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非日常感の捉え方

 私は祭りが好きだ。毎年秋に地元で行われる祭りは、人口6000人の小さな町で行われるが熱量はとんでもない。いろいろ言いたいことはあるが、とにかく祭りに熱心な町である。
 祭りを含めて私は非日常感が好きだ。だから旅も好きだ。わけわからない状況に放り込まれて徐々に状況を飲み込んでいくワクワクする感じがとてもいい。物事が動き出す前の「ひょっとして!?」となるときがいい。
 ホリエモンの「目の前のことを全力でやれ。わからなくなったら流れに任せろ」という言葉がある。私は結構好きで多くの場合で流れに任せている節はあるが、流れから脱出できそうで目の前がぱっとひらけていくときにとてつもなく高揚感を感じる。つまり、それを感じるためには不安を感じるほどの非日常にぶち込まれる必要があり、または一見無理難題に思えるような壁の前に立つ必要がある。それはまたしんどいことである。

 スマホ社会なので「わからない」という状況は基本的にない。デジタルネイチャー、つまり社会に溶け込んだスマホはもはや新しい自然でありそこから情報を切り取る作業の効率を求められると言える。翻訳機能、マップ、移動手段と遅延状況など、今当たり前のものがかつてのあたりまえでない時代などもはや想像できない。高校生からスマホを持ち始めた私がそう思えてしまっているため、デジタルネイティブの方々はなおさらである。
 スマホの扱い方は個人の勝手だが、「わからない」状況に慣れていないのはかなり問題ではないか、と最近考え始めた。まあ、考え始めただけなのでここでおわります。


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