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Rikeiのジラーチリザードン考察

○はじめに
 はじめまして。ZitsuhaRikei(じつはりけい)という名前で三重県北部~名古屋で活動しています。この度、頭の中の整理と文章の練習を兼ねて、ジラーチリザードンに関する考察を書きました。ポケカは2018年7月スタートで、大会出場歴はシティリーグ1回のみとまだまだエンジョイ勢です。間違った考え方や改善点などがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。

○ジラーチリザードン(ジラリザ)について
 リザードンはタッグボルトで登場した後、非GXでありながら高火力をだせるカードとして注目され、メガニウム型、アローラキュウコン型、ジラーチ型など様々な構築が試されましたが強さが明確なものはすぐには現れませんでした。しかし、2019年1月末にとあるプレイヤーがジラーチリザードンを使用してシティリーグで準優勝をしました。複数のジラーチを回してリザードンを並べ、手貼り+特性「たけるとうき」+戒めの祠によって190点もしくは240点を出すことによりサイドレースを有利に進めるというコンセプトでした。これによって一時期的にジラリザは流行ったものの、自然とその姿を消していきました。

○なぜ今更ジラリザなのか
 ダブルブレイズで溶接工という非常に強力なドロソ兼エネ加速が登場し、リザードンは手貼り+特性「たけるとうき」+溶接工で5エネ280点という高火力を1ターンで出すことができるようになりました。この280点は現在の環境トップに君臨するあらゆるTAG TEAMを一撃で倒すことができる打点です。さらに、ジージーエンドで登場した巨大なカマドによって5エネ加速できる確率はぐんと上がり、ネタ半分で作った5エネ加速リザードンは個人的にポテンシャルの高いデッキになっていきました。
 また、現環境ではマーシャドーの「やぶれかぶれ」、ジャッジマン、リセットスタンプなどで相手の手札を流し、動きを止めてしまうカードが多く採用されています。現行の炎デッキはこれらのカードに非常に脆く、1枚使われた時点で試合が決まってしまうという場面が多くみられます。これらのカードに対抗する手段としては2つあると考えられます。1つ目は手札を流されても問題ないような盤面を作ること、2つ目は手札を流されてもリカバリーする手段を用意しておくことです。私は2つ目の手段としてジラリザが非常に有効であると考えました。2進化を立てる難しさはあるものの、ジラーチの「ねがいぼし」とリザードンの「たけるとうき」は共にデッキからカードを引っ張る特性であるからです。
 以上の点から、一時期流行ったジラリザはもう一度輝けるのではないかと思い、再び考察をすることにしました。

○デッキ内容

 現在使用しているジラリザはこちらになります。採用カードについてポイントを絞って説明します。

・リザードン(4枚)
 このデッキの要。「たけるとうき」を使うタイミングは大事。「ねがいぼし」やドロソを使う前なのか後なのか、デッキの圧縮具合と引きたいカードの枚数を考えて使う。ギラティナ相手には特性の使用は極力避けること。

・ジラーチ(3枚)
 このデッキの要。流行の手札干渉に強い。中~終盤にダブつくデメリットよりも、序盤を安定させるメリットのほうが大きいと考えて3枚採用。ちなみに2枚採用の時は勝率と5エネ加速の成功率が共に落ちた。

・ズガドーンGX(1枚)
 1エネでサイドを無条件にとれるインチキカード。実質サイドを5枚とれば勝ちになるため、終盤にエネルギーが枯渇しがちなこのデッキには欠かせない存在。

・マーシャドー(1枚)
 2進化デッキなのに敢えて採用。相手はほとんど警戒していない。先行ジラーチスタートで初手が悪い時はハイパーボールでこいつをサーチすることもある。4エネ貼った後に手貼り用のエネルギーにタッチしにいくという器用なこともできる。カプ・テテフGXに変更することも検討中。

・エネルギー循環装置(2枚)
 エネルギーリサイクルを採用しない理由としては2つ。1つ目は、この構成だと手札にエネルギーを戻す手段が多いほうが強いということ。2つ目は、炎の結晶との兼ね合いである程度都ラッシュにもエネルギーを置いておく必要があるため、リサイクルではオーバースペックだということ。

・シロナとリーリエ(合計4枚)
 現在調整中。リーリエを厚くしたほうが安定するかもしれない。

・基本炎エネルギー(11枚)
 手札、デッキ、トラッシュのエネルギーを動かすため、エネルギーを3か所に上手く分配する必要がある。従来の8、9枚では枚数が足りず、デッキが回らなかった。リーサルと同時にピッタリ全てのエネルギー使い切る感覚。

○プレイングについて
このジラリザの基本的な回し方は冒頭に書いたシティ準優勝者の有料記事(今は無料公開になっているかもしれません)の内容がベースになっているため詳細は書きません。説明が抽象的になるかもしれませんがご了承ください。
 このデッキを使用するにあたって何よりも優先しなければならないのは、常にデッキ、手札、場、トラッシュ、サイドにあるエネルギーの数を完全に把握することです。基本的にリーサルと同時に全てのエネルギーを使い切るので1枚でも数え間違いは許されません。私はデッキサーチの度に必ず枚数を確認します。話は少し逸れますが、過去に強い方から「最初のデッキサーチで何を確認する?」と聞かれました。その方は、最初にエネルギーの枚数を数えるそうです。足りないエネルギー枚数から自然とサイドの一部を把握することができるので効率が良いらしいです。現在の25分間ルールにおいて初ターンにジロジロとデッキを眺めるのは、逆に自分の首を絞めている気がしていたので私はその考えをスッと呑み込むことができました。さて、本題に戻ります。

・序盤
 理想は初手でジラーチ2枚とヒトカゲ2体を立てることである。次のターンでリザードンを立てるためには何が必要か考えた上で、「ねがいぼし」を使う。マーシャドーを使う際は終盤に必要にならないかよく考える。

・中盤
 場には常にヒトカゲが待機しておく状態が望ましい。基本的には2体目のリザードンを立てることを目指すが、ピカゼクに対して2体のリザードンを並べるのは危険である。多少の事故でサイドを先行されても焦らないこと、十分に逆転できるポテンシャルを持ったデッキである。

・終盤
 デッキの中身と相談して残り数枚のサイドを取り切るプランを決める。リザードンで6枚取り切るのか、残り1枚にしてバーストGXでリーサルか。後者の場合は入れ替え手段を数パターン考えておくとよい。ボードジラーチ、「たけるとうき」で逃げるor自傷できぜつ、前のターンにズガドーンを出しておく(リスク高)、グズマ、ポケモン入れ替えなど手段は豊富である。

○最後に
 以上、ざっくりとした感じではありますがジラリザのプレイングの考え方です。常にエネルギーの枚数を考え、「ねがいぼし」やドロソで欲しいカードにタッチできる確率を考え、リーサルのプランを考え、とても頭を使う楽しいデッキです。2進化である以上ある程度の事故は許容しなければなりませんが、基本的にはよく回るデッキだと思います。
 ギラティナやジラサンという天敵がいる以上、ジラリザ自身が環境トップになる可能性は低いですが、現環境のトップであるTAG TEAMに対して有利をとれるデッキであると期待しています。これを機に少しでもリザードン「たけるとうき」の魅力に気付いてくださる方が増えると幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。