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映画『ホテル・ムンバイ』についての雑談

なんでか、実話系の映画に弱い。

昔はそうでもなかった。
どの作品辺りからなんだろ?

映画の予告編で「実際にあった」的なフリがあると、結構じっくり見るようになってしまった。
そしてもろろん、本編へ行く機会が増えた。

この『ホテル・ムンバイ』もそんな出会いでした。

インドのホテルでの実際にあったテロ事件。
その混乱に巻き込まれる宿泊客と、お客様を守る為に行動するホテルマン達。

数時間の出来事を描く群像ドラマ。

もちろん、一部架空の登場人物もいるかもしれないし、タイムラインもエピソードも全てが事実とは限らない。
けれど、“実話ベース”というだけでフィクションならあり得ないエピソードも説得力が全く違う。
何なんだろうね、これ。
ある意味アドバンテージ??

予告編でインド映画と思ってたけど、制作はオーストラリア主導? オープニングのクレジットでそう感じた。
一応、オーストラリア・インド・アメリカ合作のようです。

最初は「ベタにインド映画な雰囲気でなくて観やすいなぁ〜」くらいの印象だったのだけど、ストーリーが進むにつれてドンドン引き込まれました。
息を詰めて観てしまった。

そして、、、なかなかにキツいです。

実際にあったことを元にしているから、ヒーローが分かりやすく活躍したり、見てて「危ない!」って登場人物が既の所で助かったりしない。

この予測のつかないのが実話映画化作品として成立してるのかなぁ?と映画を観ながら少し考えてしまった。

観てるうちにとても怖くなったのが、
「テロって、どこでも起こる可能性あるんだなぁ…」って事。
なんでニュース見たときみたいな感想を映画観ながら考えてるんだ私って思ったけど、この映画はここが正直怖かったよ。
今まで観たテロを題材にした映画より、身につまされて観たというか。
観了後劇場の外へ出て現実に戻るときに、今いる自分の場所がやけにカラッと明るく乾いた世界に感じてしまった。

来年はオリンピックだし、こんな事が起こっても別に不思議じゃないんだよなぁ…って。

救われたのが、ラストに本物の映像が流れたところ。
最後の最後にホテルの中が人々の笑顔が溢れていて、良かったです。

結構前に観た『ホテル・ルワンダ』をちょっと思い出したりもしました。
これも久々に観たいかも。

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