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授業

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授業の組み立て方や流し方、実践例などを集めました
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「連絡帳」を「計画帳」に変えるだけで、子どもの学び方と働き方が変わった。

僕は小学校の教員をしている。 休み時間は子どもと遊ぶし、 給食はゆっくり味わって食べてる。 提出物を家に持ち帰って見ることもないし、 コメントを書くこともしない。 同僚からは、 「いつ仕事してるの?」と驚かれる。 もし、こんな教員が身近にいたら、サボってると思うかもしれない。 でも、今年の保護者からは 「先生のおかげで学び方が変わりました」 「うちの子、自分から学ぶようになりました」 と感謝の言葉をたくさん頂いた。 たしかに子どもは変わったし、学力も上がった。

道徳がきらいな人に捧げたい、準備5分でできる授業作りから所見まで全て公開します。

ある時アメリカ人のALTに笑われた。 「道徳の授業って何?」 「道徳を教えるなんておかしいでしょ?」 と。 みなさんはどう感じるでしょうか? 実は、私は賛成派。 そう、私は道徳がきらいです、、 用意された発問カードや登場人物のイラスト 「この時〇〇くんはどう思った?」と気持ちを考える発問 あたりさわりないことを言い合い、先生がまとめて完成する板書 「これからは、相手の気持ちを考えてみんなと仲良くしたいです」という振り返り。 そんな道徳の授業を見るたびに、どこか気持ち悪さ

小学校の下校前に10分間取り組んだら、先生も子供も保護者もwin-win-win

これまでの経験の中で、下校前にやってよかったことが2つあります。 今回はその1つを紹介します。 それが『10分間の宿題タイム』 ※実際は「宿題タイム」ではなく「プレ学タイム」とよんでますが、めんどくさいので宿題とします これをすると、学校も子どもも保護者も楽になるので、ぜひ最後まで読んでいってください 『宿題タイム』の方法は、ただ10分間宿題をするだけ。たったそれだけです これ、100%子どもは喜びます 「よっしゃー!!ありがとうございます!!」 「マジで!?最高だ

ペルソナ設定を授業に取り入れたらこうなった

今回は、ビジネスの世界でよく使われるペルソナ設定を授業で使ったらどうなるのかについて、実際に行った実践と共に紹介します。実際に使用したワークシートのダウンロードもつけていますので、よければ使ってください。 ペルソナとは、ペルソナ(persona)とは、直訳すると「人格」という意味。商品やサービスを利用する典型的な顧客モデルのことで、マーケティングにおける概念です。 ペルソナとは、見込み客がどんな人なのか、架空の人間像を具体化していく作業です。たとえば、どんな悩みを持つ人な

スパイダー討論が最高すぎる理由

スパイダー討論とは、最高の授業という本で紹介されています。この本は、海外で注目を集めている教育書を教育界で有名な吉田新一郎さんが翻訳した著書です。今回は、この本を元に1年間実践して分かった間違いなくおすすめできる理由と超絶便利なアプリをご紹介します。 この本の結論は、ズバリ ”スパイダー討論は教室を変える”というこのサブタイトルにつきます。 スパイダー討論とはスパイダー討論とは、1つのテーマについてみんなで話し合う活動のことです。 発言者をつなげていくと下の図のようなクモ

スパイダー討論で授業が変わった〜実践編〜

今回は、スパイダー討論の実践編です。 スパイダー討論に興味のある方や、よく分かんないけれど面白そうって思ってくれた方は、ぜひ最後でお読みください。 スパイダー討論の内容については、こちらの記事でまとめていますのでご覧ください。 道徳とスパイダー討論の共通点このスパイダー討論を、どの授業で活用できるか、そしてどう普段の授業に取り入れるか。それを、自分の研究テーマとして、これまで、いろいろな教科で試してみました。そして、その結果分かったことは、一番使いやすい教科は”道徳”です。

算数を反転授業でしたら、先生が楽をして子どもが伸びた話

算数は反転授業をすることで、先生が楽して子どもが伸びる。 今回は、その方法を紹介します。 反転授業(反転学習)とは、『家で予習し学校で復習する』という授業のスタイルです。 「家で予習なんて、子どもには無理でしょ?」 きっとそう思われる方もいるでしょう。私も以前は、そう思っていました。 学校で初めて学ぶことに価値があるとも。 しかし算数は、どうしても話し合い活動に時間がかかり、練習問題を解く時間が足りない…そんな悩みを長年抱えてきました。 また、散々時間をとって話し合

教えない授業の作り方

教えないってそんなことできるわけない。そう思われた方もいると思いますが、教えなくても授業は成立するんです。いや、教えない方が授業は成立すると言った方が正解かもしれません。 今回は、その方法と教えない方がいい理由についてお届けしたいと思います。 長いので目次から気になるところにとんでくださいね! ではさっそく、っとその前に、誤解されてるといけないので補足を。 私は頭がいい教師でも腕のある教師でもありません。 その辺の学校にいるであろう。ごくごく普通の教員です。なんならす

やさしい体育じゅぎょうの作り方

小学校の体育には教科書や指導書がありません。 だから、どんな授業をしたらよいか悩んでいる人も多いと思います。 そこで、今回は長年体育担当として研修を重ねた学びやこれまでの体験から、若手の先生やこれから先生になる方に向けて、だれでも簡単に体育の授業ができる方法を紹介します。 方法は、最後に紹介します。時間がない方は目次から飛んでください。 体育のじゅぎょうのゴールとは?これは勘違いしている人も多いですが、体育の目的とは、順位をつけることでも、大会で優勝することでも、まして

手話体験はもう古い?鈴木さんが教えてくれたこれからの福祉教育とは。

このツイートをしたところ、福祉教育についての相談をDMで頂きました。 そこで今回は、「これからの福祉教育」について書きたいと思います。 鈴木さんの話 「生活で困っていることはありますか?」 これは、去年の8月に手話教室をした時、児童がゲストティーチャーの聴覚障害者の方にした質問です。 その聴覚障害者の方(鈴木さん(仮))は、しばらく考えてから、こう答えました。 「生活で困っていることねー、んー特にないかなぁ。今はアプリで結構いろいろ便利になったからね。」と。 この言

コロナでもあきらめない。全員参加のハイフレックス型授業の作り方

オンライン授業か対面授業か。 そのどちらがベストな選択か、今学校現場の対応が試されています。 そこで今回紹介するのは、第3案として注目を集めている”ハイフレックス型授業”です。今回は、実際にこれまで試してみて分かったハイフレックス型授業の方法と失敗を皆さんと共有できればと思い記事にしました。 ハイフレックス型授業とは ※画像は、京都大学高等教育研究開発推進センターが作成 ハイフレックス型授業とは、オンライン授業と対面授業をかけ合わせた授業の形のことです。通常の授業のよ