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銚子川と事故予防

2022年10月1日〜10月2日
自然環境リテラシー学川コース

こんにちわ、ゾクです。今回私は7月以来、3か月ぶりに三重県紀北町にある、キャンプinn海山さんに訪れました。キャンプinn海山さんのすぐ隣には三重県が誇る清流、銚子川が流れています。今回も私は自然環境リテラシー学の実習としてここを訪れました。

1日目
この日銚子川が目に入って一番最初に感じた事は前回訪れた時よりも、銚子川の水の透明度が高く、とても綺麗に見えたことです。実は今回の実習の2日ほど前に雨が降っており、その雨によって銚子川は普段よりも水が澄んでいました。今回の実習の目的の一つに、自然の中で活動するときの危険ともし危険な目にあった時、どうすれば良いかについて、学ぶことがあったので、到着して、まずキャンプinn海山の田上さんから過去に銚子川で起こった水難事故についての話を聞きました。事故が起きるのは、お酒を飲んで酔っている時や水中に潜った時に岩と岩の間に吸い込まれてしまう、と言った過去の事故の原因について学びました。また小さい子供は、大人よりも体重が軽く、体も小さいので急な水が流れているところでバランスを崩してしまうと、流されて行ってしまったり、身体が小さいのでテトラポッドの隙間に挟まってしまう、といった悲しい事故の話も聞きました。
こういった話を、実際に見てきた人から聞くと、今までテレビや新聞などで、このようなニュースを聞いた時よりも、心に残り考えさせられました。
話を聞いた後、実際に事故が起こった現場に足を運んで、どんなところが危険か観察しながら歩きました。

銚子川の地図
赤く囲んだところは水の流れがとても速く過去に子供が流されてしまった。
えん堤
斜めになっている部分には苔が生えておりとても滑りやすくなっており注意が必要です。
この日は雨によって流れてきた石によって苔が削れているので本来はこれよりももっと苔が生い茂っている。
えん堤の地図上で赤く囲った、流れの速い地点
水の流れが集まっている
下から見た水の流れが集まっている地点
堤防は築90年近くあるため中から鉄筋がのぞいている場所もあった
テトラポッドの隙間には事故の後石が詰められたが
雨などによって石が削られ、石が落ちてしまい
隙間ができている場所もあった。


こういった危険な場所の確認をした後、一人一人銚子川の危険な場所を絵で書き出してみました。

みんなで描いた絵
銚子川で遊ぶ時に気をつけたい場所を記している。

絵にして書き出し、他の人と見比べてみることで、自分の見えていなかった視点の危険性に気づくことができました。

みんなで銚子川の危険な場所についての討論が終わった後、リーダーたちによる川の危険な現象、場所、万が一流された時の対処法について紙芝居形式での説明を受けました。

川で気をつけるべき現象1
川で気をつけるべき現象2

話の中で自分が最も印象に残っているのが高い場所から水が落ちた時にできる空気の泡、通称ホワイトウォーターです。この泡は空気なためPFDをつけていても水面上に浮かび上がってこず、さらに高いところから水が落ちてきていると、水がかき混ぜられ、体が水中に引き摺り込まれる、リサーキュレーションも起こると知り、自分が想像していたよりも、泡というのは怖いものだと知りました。

こうして川の危険性を学んだ後夕食を食べました。この日はメスティンを用いてご飯を炊いたのですが、今回は今まで炊いてきた中で一番上手に炊くことができ、とても美味しかったです。

ご飯
ほとんど焦げることなく炊き上がった。

こうして1日目が終わりました。

2日目
2日目は朝からキャンプinn海山の隣にある便石山に登りました。私は今まで山に登ったことがほとんどなかったので、上るときは沢山の段差を上るのに体力を非常に使ってしまいとても疲れました。しかしその疲れも便石山の頂上にある、象の背という岩から見た景色を見たらそのあまりに雄大な景色によって吹き飛びました。

象の背から見た景色1
銚子川が見える
象の背から見た景色2
象の背から見た景色3

そして便石山からの帰り道下りが多いので、登ってきた時よりも早く降りることができたのですが急いで降りていくと苔が生えている石や、丸くて踏むとグラグラする石など、足元に注意していないと滑ってしまい、大けがにつながるような場所が多々存在しており昨日学んだ、自然の中で遊ぶときに、常に付きまとう危険性を改めて認識することができました。実際私も気を付けて降りていても,3回ほど足を滑らせてしまい、ヒヤッとすることがありました。

足元の岩には苔が生えており、もし靴が濡れていれば踏んだ時に
とても滑りやすく危険

便石山から下りた後、昼食を食べ、カナディアンカヌーに乗りました。前回同様私は、一番後ろに座りカヌーの舵を取る役割を担いました。カナディアンカヌーを漕いで川を上り、先生と先輩たちが準備してくれていたテントサウナに向かいました。テントサウナの向かいにはターザンロープがあり、岩の上からロープを使って川の中に飛び込むことができました。

テントサウナ
中央の大きな岩の上からターザンロープで川の中に飛び込む

私は今までサウナに入ったことが一度もなかったので今回初めてサウナに入って、想像していたよりもとても暑く、長い時間入っていることができませんでした。しかしサウナの中で熱くなった後に冷たい川の中に入るのは、得も言われぬ気持ちよさがありました。
一方でターザンロープで川の中に飛び込むとき、私の手は濡れておりロープをしっかりつかむことができないまま飛んでしまったため、途中で手が滑ってしまいました。そのため指が強くロープに擦れてしまい指を痛めてしまいました。前日に自然の中で遊ぶときにはいろいろなことに注意しなければ怪我をしてしまうと言われたばかりだったにもかかわらず,自分の不注意によって怪我をしてしまい改めて、注意はしてもし足りないな、と思いました。

まとめ
この二日間は自然の美しさと、その美しさには同時に人の命を奪う危険性も秘めていることを学びました。自分で自然の中を歩いてみてどんなところが危険か、そして危険なところを書き出してみないと意外と危険には気づけないものだなと知ることもできました。子供がいる親は、子供たちに自然のすばらしさを伝えると同時に、自然には危険な場所があることを伝えていくことで、その子供が大人になって子供ができたときに、自然の素晴らしさと危険性を次代に伝えていくことができ、水難事故の件数を減らすことにもつながり、田舎の若年者を増やすことにもつながることを学べました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回お世話になった施設

キャンプinn海山さん
三重県北牟婁郡紀北町便ノ山271番地
https://camp-inn-miyama.com/

参考資料

子供の水辺サポートセンター
https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid107.html

水辺の安全ハンドブック
https://www.kasen.or.jp/Portals/0/pdf_mizube/mizubehandbook_01.pdf

前回銚子川に訪れたときの記事

https://note.com/zoku_murre873/n/n45934049be09


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