙う疑似除去気分で1枚ピックするかしないかというところかと思い抑えとしました。
もしかするとこれとゆがんだ守衛などをかき集めた『評価が低くてかき集めれるアタッカー』のまとまりが黒の目指すデッキかもしれません。


次点
黒の除去の1枚ですね。切削はボーナスになりづらいと考え概ね殺害より弱いカードとしてとらえています。しかしいくつかいい点がありますね。
まず除去手段がマイナス修正であることです。非常に強力であると予想される盾カウンターを貫通して除去を行うことができますね。盾カウンターを元々持つクリーチャーはほぼすべてタフネス3以下であるためこれの除去範囲に入っているのがうれしいですね。
そしてもう一つ、シングルシンボルであることは多色化の際の負荷を軽減してくれます。重要なポイントに思えますね。
切削もボーナスではないといいましたが、自分の墓地5種類の補助としては悪くはないでしょう。テンポよく達成するためには必要ですね。一度達成したらもう相手を切削していればいいとは思います。このカードだけで切削しきることは無理なうえに他に補助するカードもないので基本無意味な気はしますが。
1枚は欲しい、でもあんまりこれに頼りたくないということで除去ながら次点に抑えています。


次点
黒性を出すためかライフルーズがついたドローであり、過去の多次元宇宙の警告の下位互換といえるカードですね。とはいえ黒のドローとしてみたらかなり優秀な方ですし、今回のドローの中で見ても優秀でしょう。
ただし、例によって謀議によって手札調整ができる色なのでシンプルなドローの必要性はちょっと不透明です。ドローで手札を整えてコントロールする黒が好きなので次点としましたが、それでも下位のほうだと思いますね。抑えとの境界線上くらいのイメージです。もちろん、ロングゲームが頻発するならそこから脱して平均的な次点になりそうですね。


次点
黒のアドバンテージ回収カードとしては上にある悪魔の本分より明確に優位だと考えています。
手札が増えること自体はないものの、インスタントで犠牲にできることによる除去回避などを活用すれば簡単に手札を増やした扱いにできますね。
対象を取らない回収であり、このカードの切削で落ちたカードやコストとして犠牲にしたカードも即座に回収できます。除去回避目的で使う場合には、その回避したクリーチャーを即座に回収するのが本当に偉いですね。無力化オーラを付けられたクリーチャーを”復活”させることができるのも多用されそうです。
他にも戦場に出たとき/死亡誘発持ちを犠牲⇒即再利用したり、奇襲持ちを犠牲にするのもいいですね。犠牲コストの軽さから活用方法が豊富であり様々なテクニックによる上振れが狙えるナイスカードだと思います。


優先
マナコストの重さだけが気になりますが、釣り合いを取る気が全くない追加コストとメリットにより非常に強力なカードだと思います。
コストは実際重めですね。とはいえ選択肢が多く選ばせてもらえるのでその時最も不要なものを選べますし、基本的には払えないということもないはずです。無力化済みのクリーチャーや、引きすぎてる土地を基本的には捨てたいですね。市民でもいいです。
メリットはきわめて強力です。何で3つ全部なんですかね。除去+ライフ喪失の組み合わせになっているんで一気に有利になりそうですね。弱い場面が少ない強い能力です。
アンコモンにある蘇生呪文で釣るのを狙ったり、屍体の掘り起こしや死の偽装で再利用を狙う価値がある能力です。早めに取れたらそういうデッキをやや意識してみていいですね。


見送り
選択肢やディスカード可能範囲が多いことを踏まえても、こういう1:1のハンデスはリミテッドでは採用したくありません。神河と違ってエンチャントがメインでもないので生贄モードもあまり活用できず、結果として使わない見送りゾーンのカードとしました。
ただしもし青白絡みがトップ環境になるのであれば、無力化オーラをはがすための言い訳採用が正当化されるかも、知れません。謀議ですり減る手札にも強いといえなくもないですし。


抑え
こういう系のカードは例によって使いたくないんですが、その中では強めのほうですね。
財宝生成が一番の魅力です。直接のカラーでないとはいえ赤か緑と絡んだ時に宝物生成をしながら、その財宝を用いるクリーチャーを残したりなどの活躍が見込めます。
奇襲とのシナジーもありますね。奇襲コストで軽くなった分でこれを打つ余裕が生まれますし、宝物が増えれば次は奇襲持ちを普通にプレイすることができるのでかみ合いがいいです。能動的に打てるコンボなんでそれ目的での採用は好意的ですね。


