見出し画像

【MtGレガシー】 カスケードクラッシュの使用感【愛知チームレガシー4位】


挨拶

 こんにちは。ゾンマスと申します。
 普段は愛知(時々北陸)でMtGを遊んでいて、2024年5月の日本レガシー選手権で5-3のプライズ圏内、翌日にあったチームレガシーで個人、チーム両方5-2のTOP4と自分の短いレガシー歴の中で最高成績を残せたので、モダンホライゾン3で環境が激変する前に記録として残しておきます。

デッキリスト

こちらが当日使用したデッキリストになります。


デッキ解説

カスケードクラッシュとは

 モダンホライゾン2が出た後からモダンフォーマットを主戦場としていたティムールカラー(緑青赤)で組まれたアーキタイプで、《暴力的な突発》《断片無き工作員》の2種から《衝撃の足音》を唱え、出てきた4/4のトランプル持ちサイトークン2体で殴るデッキです。

サイゲームス

 2024年3月11日の禁止改定で《暴力的な突発》が禁止となったことで、主戦場であったモダンでは5色の版図型が主流になり、使用率が落ち込んでTier1の座からは陥落していったデッキになります。

モダンからレガシーへのアップデート

 そんな《暴力的な突発》ですが、レガシーフォーマットであれば禁止指定をされておらず、4枚投入することができます。
 デッキの基本的な動きはモダンのものと変わらず、3マナで続唱呪文を唱えて《衝撃の足音》確定ガチャを回して4/4トランプル2体で殴り切ります。
 モダンであれば相手ターン中に非生物呪文にのみを打ち消せるピッチスペル《否定の力》も、レガシーであれば自分のターンでも使えて、打ち消し範囲もより広くなった《意志の力》が使えて、強固なクロックパーミッションの動きを補強してくれます。
 同じくモダン禁止カード《猿人の指導霊》、似たような役割を持つ《エルフの指導霊》でマナジャンプができ、現モダンでは実現できない2ターン目や1ターン目の続唱呪文キャストの爆発力も備えています。
 土地基盤もデュアルランドとすることでダメージレースをモダンより有利に進められますし、続唱呪文の色拘束が比較的易しいため《不毛の大地》で土地攻めも可能です。

レガシーだとどうなの?

 そうは言いつつも、コンボデッキとして見たらリアニメイト、Spyなど、より高速で破壊力のあるアーキタイプが多数います。
 クロパとして見てもデルバー系の対応力や柔軟性にはレガシーの強力な1マナドロースペルを使えない制約上、どうしても劣るところが出てきます。
 コンボ、クロパのどちらとしても中途半端感が否めない中でこのデッキを握る利点足りえるのが、《オークの弓使い》を無視できるところにあるかなと個人的には思っています。

今のレガシーを定義する1枚

 軽量ドロースペルは《氷》しか無く、主力のクロックはサイトークンの4/4、しかもトランプル持ちと、致命傷になるリスクがほとんどありません。
 また、モダンでの使用歴が長く、レガシー環境に慣れるまでは指導霊2種を活かして最速で仕掛けることに注力してキープ/マリガンを行っていましたが、回していた感触的にそこまで血眼になって2ターン目続唱を狙わずとも4/4のトランプル2体が走り出せば結構間に合ってくれるので、モダンの速度感そのままでも案外大丈夫だったりします。
 今のレガシー環境に多いのが《悲嘆》《オークの弓使い》なので、モダンで赤黒想起に対して結構やれるとの評判だったカスケードクラッシュが悪くない立ち位置にいられるというのも、モダンプレイヤーの方であればなんとなく分かっていただけるかと思います。
 それらに加えて、レガシーの自分より早いコンボデッキが概ね墓地を経由して勝利するデッキなため、続唱に引っかからず用意できる対抗策としてバリューの高い《忍耐》をメインから採用する理由を用意できるのも、このデッキの強みの一つかなと感じています。

他デッキとの相性

 もうすぐモダンホライゾン3で環境が大きく変動するため、常滑で当たったデッキとのものにのみ触れておくことにします。

対UB Scam

戦績:2-0
相性:5分
 メインは《悲嘆》でこちらの妨害を抜いてきて、アトラクサや残虐な執政官を釣ってきてゲームを畳まれます。
 いくらサイの4/4が優れたスタッツとはいえ、比較対象は低マナ生物。サイデッキの宿命として、自分よりデカい生物には無力です。
 サイド後は忍耐、否定の力を増量する他、続唱先を《避け難い裏切り》に差し替えることで相手の大型生物をパクってイージーウィンが狙えたりもします。
 ただし、相手に知られているとサイド後は釣り先をサイドに抜いてこられた結果、《カザド=ドゥームのトロール》でチマチマ殴ることになったりもします。
 サイドチェンジが嚙み合わせ次第で楽にも苦にもなるので、有利を取り切れない印象が拭えないですが対戦成績は良かったです。

対茶色系(カーンフォージ、8Cast等)

戦績:1-2
相性:不利
 《ウルザの物語》から出てくるトークンが基本的にサイより大きく、呪文でないため打ち消せないのが辛いです。
 特にカーンフォージに入ってくる《一つの指輪》がキルターンをずらされてリソース補充をされるうえに、後引きの活性の力が効かないのが最悪です。
 幸い数もそこまで多いわけではない(体感)ので、当たらないよう祈りましょう。

対リアニメイト(非青型)

戦績:1-0
相性:有利
 そのためのメイン忍耐3。そのためのサイド《避け難い裏切り》。
 ただまぁ、メインは結構ブン回りに轢かれることがあるので、サイド後2本が勝負です。

対デルバー系

戦績:1-1
相性:色による(緑青赤は無理、それ以外ならそこそこ有利)
 緑青赤の3色でまとまっていて、積極的に探査する獣が出てくるようだとあっという間にサイの4/4を越えられ、濁浪の執政やドラゴンの怒りの媒介者を絡めたクロック勝負に負けるようになってしまいます。
 あいつのブロッカーとしての性能が優秀です。
 探査する獣や最近めっきり見なくなったタルモゴイフがいない青黒赤型であればクロック勝負に勝てることが多いのでやや有利判定でいます。

対イニシアチブ

戦績:1-0
相性:有利
 こちらの方がクロックが太く、やっかいなカード(《虚空の盃》、《エメリアのアルコン》)も後引きの《厚かましい借り手》で間に合ってくれ、《時を超えた英雄、ミンスクとブー》でいきなりイニシアチブを奪取するなんてこともできたりします。
 ストンピィ系であっても、打ち消しが豊富でマスカンの枚数と追いかけっこができるほか、そこにリソースを割いても上から続唱呪文1枚通せばクロック勝ちできるので期待値的にも悪くないと思っています。

結び

 モダンで《暴力的な突発》が禁止となり、半ば惰性でレガシー化させて使用していたデッキではあるものの、モダンホライゾン2が出てから長い間使ってきて愛着もあるデッキでこうして結果が残せたのは感慨深いです。
 この環境は記事公開から2週間もせず大きく変わってしまうことでしょうが、今後も楽しくマジックを続けていきたい所存でございます。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?