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2025年のAbemaTVトーナメント

はじめに

今回のAbemaTVトーナメントは団体戦方式、しかもドラフト実施と聞いて、多くの将棋ファンと同様にワクワクしてました。
ドラフトは、みなさん緊張されているようで、静かな感じでしたが、実況席を設けて、そこに戸部七段、藤森五段を起用したことが大正解だったと思います。戸部七段の予想や指名願望の吐露、藤森五段の鋭い突っ込みはややもすればもっさりとしたドラフトを大いに盛り上げてくれました。
重複はあまり多くはありませんでしたが、1位指名と2位指名で一回ずつありましたし、重複がなくともそれぞれの指名に将棋ファンはどのような意図があるのかを想像して楽しむことができました。
それぞれのチームのことを語ったとしても、一つの投稿になるとは思うのですが、今回は違うことを書いてみたいと思います。
私は、ドラフトと第一回目の放送のチーム豊島とチーム久保の3戦すべてがフルセットという神回を見て、このトーナメントが未来永劫続くことを強く願いました。
そして、思いました。もし、このトーナメントが続くとしたら、5年後には一体どんなチーム編成になっているんだろうかと。

とゆうわけで、2025年のAbemaTVトーナメントのチーム予想をしたいと思います。チーム編成は、今回と同じく当該年度のA級棋士とタイトル保持者がチームリーダーで3人編成で。
なお、これはあくまで一将棋ファンのお遊びですので、特定の棋士を貶めたりする意図は毛の先ほどもありません。ご笑覧いただければ幸いです。

チーム藤井

リーダー 藤井聡太竜王・名人(棋聖)
伊藤匠五段(C1)
中西悠真四段(C2)
過去2回のトーナメントでは、リーダー代行として鈴木大介九段がドラフトに参加していましたが、今回は藤井竜王・名人が初のドラフト参加。注目が集まりましだか、気鋭の若手棋士二人を指名。チーム藤井世代を結成しました。

Abemaドリームチーム

リーダー 羽生善治叡王
木村一基九段(B2)
本田茎六段(B2)
永世八冠を目指す羽生叡王は6大会続けてAbemaドリームチームでの出場。第一回指名で重複指名するも藤田社長が外すのはもはや風物詩。第一回指名では2年ぶりのB1返り咲きを決めている木村九段と、波はあるものの爆発力のある強さを持つ若手トップ棋士の本田六段を指名しました。

チーム佐々木

リーダー 佐々木大地王位
高見泰地七段(B1)
三枚堂達也七段(B2)
佐々木王位は、初タイトルの王位を防衛し、順位戦もB級1組への昇級を決めて充実の一年を過ごして初のチームリーダーに就任。緊張の初ドラフトでは、王位戦の防衛戦の応援にも駆け付けた気心の知れた盟友二人を指名しました。

チーム永瀬

リーダー 永瀬拓矢王座
齋藤光寿五段(C1)
佐々木勇気七段(B1)
王座を5期連続防衛し、名誉王座の称号を獲得した永瀬王座は6年連続のリーダーで、重複指名のくじも未だ負け知らず。前年王座挑戦者となった齋藤五段を重複指名の末獲得。しかし、第二回指名では初めてくじを外し、熟慮の末指名したのは佐々木七段。6回目の大会にして初めて永瀬佐々木が同一チームとなりました。

チーム渡辺

リーダー 渡辺明棋王
近藤誠也七段(B1)
小髙悠太郎四段(C2)
6年連続のチームリーダーとなる渡辺リーダーのドラフトでの所司門下縛りは変わらぬまま。第1回のときはぎこちなかった近藤七段との絡みも慣れたもの。小髙四段は今回初指名で嬉しさもひとしおか。

チーム豊島

リーダー 豊島将之王将
糸谷哲郎九段(B1)
斎藤明日斗五段(C1)
一昨年の名人戦では当時の藤井竜王の挑戦を退けたものの、昨年の名人戦ではフルセットの末、ついに名人の座を明け渡してしまった豊島王将。ドラフトでは、連盟理事を務める糸谷九段と、三年前のグッドボーイズ解散後久々取るなる斎藤五段を指名しました。

チーム康光

リーダー 佐藤康光(A級)
郷田真隆九段(B2)
藤井猛九段(B2)
チーム康光はこれまでと変わらずレジェンド縛りのドラフト。今回で二度目の参戦となる郷田九段に、初の参戦となる藤井九段の指名に将棋ファンは歓喜。

チーム広瀬

リーダー 広瀬章人九段(A級)
深浦康市九段(B1)
西山朋佳五段(C1)
意表を突いたチーム編成に定評のある広瀬リーダーのドラフト戦略は今年も健在。第一回指名ではベテラン未だ健在の深浦九段、第二回指名では、女性としては初参戦となる西山五段を指名しました。

チーム天彦

リーダー 佐藤天彦九段(A級)
増田康宏七段(B1)
古賀悠聖五段(C1)
クセのないチーム編成を目指す天彦リーダーは第一回指名で増田七段を四チームの重複指名の末獲得し、くじ連敗記録をついにストップ。さらに期待の若手棋士の一本釣りにも成功し、一気に優勝候補チームに躍り出ました。

チーム菅井

リーダー 菅井竜也八段(A級)
稲葉陽八段(B1)
鷹取尚弥四段(C2)
A級に復帰し、久しぶりのリーダーとなる菅井八段は、第一回指名では無難に兄弟子の稲葉八段を指名。第二回指名では、売り込みのあった今泉五段を選ばず、自らの弟子であり高校生棋士の鷹取四段をサプライズ指名しました。

チーム斎藤

リーダー 斎藤慎太郎八段(A級)
中村太地八段(B1)
黒田尭之六段(B2)
A級棋士に定着し、常に棋界トップを狙う位置に付ける斎藤八段もリーダーは5回目。今回は、理事も務める中村八段を指名しかつての東西プリンス揃い踏み。さらに、弟弟子の黒田六段が久々に指名されました。

チーム千田

リーダー 千田翔太八段(A級)
山崎隆之九段(B1)
高田明浩四段(C2)
千田八段は、渡辺棋王と同じく、自分の門下縛りのドラフト戦略。糸谷九段を豊島王将とのくじ引きに負けて獲得を逃すと、山崎九段を指名。第二回指名では、森門下期待の若手の高田四段を指名しました。

蛇足

今回チーム予想をするにあたっては、今年のチームのメンバー編成の年齢、順位戦のクラス、プロ入り何年目かといったデータを参考にして作成しましたが、2025年のメンバーは2020年のメンバーよりも平均年齢が上がっています。
まだプロになっていない若手棋士は予想のしようがないので、期待や願望も込めて奨励会の方もメンバーに入れさせて頂きました。
今年度前期の三段リーグは残念ながら延期となり、いつどうやって再開するかはわかりませんが、10代が前期の5人から11人へと一気に倍増しています(20才も4人います)。
ツイッターにも書きましたが、この若者達がやがては藤井世代と呼ばれて、藤井七段と覇権を競うのではないかと思うとわくわくします。
みんな頑張ってほしいと思います。

更なる蛇足

ちなみに、今回のドラフトもメンバー予想してましたが、全然当たってなかったです。




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