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Bambu Lab P1Sを買った

昨年11月末にBambu Lab P1Sを購入しました。
このプリンタを選んだ理由を備忘録として書いておきます。


これまでの3Dプリンタ使用歴

大学でFlashforge Creator Pro2とPrusa i3 MK3S+を使用したことがあり、3Dモデルの作成と多少の印刷方法の知識はありました。
特にPrusaはスライサーがとても使いやすく、かつ公式のヘルプがかなり充実していたためPrusaを買うかでかなり迷いました。

欲しいスペックの定義

今回初めて自宅で使用する目的で3Dプリンタを購入するにあたり、まず要求スペックの定義しました。

  • 印刷可能サイズ:W200xD150xH150mm

  • サイズ:自宅に設置できるサイズであること

  • ヒートベッド:有り

  • ダイレクトエクストル―ダー式

  • 静音性

  • 印刷可能な材料:PLA, ABS
    (選定している当時はこの2種類しか知らなかった)

  • 無線LAN対応

  • エンクロージャーあり

  • 細かい調整なしに印刷できる

特に下記2点を重要視して探しました。
エンクロージャーはABSなどの収縮が大きい材料の印刷時に外気温の影響を減らせる、駆動部品に埃が付着することが防げるという理由から必須の条件としました。

「細かい調整なしに印刷できる」というのは印刷設定を詳細にいじらなくても精度よく印刷したいという意図です。3Dプリンタは環境設定に時間と手間がかかるというイメージがあったので、印刷ボタンを押したら欲しい形状が出てくる、くらいの手軽に扱えるプリンタを探しました。

余談ですが、Prusaの"Everyone is a maker only I am a printer"というメッセージは潔くていいですよね。

このような条件で選定して、以下の5機種に絞りました。

こんな感じで表に整理して比較しました。検討当時はFlashforge Adventure5M Proはまだ発売されてませんでした。今だったら選んでたかも。

絞った後はYoutubeでレビュー動画を探して見たり、X(Twitter)で使用している人のツイートを漁ったりしていました。恐らく1~2か月くらいここで費やしたと思います。最終的にP1SかPrusa Miniかというところで悩んで、デフォルトでエンクロージャーがついているという理由でP1Sに決めました。
値が張る買い物でしたが、プリンタ設定に悩まされることなく作りたいものを作れるという点を重視しました。

使ってみた感想

とにかく早くて精度が良いです。slicerはBambu Lab純正の「Bambu Studio」を使用していますが、Prusa Slicerを元に作っているそうで欲しい機能が一通り揃っていると思います。

ただ、手放しでは褒められないところもあります。
それは印刷データを送信してから実際に印刷を始めるまでに5分くらい待ち時間があるところです。ヒートベッドの温度上昇やcalibrationを実施しているためというのは理解していますが、それにしても長すぎる気がします。

これまでに作ったもの

bencyとか3dプリンタ用の治具を除くと、「生活治具」と呼ばれる類のものを作っています。生活治具というのは下記の記事で出てきた概念です。

“大量生産品が出来るだけ広いユースケースのニーズ、あらゆる設置箇所に適合することを目指してデザインされることに対して、生活治具は「この家のこの場所にしか収まらない」という特化ポイントが狭いところにエモさがある。自分が当事者の、一点ものの問題に対する一点ものの解決だから、ただの汎用性のないプラスチック片にもかかわらずラグジュアリーさを感じる。"

引っ越し祝いに3Dプリンター(Original Prusa MINI+)を入手した / #生活治具 の話

この「生活治具」という考え方に共感して、色々作ってみています。この調子で自分の生活に特化した道具を色々作ってみようと考えています。

冷蔵庫のサイドポケット用の箱
お薬ボックス

これから作りたいもの

先にも言った通り生活治具を作りたいです。
量産品ではなく、自分の生活の中に特化したものを作るというのは自分がどのような生活をしているか、どのように生活したいかを考える良い機会になるな~という別の思惑もあります。
今考えているのは下記のようなものです。

  • 料理中の道具を置く箸置きみたいなもの

  • 歯ブラシ入れの中の歯ブラシが干渉しないように歯ブラシの挿入方向を決める治具

  • 玄関の消臭剤の壁止め治具


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