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お母さんと話すとモヤモヤすると言われた日

なんだかものすごく怒っていた。

何か聞いても

はぁ?さっきも言ったじゃん!
意味わかんない!
別に良いじゃん!

なんだかしらんがめちゃくちゃトゲトゲしている。

トゲトゲの言葉を投げられると
何にも思ってなかったこっちまでトゲトゲしてくるのが不思議だ。

いや、どうしたん?
なんでそんなに怒ってるの?
そうぷりぷりされるとお母さんも嫌なのだが。
という趣旨のことを話すと、
すごくぷりぷりしながらこう言われた。

わかんない!わかんないけど、なんだかお母さんに怒りたい気分!なの!!!!

もももも、もう反抗期かよ…
ドキドキしたけど、
ネットで調べるとどうやら中間反抗期というものがあるらしい。

イヤイヤ期と呼ばれる第一次反抗期と、
盗んだバイクで走り出しまではしないけど壁に穴とか開けがちな第二次反抗期の間、ちょうど小学校低学年から中学年の間にみられるそうだ。

いや、それやん。

どう関わろうかなぁとぼんやり考えつつ
何の気なしに、怒りたいのかぁ、仕方ないねぇと
彼の言葉を繰り返してみた。

しばらく無言でいた息子だが、
突然「ちょっと、散歩しない?」と誘ってきた。

ふぇ?さんぽ?

唐突すぎて変な声出たけど、言われるがままちょいと広めの公園を一周した。

しばらくお互い無言で歩いていたが、
あ、この葉っぱ綺麗じゃない?どう?
僕作りたいものがあるからさ、持って帰りたいんだけど?と、落ち葉や枝を拾い始めた。

これはどうかな?

うーーーん、ちょっと曲がってるかなぁ。

とか言われつつ一緒に拾い集めた。

公園を一周する頃には、
息子厳選のビニール袋に枯葉や枯れ枝石ころなんかが集まっていた。

そしてホクホクした顔をしながら、

うん、もう大丈夫!帰ろう!ありがとう!と

いつものご機嫌な息子に戻っていた。

家に帰り作り上げたのがこちら

くじゃく


ふたりで大笑いしながら、
このちょっと不満げな孔雀を壁にかざった。


その日以降もなんだかぷりぷりしていることはあるけれど、そんな時は今日はお母さんと話すとモヤモヤするというのだ。


お、またあのスイッチ入ってんなぁとわかって
こちらも心して向き合っている。

モヤモヤする、良い言葉だなぁと初めて思った。

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