ゲームのように利用者を運ぶ私

気づくと、シミュレーションRPGのように利用者を動かしている自分がいる。
利用者自身の心情を置き去りにして、自分がこのフロアのゲームオーナーになったかのように。
この根源を探ると、日本の多数派の施設が持つ危うい構造にあると思う。たとえば九州にある【宅老所よりあい】という施設では、利用者を管理者側のスケジュールに当てはめて動かすようなことはせず、それぞれがやりたいことをやりたいときにやる、このサポートとして職員がいるという構造らしい。
行ったことはないので実際はどうか分からないが、それなら働く方も楽しそうだ。
私は、何でもかんでも作業化しようとする癖があると思う。その傾向が、良い方に転ぶこともあれば悪い方に転ぶこともあるだろう。
こと介護においては、人の世話を作業のようにこなして、果たして皆が幸せを感じれるなら、いいのだが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?