dlsite99%オフの追憶

みなさんこんにちは知ってましたか

dlsiteで人気同人作品が6月21日まで99%オフであることを。

期間限定で11円で糞エロ最強コンテンツを購入できてしまうことを。


いやわかってます。ぼくが伝えたいのはそんなことではない。

そんなことは重要じゃないんです。

重要なのはなんでそんなdlsiteの広告を一銭も入らないのにやるのか。

なぜエロの先兵と化して人々を襲っているのか。そうですよね。


今日は休日かつMyおシコリデーでdlsiteに何かめぼしい物が安くなってないか徘徊してたんですよ(向こう1年はMyおシコリデーが決まっており、スケジュールで管理されている)


そしたらスケベコンテンツが99%割引されているときた。これはけしからんな。検閲が必要だ。全て洗わせてもらうぞ。

まあこういうのは得てして使えるものを吟味しているうちに金以上に時間がもったいなくなって途中で切り上げてしまうことが多いのだが。

いつもならそうするのだが、今回ばかりは違った。

かなり経済的に困窮していたころに購入したエロ作品が99%割引されていたのだ!!!!!!(困窮していたなら買うな)

この既知との再会は、並々ならぬ思いをぼくに想起させた。



かつてぼくはエロにかなり執心していた。

志を共にする仲間(エロ友達)と、金もなく、自由もなく、わずかばかり時間を持て余し、しかしエロに対する意識だけは高い。そんな時代があった。


二人でPCの操作に慣れない中カスタムメイドのモザイク外しMODの入れ方を一日かけて模索し、結果ちんこがまったく見当違いの中空をさまよった状態になったまま戻せなくなり。

dlsiteのスケベコンテンツを見つけてはどれを買うのがコスパがいいのか熱心に議論を重ね。

オタクに叩かれて消えた最強の絵師の転生先を見つけては祝福し褒めたたえる。


空回ることこそあれど情熱に支えられたエロの快進撃は数年にわたり、時代の変化、自身の変化、環境の変化、いくつもの移ろいに埋もれるも地層をなしており、今また少し掘り返せば思い出という名の情熱の一端に触れることができるだろう。(情熱というか劣情っすね。)



ある日ぼくは困窮していた。

誤解のないように言うとカスでみっともなく情けなく考えのないぼくは基本的に常に困窮しているのだが、この日は特に困窮していた。


学費を払って(全額自分で払ってた)、もろもろの費用を払って、もう全財産が2000円といくばくかの食料くらいしか残ってなかった。

しかもそのうちの1000円はバイトのための交通費のために消える。

給料日を控えているとはいえ、とにかく恐ろしい気持ちになり、逃避を求めてpixivのフォローしてる絵師のイラストを見に行く。いつものことだ。

ぼくは頭で考えるのが怖い時はちんこで物を考えるようにしている。

こ慣れた手つきで画面をスクロールさせていく。すると、当時ぞっこんだった絵師がスケベRPGのCGを担当しているとの報告があるではないか!

リンクを踏む。dlsiteにたどり着く。価格を見る。1000円。

今の全財産は2000円くらい。バイトに行くのにかかる費用は?その残りは?


待て。おちつけ。


きょうび、無料のおしこりコンテンツなんて珍しくもなんともないぞ。今は金がないんだ。そういうのは、余裕があるときでいいんじゃないのか?

お金だってほら。何に使うかわからないんだぞ。残しておけ…残しておけ…金は1円でも多くあればいいことなんて身に染みてわかってることだろう…





買った。シコった。





それが、その、99%オフになっていたゲームとぼくの関係性だ。



当時の記憶は苦い物ばかりで思い返して気持ちのいいものではないのだが、再びそのパッケージを見て、99%オフというかつてのその存在感は影も形もないその姿を見て

ぼくは過去を振り返らざるを得なかった。


110円で販売されているこのゲームと、全財産で購入したあのゲームは、果たして同じものなのだろうか。


DLしてファイルを確認したら、全く同じ物で構成されているのだろう。

しかし違う。


全てにおびえていたあの日のぼくと、今のぼく

新発売のゲームと99%オフのゲーム

その関係性は決して同一ではないのだ。

おわり



あとがき

貧すれば鈍ずるというのは本当だと思います。

おそらく現在進行形でそうなのだとも。

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