【放射線科ローテ前必読！】初期研修医が知っておくべき放射線科の基礎知識と超オススメ本

■はじめに

■自己紹介
　みなさん，はじめまして!!　千葉大学医学部附属病院放射線科の和田 武（わだ たけし）と申します．千葉大病院では，画像診断やIVR（画像下治療）の専門医として診療に携わっています．今回は，初期研修医の先生方が放射線科ローテートでの学びを最大化できるように，ローテート前に知っておくべき放射線科の基礎知識について解説したいと思います．では，よろしくお願いします!!

■放射線科ってどんなところ？
　さて，皆さんは放射線科医に対してどんなイメージをお持ちでしょうか？　暗い部屋でモニターに向かってブツブツいいながらレポートを黙々と作成している医者，患者さんと全く接することのできないコミュ障の医者だと思っていませんか*？患者さんの急変時には隅っこで眺めているだけだと思っていませんか？

　そんなあなたは放射線科医という仕事のごく一面だけを見ているに過ぎません．放射線科の業務は全身の臓器に対する診断から治療まで，非常に多岐にわたります．ズバッと診断し，かっこよくカンファレンスでプレゼンする放射線科医，急変患者をアドレナリン全開で治療する放射線科医もいます．まずは放射線科医の多彩な業務を覗いてみましょう．

*注: そういう放射線科医も確かにいます（笑）が，そういう人こそずば抜けて診断ができ，病院の診療に大きく貢献していたりします．放射線科はとても懐が深い診療科なのです．