中東情勢、テロ関連

2021年8月30日に米軍のアフガニスタンからの撤退がありました。旧ソ連もアフガニスタンに侵攻し、撤退の憂き目を見ています。旧ソ連は1989年2月15日に撤退終了です。11884日後のことです。11888-4日です。歴史は巡る、因果応報です。

①アメリカが石油を巡ってイランを圧迫、イランで革命が起こりイラン共和国樹立。

②イスラム勢力がアフガニスタンの共産政権に打撃を与えることを恐れたソ連がアフガニスタンに軍事介入。泥沼化。結局撤退。

③ソ連のアフガニスタン介入を嫌ったアメリカの支援を受けたイスラム勢力が9.11テロを引き起こす。これにアメリカが激昂してアフガニスタンに侵攻。特段に得るものもなく撤退。

そしてソ連の撤退からアメリカの撤退までが11888-4日です。

テロ関連のツイートをまとめます。

中心になるのは9.11です。ニューヨークの貿易センターへのテロです。

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ここが基準点です。この26日後に米軍のアフガニスタンへの派兵がなります。

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アメリカという国家は基本、恐怖に相対すると相手に過剰な攻撃を加えます。長い目で見た損得勘定ができません。

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555日後の力の解放日にイラク戦争がはじまります。サダム・フセインは死亡します。

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ロンドンで同時爆破事件が起こります。1400-5日です。9.11があってその報復としてアメリカが動いたその反作用として1400日目の力の解放です。

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9.11から3444日。今度はリビアに火の手が上がります。カダフィ大佐は死亡します。ロンドンテロへの運命的な報復がリビア内線という味方でよろしいはずです。歴史的な因縁もあるのだと思いますが当時突出してイギリスがリビアに介入しようとしていたことを当方も記憶しています。

https://www.news24.jp/articles/2011/03/21/10179014.html

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5300+6日、ブリュッセルでテロがあります。リビア攻撃への反作用と考えることができます。この近辺、パリへのテロもあるのですがそちらは日数ラインに乗っていないので後で別に解説をします。

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9.11に始まったアメリカの暴走はアフガン撤退でとりあえず終わります。7300-7日です。

9.11が与えた未来への影響は理解が出来ました。それでは9.11に繋がる過去の出来事はどうなっているのか。事件の日数を辿ることで原因を突き止めることができます。

2000年10月12日。イエメンで米海軍のイージス艦コールが攻撃を受けます。9.11を遡ること333+1日のことです。火のついた導火線です。

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さらに過去をさかのぼります。

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9.11日を遡ること2333+4日。オクラホマシティで連邦ビル爆破事件が起こっています。

https://www.jiji.com/jc/daily?d=0419

犯人のティモシー・マクベイ氏はアイルランド系の白人。湾岸戦争に参加しています。先回りして『解答』を出してしまいますがキーワードは『湾岸戦争』です。

ティモシー・マクベイ氏のチャートです。

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恐らくですが除隊と爆破事件とはマクベイ氏の中で繋がっている。8652日と857日(862-5日です)。8652/9999日と857/999日。近似値ということでよろしいはずです。

さらに過去をさかのぼります。

世界貿易センタービル爆破事件。1993年2月26日。

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https://www.sankei.com/world/amp/180227/wor1802270015-a.html

ニューヨークの世界貿易センタービルは1993年2月26日に1度爆破事件があり、2001年9月11日に続けてテロの標的にとなった、ということになります。3111+8日後のことです。

貿易センタービル爆破事件の犯人ラムジー・ユーセフ氏チャート。

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事件当日は氏が生まれてから9414日です。

ラムジー・ユーセフ氏は9.11の首謀者ハリド・シェイク・モハメド氏の3歳下の甥にあたる、そのような話です。

甥がまず1993年2月26日に世界貿易センタービルで爆破事件を起こし、叔父が2011年3月11日に世界貿易センタービル攻撃の計画を立案する、そういう流れです。

さらに過去をさかのぼります。

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ソ連の崩壊が3555日に絡んできます。ソ連の崩壊と9.11の間にどういう因果関係があるのか当方にはよく分かりません。直接の繋がりはないのかもしれません。たとえば、もっと以前に起きた出来事の一つの枝がソ連崩壊に繋がり、もう一つの枝が9.11に繋がるというそのような構造かもしれません。

続けます。

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ついに湾岸戦争までたどり着きました。3888+2日。111日サイクルの力の解放日です。湾岸戦争があって3888+2日に目に9.11です。4444日が折り返し点。ですが普通は4000日までに運命的に清算を強いるような出来事が起こります。3888日‐3900日は3999日までの結果が出る時期。湾岸戦争のある程度の結果が9.11だという事ができると考えます。それにしても当方は理解していなかったのですが湾岸戦争とソ連の崩壊が同じ年に起こった事件だという事を認識して驚きました。1991年はそういう年だったのです。

本筋とは外れてしまうのですがソ連の崩壊とボスニア内戦の日数的な関係です。気になったのでチャートに入れておきます。

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ソ連の崩壊から111‐8日後、100+3日後でも構いませんがボスニアで内戦が勃発します。終結は1444+6日。ソ連の崩壊の日数的な影響が周辺諸国家に飛び火した形になります。

さらにさかのぼります。

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ソ連のアフガン撤退、イランイラクの戦争開戦と終結、イスラエルによるイラク核施設への爆撃といった出来事がライン上に現れてきます。そのような出来事があっての2001年9月11日です。そのような出来事がなければ9.11は起こらなかったのです。中東です。中心にあるのはとりあえずイランです。

