宇宙の力を手に入れました。
僕は中学からサッカーを始めた。
周りは小学生から始めていた。
むちゃくちゃ下手だったから、少しいじめられたりもして、
中高はどうしたらサッカーが上手くなるかだけを常に考えていた。
練習ももちろん毎日やったけど、なんかこれじゃ追いつかないと思ったのか、
区内のすべての図書館に行って片っ端からサッカーの本を読んだ。
技術の本、練習法、戦術、メンタル、自伝etc,,,
当時サッカーの棚にあった本は多分すべて読んだ。笑
その中で「身体意識」の本に出会い、そこではじめて「脱力」の重要性を学んだ。体や姿勢の意識一つだけで、自分の精神が安定したり、高揚したり、思い通りになるという魔法のような本。魔本。ザケル。
具体的に言うと、「下っ腹を意識して呼吸すると落ち着く」とか、「胸を意識して呼吸するとやる気がわく」とか、「人と話す時に相手との間にアーチ型の橋を意識するとコミュニケーションが円滑に行き」、「直線の橋を意識すると言葉を刺せる」とか。厨二心で読んでいたけど、今思うとこれらはあながち間違ってない。
「体は脳の拡大体」と、僕の師匠も言ってたし。
そして、身体意識の第一段階が「脱力」。その本には、
「脱力すると宇宙の力を手に入れる」
と書いてあって、爆笑しながら読んだ。
その十分後、僕は
宇宙の力を手に入れた。
現代人のほとんどは筋肉が過剰緊張の状態らしい。体を動かさない人が多いからか、対人関係でストレスが溜まってるからか、いろいろと理由は考えられるしあるけれど、力が入りすぎ。
リラックスできないと交感神経と副交感神経のバランスが偏り、睡眠が浅くなり、心が落ち着かなくなる。
そしてまた力が入る。の悪循環。
当時の僕は先輩からミスする度に部活を辞めろと罵られ、それを恐れて離れる同期に気を使い、そんなダサい姿をクラスの好きな子に悟られまいと必死だったり、とにかくストレス溜まっていた。力が入っていた。
これではサッカーの練習もうまくいくはずなかった。
そんな超緊張状態の僕が「脱力」を覚えた。
方法は簡単で、
椅子に座って自分が思う最高のリラックス環境をイメージし(当時何をイメージしたかは忘れた)、目をつむって呼吸に集中する。
それだけ。
5分後には、
身体意識が研ぎ澄まされ、内臓や筋肉の動きがわかる気がした。水を飲むと体内の水の流れを感じるほど。サッカーも上手くなった気がした。
そして宇宙から地球を眺めるように創造を巡らせると、自分の環境とか鼻くそくらいに思えた。当時ビビりちらしてた先輩も、耳くそくらいに思えた。
今の厳しい環境、敵、5年後にはなーんでもない。
このことを思うと、ものすごく力が湧いた。宇宙の力だった。
僕の尊敬する師は、
「現代人は木ばかりを見る。森を見ない。」と言った。
その人はポイ捨てを「地球にゴミを捨てる行為」と捉えてポイ捨てをしなかったし、全く自分とは関係ない海辺を1日掛けて掃除したりしていた。地球規模でいつも物事を考えた。
そしていつも幸せそうだった。
心が近視になったら、メンタルはやられる。
自殺もしたくなるだろう。逃げ出したくもなる。
そんなときは力を抜いて大きな視野を持つ。
心が軽くなる。
自分が守れたら、またミクロにズームインして今日の仕事を一つ一つやればいい。
それから僕は、21になった今日まで、
過度なストレスで潰れそうになったことは多分一度もない。
悩みは每日あるけどね。
あれこれ何書こうとしたんだっけ。
脱力しすぎた。
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