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恋愛に関する雑記 〜100%上手くいく恋愛マニュアル〜

 恋愛にはマニュアルというものがある。あるにはある。果たして、ある、と言い切ってしまって良いのかも疑問だが。しかし、多くの人が考えるような、誰かによって書かれたものというのは、偽物だ。
 まず、人の心というのは各々違う。当たり前だが、それが意味するのは、人の心の可能性は無限の無限乗通りあるという事だ。何故か。人は生まれてから絶えず選択をする。それは必要に迫られてする事で、意識すらしていない。その分岐、選択肢は無限通りある。そしてそれは時間を限りなく切り刻んだ瞬間瞬間に連続して起こる。その結果が人の心の有り様だ。
 果たして、文字通り無限に存在する心の有り様に対応する何かただ一つの方法が存在すると考えるのは現実的だろうか。当たり前だが、そんな事は無理だ。こうすれば人はこうなびく、と言った方法をマニュアルにするとなると、それは無限ページに渡るものになるだろう。世に数多蔓延る恋愛マニュアル、それを私たちに売ろうとする人々は詐欺師である。あなたの意中の人に会った事もない人のアドバイスによって、あなたの恋愛が成就する可能性は無いだろう。
 じゃあどうすれば良いんだよ、恋人が欲しいんだよ。まあ焦りなさんな。あなたの意中の人を落とすための恋愛マニュアルはあなたがゼロから書けば良い。結局、他人の書いたマニュアルに頼ろうとするのは、あなたが恋人の心の有り様を曇りなき眼で見ていなくて、不安だからだ。あなたもっと恋人の心をよく見るべきだ。
 彼、彼女にあなたが抱く好意を伝えて(それは言葉だけじゃなくて行動も含めて)、また相手があなたを好いてくれるようにするにはどうすれば良いか。それはあなたが見つけるしかない。もしかしたら、あなたはまだ、恋人の心を知ろうとすらしていないかもしれない。
 結局のところ、それは相手と過ごす時間を増やして、相手のことを知っていくしかやりようはない。そうやってお互いの心を近づけていくのが恋愛だ。
 それに加えて、あなたにとってどうしてその恋人が特別なのか、そして(これが最も大切なこと)どうしたらあなたは恋人にとって特別な存在になれるのかを考えるべきだ。相手にとって、好意を持って近づいてくるあなたは、何か特別な魅力を携えていると見えるだろうか。
 これは頭を使う。バカに恋愛はできない。結局、全ては相手に対する気遣いだ。あなたの自己満の愛情表現で相手に嫌われるようなことはしてはいけない。そんなものは百害あって一利なし。即ブロックである。
 だから繰り返し書くが、それを乗り越えるには相手の心にに徹底的に向き合うしかない。あなたと恋人との関係は世界に一つしか無いものだ。あなたの恋人のための、オーダーメイドの恋愛マニュアルをあなた自身がが書くしかない。それしか人を惚れさせる方法はない。
 彼、彼女の好きなもの、嫌いなものは?どんなことをした時に喜んだ?どんな風に育って、どんな価値観を持って、今どんな風に生きている?あなたのことはどう思っている?あなたの恋人はどんな人か、あなたが自覚的にならなきゃいけない。
 これは、真剣な恋愛でも遊びの恋愛でも同じことだ。相手の立場に立って、あなた自身がどう見えているのか、まず客観視しましょう。そして、体の関係だけだったとしても、相手が、少なくとも心を持った人間であるということに気づきましょう。
 あなたの人生はあなたしか生きてないんだから、他人の書いたマニュアルに従って生きるようなことはやめた方が幸せになれるよ。

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