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村上の好きな堺(銭湯・潮湯編)

今日はなぜか、指先からクレヨンの匂いがする。
福岡・岡山の美しい音楽の日々を終え、村上は今「実家」に着弾している。
午前中はほぼ眠り呆け、AM11:00頃からサッカープレミアリーグ「リヴァプールvsトッテナム」を見たあと、この旅の帳簿をつけ、柿の種をベッドの上で無くしたりした。

それでもってもお昼からまるまる何もないということで、
堺の町の銭湯、『潮湯』に行くことにしたのであった。

開店は15:00。しかし村上のような若輩者が一番風呂の時間に行ってはならないと思い、堺ファンダンゴがある南海線堺駅のショッピングモール『プラットプラット』まで行くことにした。
とりあえず到着するも、何も買う気は起こらず、トイレをお借りし、無印良品で歩きスマホをしたりした。(とはいえ古着屋でなかなか味わい深いシャツを買いかけたりもした。)

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そのなかなか味わい深いシャツ。

そして「プラットプラット」を後にし、素晴らしい堺の居酒屋『犬吉』が空いていないことを確認したのち、夕方16時ごろ、『潮湯』に到着する。

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堺、南海線湊駅の『潮湯』

とりあえず下駄箱だ。ここの番号が今日のいちにちを占う。どうする村上。
しかしながら何秒もかけて熟考するのはクールじゃない。
パッと目の高さにあった『17番』を選ぶ。
そう、トッテナム所属のフランス人選手ムサ・シソコの17番だ。バッチリだ。

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そして受付のおばあちゃんに入浴料とシャンプー代金を払う。
エントランスはめちゃくちゃ広く、カウンターからのんびりスペースまで明るい雰囲気がある。演歌+夕方のNHKをBGMに脱衣所へ向かう。

潮湯は海水を汲んだ浴場が名物。だから潮湯なのだろう。まぁその辺りはHPに色々と書かれてあるので、そこはこちらを参照してほしい。

とりあえず体を清潔にするシャワーだ。村上はシャワーは超ぬるくする。なぜかというと、まずこの湯船を欲する焦らされた体(昨日野外ライブだったのに風呂に入ってない体とも言えよう)をシャワーごときでチルさせたくないのだ。極上の大トロの目前に、回転寿司で鉄火巻きを食うことはなかろう。ちょっと不快くらいの方がちょうどいい。

ということで体を洗い、浴場へ。吉幾三も『なんでもある!』と言わんばかりの、花の曼荼羅模様が見えたのである。まぁちょっと言い過ぎか。言い過ぎです。好きな表現なんです。

こうなれば短風呂の村上も長居しよう、福岡で食べた明太子を、岡山で食べた渡り蟹を全て抜いてしまおう、ということで露天風呂に。露天風呂は海水である。
そして露天風呂のみにスピーカーがついることに驚き、一種の錯乱状態を起こしてしまう。音楽をここで聴かせるか!演出家がいるのかと思ってしまう。ちなみに曲は大石まどかさんの『冬のれん』であった。まだちょっと早いぞ、湊潮湯。

そしてサウナは入らず、熱めの浴槽と水風呂で交互浴をする。水風呂もいい具合の冷たさで、腹式でフーフー言いながら頭から水をかぶった。ちなみに手ぬぐいは東京の湯沸かし市で買った「KOUGO NEW YORK」手ぬぐい。言わずもがな村上はダジャレも大好きである。マジこの手ぬぐい、アリやなグランデ。

そしていい頃合いで風呂から上がり、自分の脱衣箱の前で足が真っ赤になっていることに気づく。血行良好の証である。指もふやけ、iPhoneの指紋認証が開かない。こればっかりは銭湯がスティーブジョブズより一枚上手だった瞬間である。

そして着衣し、ロビーにてアイスとビールを買う。この小さい缶が本当にちょうどいい。本当に、ちょうどいいのである。アイスもkiriのチーズとキウイのやつ。俺の好みの全てを知っているのか。

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凍りすぎて歯が立たなかったアイス。

そしてぼんやりじじいvsじじいの会話を聞く。じじいが何かギャグを飛ばした。語気でわかるが、滑舌が悪く、村上には一切内容が聞き取れない。しかしもう一方のじじいは声を出さずにニヤッと笑った。

村上が真の堺の民になる時とは、このじじいのギャグを聞き取れるようになった時なのかもしれない。


〜写真集〜

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夜になってムーディーになった潮湯。帰り際『犬吉』の店主やんちゃんに遭遇。

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村上が大学時代働いていたリサイクル屋さん、こんな簡単な殴り書きで閉店していた。誰かから愛された店だっただろうか。

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帰りにあるラブホ街のピンクのネオンに染まる村上の自撮り。誰が興味あんねん!

以上!

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