23年ベスト：音楽編
2023年の私的ベスト音楽編です。
【ベストアルバム】
今年も例年同様30枚（+レイアウト上の都合もあって次点で1枚）ピックアップしました。
今回は1作ごとにコメント書く余力が無くて大変すみません。（ランキングの最後に申し訳程度の緩いコメントだけしています。）
1．Lucy Railton 『Corner Dancer』（Modern Love）
2．Tirzah 『Trip9love...???』（Domino）
3．Kassem Mosse 『Workshop 32』（Workshop）
4．Liv.e 『Girl In The Half Pearl』（In Real Life）
5．Lisa Lerkenfeldt 『Halos of Perception』（Shelter Press）
6．Sofia Kourtesis 『Madres』（Ninja Tune）
7．100 Gecs 『10,000 gecs』（Dog Show Records）
8．Lucy Liyou 『Dog Dreams』（American Dreams Records）
9．bar italia 『Tracey Denim』（Matador）
10．Laurel Halo 『Atlas』（Awe）
11．Anohni And The Johnsons 『My Back Was A Bridge For You To Cross』（Rough Trade）
12．Mendoza Hoff Revels 『Echolocation』（AUM Fidelity）
13．Heejin Jang 『Me and the Glassbirds』（Doom Trip Records）
14．Armand Hammer 『We Buy Diabetic Test Strips』（Fat Possum Records）
15．Cassandra Miller 『Traveller Song / Thanksong』（Black Truffle）
16. Holy Tongue 『Deliverance And Spiritual Warfare』（Amidah）
17．Zoë Mc Pherson 『Pitch Blender』（SFX）
18．Martyna Basta 『Slowly Forgetting, Barely Remembering』（Warm Winters Ltd.）
19．Tzusing 『绿帽 Green Hat』（Pan）
20．Angel Bat Dawid 『Requiem For Jazz』（Intergalactic Mantra Recording Co.）
21．Klein 『Touched By An Angel』（Parkwuud Entertainment）
22．Chantal Michelle 『66 Rue L』（Warm Winters Ltd）
23．Pö 『Cociage』（Hakuna Kulala）
24．Ricardo Dias Gomes 『Muito Sol』（Hive Mind Records）
25．Pmxper 『Pmxper』（Smalltown Supersound）
26．Titanic 『Vidrio』（Unheard Of Hope）
27．Bianca Scout 『The Heart Of The Anchoress』（First Terrace Records）
28．Nondi_ 『Flood City Trax』（Planet Mu）
29．ML Buch 『Suntub』（15 love）
30．Fever Ray 『Radical Romantics』（Rabid Records）
次点 Jonah Yano 『Portrait Of A Dog』（Innovative Leisure）
上位10作程はほぼ不動、残りの20作程は無限にバリエーションありそうなレベルの接戦でした。
Tirzahは一聴した瞬間ベストワンを確信したものの年末最後にLucy Railtonに捲られてしまいました。
とは言え、3作連続で年間ベストリストに選んでるので本当にハイクオリティーを保っていますし、同じビートを濫用し尽くすことでTirzahの唱える愛の歌がより生々しさを増している感じがして、この手法はポップスにおける新たな発見かもと思ったりもしました。
対するLucy Railtonはダークでドゥームなアンビエントなのに不思議とポップなナイトメアドリームポップに仕上がっていて強い感動を覚えました。
18年の『Paradise 94』も年間ベストワンに選んでるので自分の好みのど真ん中なんだと思います。
因みに淀橋教会にて約30cmの至近距離でお目にかかかることもできました。
Liv.eはかなり変異的・前衛的に進化したインディーでローファイなヒップホップですが、ビルボード東京のライブ（超絶ドラマー、J. Ludvig IIIとの共演）を観て「なるほどこれが完成形か」と改めて感心しました。
Anohni And The Johnsonsは今年これを選出しないのは逆張りと言われそうなレベルの圧倒的なボーカル作品でほんと現代の『What's Going On』と称したくなるようなアルバムです。
Heejin Jangについてはベストノイズ枠として選びました。
Perila関連ではソロの『On The Corner Of The Day』も、Bianca Scoutのアルバムはyeule辺りが好き方にも是非聴いていただきたいです。
ロックやジャズやHIPHOPもそれなりに聴いて、素晴らしい作品が多数あったのですが、それぞれポストパンク/ローファイ/サイケ/シューゲイズ等インディーの良い所取りのbar italia、ジャズと言うよりはプログレとして聴いたMendoza Hoff Revels、レーベル=Fat Possumというのが意外にも合っていたArmand Hammerを代表して選びました。（が、他にも選択肢はいろいろあったと思います。）
【ベストEP】
Nia Archives 『Sunrise Bang Ur Head Against Tha Wall』（Island Records）
Nia Archivesは来日見に行きたかった…に尽きます。
Proc Fisal 『RT Hon』（Hyperdub）
claire rousay 『Sigh In My Ear / Your First Armadillo』（Saddle Creek）
【ベストソング/トラック】
Nabihah Iqbal "This World Couldn’t See Us"
boygenius "Not Strong Enough"
Kara Jackson "Rat"
カネコアヤノ "気分"
McKinley Dixon "Beloved! Paradise! Jazz!?"
Overmono “Cold Blooded“
Evian Christ "On Embers"
Julie Byrne "Summer Glass"
Nabihah Iqbalとboygeniusを筆頭に（いろんな意味での）生きる/生き抜く勇気を貰った曲を主に選びました。
※Evian Christだけは今の時代にトランスを追求する姿勢に好感を持ったという異色の理由です。
※選ぼうと思っていたKelelaとWednesdayの曲が昨年リリースだと知り断念しました。
【ベストライブ】
1. Laurel Halo/Tashi Wada with Julia Holter/Riki Hidaka＠淀橋教会（12/18）
2. Liv.e＠Billboard Live東京（6/18）
3. Kali Malone feat. Stephen O’Malley & Lucy Railton/FUJI|||||||||||TA@淀橋教会（6/2）
12/18の淀橋教会に関しては、Tashi Wada with Julia Holterの演奏に世界の紛争に対するプロテストすら感じましたし、Laurel Haloのディストーションの効いたジャズアンビエントな演目ではデビュー当時から追い続けてきたアーティストの凄まじい現在到達地点を目撃するという幸せを噛みしめることができました。
※1月10日一部更新しました。
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