次点
黒どころか全体で見てもかなり優秀な中堅クリーチャーです。5/4/4にトークンが付随するだけで基本的にはもう強いですね。ほぼ確実に1:1交換できるサイズ感なので、能力が生かしやすそうです。
奇襲モードがむしろメインかもしれませんね。4/2/2 戦場に出たらドロー+相手が選んで4点ダメージ、という見方もできます。強くない?サイズが大きいから許される奇襲の使い方ですね。
序盤それでやや押して屍体の掘り起こしにつなげたり、死の偽装とコンボするにもかなりいいです。
重さが気になって次点に留めましたが、4マナでの奇襲がメインであると確定したらもっと順位上げてもいいかもしれませんね。


次点
5マナリアニメイト系統のカードで、おまけとして条件付きの瞬速をもらっています。そもそも釣りたいクリーチャーが墓地にいるはずなので条件は実質4種類ですね。謀議や切削で土地が落とせればかなり狙いやすいと思います。
釣りたいようなクリーチャーが瞬速で出てきたら大体そのままブロックで疑似除去になれますね。土地憑依系を捨てておいたり奇襲などで墓地をためることは自然なので釣り先は結構確保しやすいと思います。
コモンの釣り先は主に土地憑依が中心となるので、そのあたりを狙ってピックするデッキを組みたいですね。


次点
うーん、評価悩みます。戦闘ではないダメージを楽に与える手段はほぼないので、犠牲したら3点、しなければ1点という感じです。犠牲してもあんまり強くないという感想ですね。
本分はタフネス1をいじめることでしょう。犠牲して相手の2マナ以上のタフネス1を2体持っていけたら万々歳です。ほかにそういうカードが少ないせいでタフネス1は結構安直に使われちゃうと思うので狙いやすいように思いますね。メイン除去にはできないものの、細かく介入できる除去として便利な気はします。黒を決めるほどではなさそう。


見送り
サーチカード、しかも5マナのやつはリミテッドでは使わない主義ですね。あまりにも隙が大きいので。
犠牲もコストが重く、1ターン動きを止めるリスクを増大させてしまうように見えます。
何か2枚まとめて探してきて勝てる組み合わせ(全体除去+何かなど)があるデッキであれば考えていいと思うのですが、普通のカードを入れた方がデッキがまとまる気がします。僕はとりません。


抑え
フレイバーテキストがかなり面白い除去ですね。刑事さん、犯人そいつです!!!!
『絶対に一番強いクリーチャーを殺せない』生贄除去ですが一方で『一番弱いクリーチャーを殺さずに済む』生贄除去でもあります。コモンの2マナ除去は貴重であることを考えるとそんなものなのかな?という感じがしますね。
とはいえ序盤に非常に打ちづらいので2マナである恩恵もやや薄れます。
最終的には使いたくない除去、の位置になるでしょう。


次点
暖かいウェルカムパーティですね。結構評価が難しくて次点と抑えの中間くらいのカードです。
とりあえずは5/4/3とやや落第気味のステータスですが、犠牲が独特の動きをしますね。クリーチャーが減ってクリーチャーが増えるので、いわば『パワー2以下のクリーチャーにカウンターを乗せている』ような動きになります。5/4/3にカウンター付与効果と聞くと十分強いですね。
ただし、犠牲が2なのが残念ですね。証人保護されたクリーチャーや市民などを食べることができません。早抜きの刃などの装備による補正を受けさせて食べたいですね。リターンがかなり大きいので、その場合。
中堅戦力として橋桁のうすのろに負けてる気がするので、やっぱりぎりぎり次点くらいですね。2枚は邪魔そうですし。


次点
黒の新入りサイクルです。相打ちを取りやすいサイズ感と、後々アドバンテージにつながる能力を持っていますね。
まず、ドロー能力は重いとはいえ墓地から使えるので結構優秀に見えます。このころであれば余った土地を手札に抱えることもできるので事実上の2ドローといえるでしょう。相打ち分を考えればこのカード1枚で2枚分以上カードが稼ぐことができ、評価しやすいです。謀議で捨てるにも向いてますね。このカードを捨てて、手札に残った土地をこっちで捨てるなどもできます。
地上戦力としての評価も加えて、潤滑油としてかなり必要なカードに思えます。


