知性のない悲しさ

あまり日記めいたことは書いてなかったのだけど、今日は内心ビックリしかない出来事があったので、ちょっと残しておこうと思う。

3月に入社した会社はフロアに人が多くて業務がとにかく忙しい。
営業系だから常に数字にも追われている。

なので、あまり社内の人と仕事以外のことを話す機会がない。顔見知りはいるし雑談も誰とでもするし、入った早々同じ部署の人から「なにその驚異のコミュ力」と言われただけあってその場の話題も楽しい方向に引っ張ったりできるんだけど、未だ友達はいない。

そもそも同期がいない。

中途だろうが派遣だろうが、数人まとめて採る会社なので私より前に後に入った人達にはちゃんと同期がいるんだけど、何でか私はポツンと一人入社だったのね。

めさめさ友達が出来にくい環境である。

といっても、ぼっち大好きだから苦ではないし、食堂で会ったら一緒にご飯食べる程度に話す人は何人かいるので困らない。
休憩室で誰かからいきなりお菓子もらったりもしてるしさ。馴染んでるんだと思う。

人に流されないし、言いたいことは言うし、別に聞きたくない話は聞かない。
結構好きに生きている方だよなぁ。

ストレスは少ないタイプの人間だと思う。

毎日行く会社で友達できたらそりゃ楽しいだろうけどね。
終わってから飲みに行ったり、会社でも会うのに休みの日に一緒に出掛けたり。

まぁ気が合う人がいればだなぁ…と思う。

自分は人に合わせられるけど、人が私に合わせるのは、たぶん難しい。

要は、外面のいい身勝手ちゃんなのです。

なお、この性格を変える気は全くない。

さて本日、休憩室で。

たまたま同じ時間に休憩となった同僚の一人とお喋りしてた。
みかんもらったり、チョコ食べる?ってあげたりしながら。
よくある休憩室の光景です。

いつも通り相手の話題を広げたり、誰が聞いても楽しい話題を振ったりしても良かったんだけど、そろそろ自分の話題出してみるかと思った。

昨晩寒かった話から、夜におっさんずラブの応援上映行ってて劇場出たら激寒だったとか、脚本読むのが好きとか、倉本聰のエッセイが面白いから富良野までセミナー聴きにいきたいとか。

その時彼女がポツリと、

「ホモ気持ち悪い」と言いました。

え?

ホモ??

一瞬、ちょっと何の話か分からなかったのだけど、
「あ? おっさんずラブの事?」ってなった。

そういえば、あれをホモのドラマだと思って拒絶反応的なこと言う人がいるね。
出会ったのは二人目だ。

私は完全に【コメディ】と思ってるので、そこ引っ掛かるの意味分からんな〜〜〜なのだけど。

けど、受け付けないものは仕方ない。
誰にだって趣味嗜好はあるし。

ただアッサリと口に出してしまうのが、大人として問題だよなぁと思いました。
これだけLGBTが話題になる世の中で、人前でそれ言っちゃう??大丈夫?

もちろん、誰にだって偏見はある。

因みに私の偏見は理由もなく太っている人が嫌いなこと。
自己管理を怠って、欲望のまま食べているだけの人間には非常に手厳しい。
自分がウッカリ太ってしまったら大騒ぎである。
この夏3キロもデブったのが昨日判明し、現在絶賛ダイエット中です。死んでも痩せる。元に戻す。

けれど、人前で「デブいなくなればいいのに」とか絶対に口にしませんよ。

何故って、知性を疑われる。

本質ではなく、知性。

生まれ持ったものではなく、生きている中で自助努力で築いていけるもの、それが知性。

それが欠落した人間と言われても、仕方ない。差別を明言するということは。

つまり「あ、こいつアホなんだな…」って周りから思われるってことです。

私はその場に痩せた人しかいないからと言って、デブを小馬鹿にしたような発言はしませんよ。
例えば、今目の前にいる女性が3年前はプラス20キロの体重で、その後死に物狂いでダイエットして今があるのかもしれない。
過去の自分をいきなり全否定されたら、例え今が違っててもザックリ傷つくかもしれない。

そんなことも想像すらできないのが、『知性がない』ということなのです。

人間なのに知性がないなんて、悲しいですねぇ……。

というような事を、休憩終わりに考えていました。

同僚がどうこうより、うっかり知性を疑われるような不用意なことを人前で言ってのける事に大変驚きました。

それとまぁ、「今までホモもゲイもオカマもレズも女装もバイも友達にいなかったなんて、アンタどんだけ狭いの??」とも思いましたが(笑)。

なお、これら衝撃を受けた際一切顔には出しておりません。

だって私、外面いいもんで。

※ 最後の1行はドラマ『ドクターX』で米倉涼子演じる大門未知子のカンジで読んで頂けると幸いです。特に意味はありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?