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タイミング、日本での黒人音楽の消費のされ方

 寝る時間が早すぎて3時に起きてしまった。某精神科医のYouTubeを観てたのもあって、朝散歩で自転車でも乗るか!と意気込んでみたのだが、外は雨。予報を見ると今日一日雨らしい。ダメやん…。昼間に遠出も出来そうにない。
 心が絶好調な時に限って中々、外的要因とのタイミングってものは合わないものだ。反対に、たまに、信じられないような奇跡が起きたりする。結局人生はその場のノリと勢い、タイミングだ。逆に言えば、ノリと勢いを自分で維持出来ればあとはタイミングが来るのを待つだけってこと。

 突然だが、TwitterやYouTubeとかを見ていて思ったんだけど、日本で黒人音楽を聴く人々に苦言を呈したい事がある。これは元々音楽がとても好きで、それから黒人音楽に興味を持った人に多い症状なんだけど、そういう人たちは黒人音楽の消費の仕方がとても白人的な気がする。
 例えばブーンバップやネオソウルだけもてはやして、トラップは聴かないとかね。そういう仕草は多分ピッチフォークとかのメディアに影響されているんだと思うんだけど、あんなものを信用してはいけない。グラミー賞を評価の基準にするのダメだ。BETアワードを見ろ!!!
 前述のようなメディアは、白人様が被差別階級であるところの黒人の音楽を評価しているという構図がある訳で、黒人が黒人音楽をどういう風に音楽を消費しているかという実態とはまた違うと思う。
 もちろん黒人にもブーンバップしか聴かない人がいるのは分かる。ギャングスタラップを嫌う人もいる。むしろ普通に暮らしている人はそういう人の方が多いかも知れない。
 しかし、ケンドリック(Kendrick Lamar)を聴くようにフューチャー(Future)やヤングサグ(Young Thug)を聴く人が多いのもまた事実な訳で、その事実から目を逸らして、上記のようなメディアの言う事を鵜呑みにしていると、結局白人の作った構造の中に組み込まれてしまう。
 前にも書いた気がするが、Playatunerとかの日本のメディアはこの傾向があって、酷いもんだった。アウトキャスト(OutKast)だけを持ち上げて(俺はアウトキャストも好きです)、現代のトラップに多大な影響を与えたスリー6マフィア(Three 6 Mafia)の話など全くしない。これはいけない。
 これを避けるには、アメリカで起こっている一次情報に触れることだと思う。俺は音楽の情報収集には殆ど英語の記事や動画を見るようにしている。今すぐに俺と同じ事をしろというのは無理があるが、そういう情報にも気を配るのが良いんじゃないの?とは思う。ビルボードのチャートをチェックするのも良いと思う。
 Jディラ(J Dilla)やマッドリブ(Madlib)が好きなのは良いよ?でもリルウェイン(Lil Wayne)もいましたよねその時代?って話なんです(星野源、お前のことだ)。これは完全に悪口になるけど、そういう奴に限ってディグが浅いんだよなあ…。そのくせ一丁前にグルーヴの話とかするし。NBAヤングボーイ(YoungBoy Never Broke Again)がタイラー(Tyler, the Creator)のアルバムに出る前からちゃんとチェックしていろよと。ヒップホップ好きな最近の中高生の方がよっぽど健全に黒人音楽を消費していると思う。
 誰かは忘れたけど、昔のソウルとかが好きでヒップホップは一切認めない評論家とかいたなあ…。黒人音楽の本質ってのは、何も持つ事を許されなかった黒人が、逆に人の褌で相撲を取ってどれだけかっこよく出来るかっていうコンペティションな訳で、そんなのジャズもソウルもヒップホップも同じだろうと俺は思うけどね。
 まあこれは、俺みたいに業として黒人音楽に向き合っている人間が発狂してるだけで、そこまでの理解を求めるのは酷なのかも知れないけどね。とにかく、俺はそう思うって話です。

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