次点
嫌いだけど使わないといけない、くらいのカードですね。接死持ちとしては飛行を得ている分で致命的に重くなっています。3マナだと結局『除去するタイミングを選びにくい除去』といった感じになるからですね。今回の緑の除去が格闘であるためコンボしづらいのもややマイナス評価です。パワーが低いのも一部の犠牲を扱えないデメリットですね。
とはいえ黒が盤面を支えるためには使わざるを得ないでしょう。消極的にとりたい気持ちのほうが強いので、抑えのほうがふさわしい可能性もあります。


優先
強さが高いレベルで安定したコモン除去ですね。特に特筆するところもないカードです。強いですね。
ただし、ダブルシンボルであることと盾カウンターにちょっと弱いことにより普段よりほんの少し評価が下がるとは思います。とはいえ優先であることは変わりませんしほとんどのカードよりは高いですね。4手目くらいにこれをもらえるなら黒をやってOKのサインだとしたいですね。除去がないと始まりませんし。


優先
効果がやや限定的ではありますが、今回貴重で替えが効きにくい『タフネス1をいじめる』カードですね。誘発条件は非常に軽く、また自身も2/2と最低限のサイズはあり雑に出しても仕事はできる優秀なカードに見えます。各種n/1のクリーチャーや市民トークンへまとめて対処できて大事ですね。
更には奇襲までついていて、ドローが付随するソーサリーのように扱うこともできます。効果が本体の趣が強いので他の奇襲持ちよりも奇襲の価値がかなり大きいですね。色拘束が緩くなるのも大きいです。
更に更に、今回は屍体の掘り起こしや死の偽装がありますね。これを犠牲のコストにして掘り起こしを打ち回収するとか、奇襲+死の偽装でー2修正にアップグレードするなど上振れが狙えます。早めにピックしてそのプランに備えたピックプランを作りたいですね。


優先
ちょっと自信がないので暫定的な評価ですね。
謀議による手札調整+死亡時の除去能力と、書いてあることはかなり優秀です。普段であれば使いどころを見失いやすい死亡時の除去も、犠牲で今回能動的に使えるのはありがたいですね。
とはいえサイズを少し気にしています。謀議で呪文を育てることがほぼ必須で要求されるからですね。とはいえ序盤のけん制しあいにおいて1:2交換を非常にとりやすいので優先でいいかなと思っています。


抑え
謀議+回避能力の組み合わせであり原則強いと思いますが、タフネスの低さが気になります。
成長しないと威迫アタッカーとしてやや使いづらい(2体にブロックされてたやすく1:1取られる)サイズでありながら、成長しても2点除去などの範囲に入っているためですね。こだまの検査官とどうしても比べてしまい、評価が下がってしまいました。
とはいえ抑えの中では十分高いほうだと思います。とりあえずパワー4で盤面に参加できますし最低限以上の働きはしてくれそうです。
次点の下の方でもよさそう。ちょっと厳しく評価しすぎたかもです。


優先
墓地回収カードでありながら、おおよそ3枚回収が狙える優秀なカードですね。謀議ですり減った手札の回収として最上級ですし、犠牲の回収としても十分ですね。墓地5種類シナジーや生贄系クリーチャーを回収して再利用もできて黒がらみのアーキタイプであれば使えないことはないと断言できます。
回収の難点である、ゲーム序中盤では打ちづらくて腐りやすいという点も謀議によって解決する環境なので非常に恵まれたカードだと思います。ロングレンジプランもテンポで押し切るプランのバックアップにも使えます。積極的に使いたいですね。


ノータイム
とりあえず威迫+絆魂の組み合わせが強力で、ライフレースが有利になりやすいカードです。何らかの手段による強化先としても文句がないですね。実は各色にちらほら強化系のカードが見えているのがうれしいです。
起動型と誘発型能力を持っていますが、これもその二つ同士及び絆魂と強く結びついていますね。
起動型能力はクリーチャーを生贄としてライブラリー操作を行うものです。効果は小さいですが奇襲を始めとしたどうせ死ぬクリーチャーの利用手段としては文句ないですね。生贄シナジーや墓地5種類の起点にも慣れて優秀です。
ドロー能力は、自身の起動型能力などを純粋なカードアドバンテージに変えます。ライフコストも絆魂で回収できるので完結力がウリですね。墓地5種類の達成はそこまで厳しく思っていないので、安定してカードが引けるんじゃないでしょうか?
アーキタイプの越境性も高く優秀なカードですね。
注意点としては終了ステップ開始時に、すでにカードが5種類墓地に必要なので『ターン終了時に生贄にする奇襲で5種類達成』の場合は不成立なことは気を付けましょう。先にこちらで生贄にしちゃえばいいですね。


