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20歳になってしまった痛みと喜び。

今年の2月に20歳を迎えた。
誕生日は、特に何もせずに過ごした。
むしろ前日に、
明日は誕生日だったと気づいたくらい
意識していなかった。
お誕生日プレゼントも
お誕生日ケーキもなかった。
20歳になったことで、
生活に特に変わりはなかったが、
「ああ、もう10代ではないんだ。」
と思うと、
何かを失ったように感じた。

もう、少女ではいられないこと。
大人としての階段を
のぼりはじめないといけないこと。
期待と絶望。
この2つが絡みあって離れない。
20歳の自分の中の
純白な少女
20歳の自分の中の
薄汚れてしまった大人

少女からみると、
大人は絶望だ。
夢を失ってしまった。
まるで、心がない。
眼は死んだ魚のように見える。

大人からみると、
少女は期待だ。
まだ、心がすり切れていない。
柔らかくて温かい。
眼には、希望の光がキラキラと輝いている。

大人になりたくないと言っているわけではない。
大人になることは、喜びがある。
けれども、それに伴い痛みもある。
今、私はそこの狭間に立っている。
立っているからこそ苦しい。
多分、苦しくなくなったときは、
大人になったときだ。

はやく大人になりたい。
まだこどもでいたい。
いつまでこのせめぎあいが続くのか。
この喜びと痛みをもって、
私は、私になっていこう。
他でもない私に。

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