もっとさかのぼります。

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イラン共和国の樹立から8200日後に9.11です。石油を巡って英米がイランを圧迫、結果イラン共和国の樹立、スンニ派シーア派の対立が西でのイランイラクの戦いのきっかけとなり、東にはアフガニスタンへの飛び火を恐れたソ連のアフガン介入です。ここが恐らく一つの重要ポイント。

さらにさかのぼります。

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第四次中東戦争とアメリカによる中東戦争を終わらせるキャンプデービッド合意。それ以前の日本赤軍によるテルアビブ銃乱射事件やミュンヘンオリンピックでのイスラエル選手への殺傷事件も日数ラインに乗ってきます。テロ事件だけに限ればこのように整理できると思います。

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こんな形で99日サイクル、111日サイクルラインにテロ事件が乗ってくる。ただ実際にはこれ以外にも大きなテロは起こっています。

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2004年3月11日にはイスラム過激派によってマドリードで列車爆破事件が起こっています。パリの同時多発テロは2015年11月13日。このあたりはライン上に乗ってきません。ただそれはあくまで『9.11というテロと関係が遠い』というだけの話です。

パリの同時多発テロは9.11の直接の影響を受けていない。どのテロの影響を受けているかを調べるのであればパリのテロを中心に日数を調べればよろしい。こんな形になります。

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パリの同時多発テロは9.11ではなくてむしろロンドンで起こった同時爆破事件の影響を強く受けていると見ることができます。

9.11の影響を受けてロンドンで爆破事件が起こり、そのロンドンで起こった事件に誘発されてフランスでテロがあった、孫事件と見ることができます。

一方でマドリードの事件は孤立しています。

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ブリュッセルのテロに影響を与えているとは言えますがテルアビブ空港乱射事件からはすこし時間が空きすぎています。それは単に見落としているものがあるだけの話です。2003年11月15日と20日にイスタンブールでアルカイダが事件を起こしています。このアルカイダがマドリードの事件にも関係している。

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イスタンブールで事件が起こったのは15日と20日。20日であれば112日。イスタンブールでのテロの111日後にマドリードでテロが発生する。親子の関係。当たり前のことですが親子の関係にある事件は同じ組織が関与していることが多いです。

イスタンブールの事件を中心にするとこういう流れになります。

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イスタンブールでのテロから800日前に9.11。111日後にマドリードの爆破テロ。さらに600日後のロンドン爆破テロに繋がります。このテロがある種のブリッジになっている。

数字ばかりで分かりにくいので樹形図にするとこのような形になります。

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色々な事件が影響を与え合っている。ただ、中心にあるのは9.11。これがメインのルート。

最後にパリの同時多発テロ加害者グループの事件当日チャートです。

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主犯はアブデルハミド・アバウド氏。10444+2日です。10000日から始まる最初の999日。その折り返し点での犯行です。事件後射殺されている。イブラヒム・アブデスラム氏とサラ・アブデスラム氏は兄弟のようです。イブラヒム氏は事件現場で死亡。サラ・アブデスラム氏は後にブリュッセルで逮捕されています。事件当日は9555日。力の解放日です。


まとめです。

長く書いてきましたがテロリストというものは個人の力で何かをしているように見えて実際にはそうではありません。運命に導かれて行動を起こします。現在活動しているテロリストも源流をたどるとテルアビブ空港乱射事件やミュンヘンオリンピックの事件、イスラエルの建国といったそのあたりまで話をさかのぼることになる。さらにその前、第二次大戦、第一次大戦、さらにその前、オスマントルコの時代にまでさかのぼる。そうやってずっと続いてきた日数リズムの延長にテロリストたちの活動がある。

一方で、そうやって事件を起こす人々はイランやイラク、アフガニスタンといった本当の意味での荒れた土地の出身者は少ない。そういう人たちは現地で命を落としてしまうので欧米にまでたどり着くことがないのでしょう。

アルカイダであればエジプトであったりパキスタン、イエメン、クウェートといった国の人々が中心。パリのテロリストたちもアルジェリアやモロッコといったフランスの旧植民地の血統の人々。アフガニスタンやイラン、イラクの人が報復としてアメリカやイギリス、フランスでテロを起こしているわけではないのです。あるいは湾岸戦争帰りのアイルランド系のアメリカ国民が犯人になったりする。

つまり欧米で起こっているイスラム過激派によるテロは必ずしも被害国の復讐のために行われているのではない。そういうメカニズムではない。むしろオウム真理教の信者たちに近い心情の人々。『自分が本当の意味での主流派にはなれない』と気がついた人たちによる犯罪。日本人であれば国際社会、白人社会から認められなくてもそれが当たり前なので特に感慨を抱かない。黄色人種ですから。ですが、アラブ系の人々には私たち日本人とは違って、『自分達は当然白人と同等に扱われる血統なのだ』というような認識があるのかもしれません。それがアメリカなどに行くと思っていたような仲間としての扱いを受けられない。そこで強い怒りを覚える。2001年9月11日のテロを立案したハリド・シェイク・モハメド氏もアメリカで十分に遇されずに不満を抱いた、というようなことを言っています。

宗教であるとか聖戦というのは傷ついたプライドを隠すための方便。実態は負け犬の疎外感。それが日数と噛み合ったときにテロとして発火する。そういうシステム。

アメリカはアフガニスタンから撤兵をしましたがそのうちまた大きなテロが欧米で発生するのは間違いありません。

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