優先
いやーーーー難しい、めちゃくちゃ難しいです。『現在のライフー5』がマナコストになるということなんですが、現実的にはライフ10点前後である必要がありますね。こうしてみると意外と軽いと思って優先としました。
普通に殴りあっていればそのくらいのライフになりますし、このカード自体のサイズがトップクラスなので減った状態からでも十分立て直せるという判断です。黒はもともと少し受けのクリーチャーが弱めなので自然と減りやすいのもいいですね。
少なくとも筆者は見たらとると思ったので、優先としました。ノータイムとしては癖が強すぎますね。


ノータイム
癖の強いレアですが、そもそも基礎スペックがとんでもなく高いと判断しました。
6/4威迫はそもそも戦力としてとんでもなく、アタックを許すことはかなり厳しいです。3マナと着地が早くブロッカーを仕立てる前にライフをかなり持ってかれることになりますね。先に1,2回殴られてしまえばあとはドローを差し出すしかなく、その場合でも6/4がアンタップしてブロッカーとして構えている状態が続いてしまいます。
殺害などのインスタント除去がある色なので、『アタックを許して2体ブロックしようとしたら除去されてブロックできなかった』などの致命的な負けパターンもありますね。なのでそのリスクを抑えるために序盤からドローを差し出してもらえることが多そうなので大型クリーチャーのように見えて、事実上はドローエンジンという感じですね。どんどんドローさせてもらいましょう。

抑え
ほぼバニラとして評価しました。ライフの増減を誘発とするカードも1枚しかなく、この能力を有効活用するのは現実的ではないと思ったからですね。
とはいえ体マナ域のコモンが癖が強めの黒にとっては2/2/2というだけで助かると判断して、抑えに置いています。全体のバランス取りのためにとりましょう。


ノータイム
奇襲の目玉といってもいいカードですね。何度でも使える奇襲能力は、相手の戦場/ライフが十分整って無ければ繰り返し使える火力/除去のようにふるまって終盤戦を圧倒してくれると思います。ついでになぜかカードも引けるので、何回か奇襲で整えたら手札からの展開でさらに押すこともできますね。中盤~終盤で頼れるカードに見えます。
序盤でもそもそもシングルシンボルの2/3/2が大変使いやすいですね。殴るにせよブロックするにせよ、後々自身が活躍しやすい土壌を整えてくれると思います。可能なら除去や装備品を入れたり、飛行などで相手のライフを攻めれるようにしてこのカードの奇襲の価値を高める(相手のライフを減らしておく)としたいですね。
奇襲を持っていてパワーが高く、自身を墓地から唱えれるという点であらゆる黒のアーキタイプにも越境してます。ピックしやすいですね。


優先
これもかなり悩みました。肝心の黒にこれを誘発させれるカードがコモンに少ない/弱めだからですね。なんでや。
ほぼ白との組み合わせ、つまり常夜会前提で考えています。白と組めればあちらにはライフゲイン手段が豊富であるためゴリゴリ誘発して一瞬で育成できると思います。回数上限などもないのですぐに支配的なサイズになれそうですね。3色を事実上要求していながらシングルシンボルなことはうれしいですね。自覚が高い。
あんまりないと思いますが、場合によっては白黒にまとめきることもあり得るかもしれません。ただどうしてもカードが弱くなりがちなんで、積極的に常夜会になるために青のカードも意識的にピックする必要がありますね。いっそ黒いカードながら青白タッチ黒の形で使うことのほうが多いカードかもしれません。


優先
今回の『なんでインスタントじゃないんだ』大賞ノミネートですね。なんでや。
除去としては範囲が広がった交渉の難航ですね。こだまの検査官や一部土地憑依サイクルだったりとタフネス4の範囲は結構大事です。ソーサリーなことを加味しても使うカードだと思いますね。その範囲が重要であること、及び軽減対象の白に盾持ちが多く仕事をしやすいことから優先としました。
並んでいた場合には殺害に負けてると思いますが、ダブルシンボルを嫌うのであればこちらを取ってもおかしくないかなー、くらいですね。いや殺害とりそう。



以上で、黒パートは終わりとなります。GWパワーで一気に最後まで書きあげたいですね。

最後になりますが二つ宣伝です。

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また、今回の記事は無料公開としています。が、もし記事読まれたかたでご厚意でサポートしていただける方がいましたら是非今後のMTGAでの活動や主催しているMTGA大会企画『まじ☆すと』の運営資金とさせていただきます。是非よろしくお願いします!


では、次は赤編でお会いしましょう

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