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東大数学科のオンライン院試が色々と大変だった件

こんにちは。

私は東大数学科院試を受験したわけではないんですが、親しい知人が受験しており、受験当日は機器の使用などをサポートしておりました。

しかし、そんなサポートが全て無に帰されるほど色々あった東大数学科のオンライン院試、部外者なので踏み込んでは書きませんが、ざっとどんな風だったか書いていこうと思います。


まず、数学科がとっていたのは、制限時間内に解いて答案をアップロードするという形式になります。
提出先は事前に渡されているGoogleフォーム
そして試験が15時に終わり、その30分後までに送信しなければならない仕様です。

その知人も15時に終わらせ、スキャンを試みていたわけです。
このスキャナは私がセットアップしたもので、直接GoogleDriveにアップロードされるようになっています。

しかし、なぜかGoogleDriveに全然読み込まれない。
何度トライしても全然ダメ。

通信上の問題を疑った私は、その知人に数学科に直接問い合わせることを提案し、知人が「通信エラーで送れません、申し訳ないです」と言った瞬間、数学科から衝撃の返答が…





「まだ誰も送れてないので大丈夫です!」






そう、そこで我々はやっとこれが我々個人の問題でないことを悟るのです。



数学科の院試があったのが2日前の8/20。
この日、全世界的にあるトラブルが起こったのをご存知でしょうか?


そう、Googleサーバーの全世界的障害です。

要は、指定先がGoogleフォーム(Google Driveのシステムを利用しているのでしょう)なので、こちらから送ることも、あちらが受信することもできない。

我々がスキャンできなかったのも、スキャナの通信の問題ではなく、GoogleDriveが死んでいたから

加えて、万一の為に用意されていた電話番号は担当者が少ないのか、パンク状態。
代替案として、メールに送ってくれ!というお知らせが来たのですが、そのメアドがgmail!gmailは死んでるんだってば!!

もうどうしようもない。


実は、東大の情報基盤センターにて、メールサービスを全面的にGSuite(Gmailみたいなやつ)に移行したばかりだったんです。

なので東大のシステムはGoogleにどっぷり

Googleが死んだ瞬間終わりだったんです。




結局、無期限の提出延長がアナウンスされ、その知人が提出できたのは18:30ごろ(これでも相当早い方と推察できます)。本来の提出時間から3時間ほど経ってしまいました。





これどうやって合否判定するんだろう…











追記

その知り合いは結局合格していました。よかった。
ただ、倍率は例年通りだったみたいです。基準が謎ですね。


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