見出し画像

25才児がキュウレンジャーショーを観に行った感想

「君も○○遊園地で、ボクと握手!!」

特撮、いわゆる仮面ライダーや戦隊モノの番組をご覧になったことがある方は、一度は耳にしているフレーズではないでしょうか。

仮面ライダーや戦隊モノといったヒーロー作品は、世代を超えて受け継がれ、今も新しいライダー、戦隊が誕生し、様々な場所でヒーローショーが行われています

そして、そういったヒーローショーでは、握手会というものがあります。
これは、憧れのヒーローと握手ができるという、まさにヒーローに憧れる少年少女にとっては非常に貴重で素晴らしい体験なわけです。

私は父がよく日曜日の朝アニメを見ていたので、中学、高校にいたるまで、ヒーロー番組を流し見しておりました。そしてCMを見るたび、「こういうヒーローショーがあるんだ、握手とかできるんだな、幼い子たちにとっては嬉しいだろうな」とぼんやり思っていました。


そして25歳になった今。

本来は、幼稚園くらいのお子さんをターゲットとしているであろうヒーローショー。

このたび私、行ってきました。


『宇宙戦隊キュウレンジャー』ショーに!!!!!!!!


宇宙戦隊キュウレンジャーとは

そもそも「宇宙戦隊キュウレンジャーって何?」という方のためにご説明しますと・・・

時は、はるかかなたの未来。
宇宙幕府ジャークマターに支配され、希望を失った宇宙。
しかし、宇宙にはひとつの伝説が伝えられていた。
「宇宙が心なき者の手におち、人々が涙するとき、9人の究極の救世主があらわれ宇宙を救う・・・」
9人の戦士たちはそれぞれが星座の力をやどした”キュータマ”に選ばれたスーパースター。そんな彼らがひとつの場所に集いチームになるとき、宇宙の救世主となるオールスター軍団が誕生。

その名も、『宇宙戦隊キュウレンジャー!!』

要するに「宇宙が悪の手に陥ってヤバイ!!助けてキュウレンジャー!!」という内容の戦隊モノです。現在、日曜日の朝7時30分から放送しています。

詳細は私のはてなブログの方に、オタク丸出しのノリで紹介していますので、そちらをご覧いただければと思います。

宇宙戦隊キュウレンジャーがいかにおもしろいか語るには、もうどれくらいの文量が必要になるかわからない・・・そんなレベルで、好きです。ドハマリしてます。
ですが、ここではキュウレンジャー自体の魅力に関して語るつもりはありません。

私は、ただただ、「ヒーローショーのこと完全にナメてた」という反省をしたいのです。

とんでもないぞ、ヒーローショー

私の中のヒーローショーのイメージは、まあ体育館的な舞台があって、そこでチャンチャンバラバラして、ヒーローがんばれー!みたいな感じで子どもたちが応援して・・・と、そんな程度のイメージでした。

ところが、キュウレンジャーの放送を見ている際、ショーのCMが流れたとき、「おや?」と思うところがありました。

「なんか、空飛んでない?」

上に貼った動画をご覧になった方はおわかりかと思います。そう、なんか飛んでるんです。

CMを見た私は考えました。
「これ、もしかして、めちゃくちゃ戦闘がかっこいいんじゃない?」
「ナマで見てもしょうがないと思ってたけど、好きなヒーローが空飛んでるとこ、正直見てみたくない?」

そして、流れるようにチケット購入し、ナマで見た感想。


めちゃくちゃおもしろい。

すっごく、すっごく、すっっっっっっごくおもしろい!!!!!!!!


語彙が小学生以下になっていますが、もう、それしか言えません。

でも一応25歳なので、もうちょっとしっかりご説明いたします。


ヒーローショーのここがすごい

宇宙戦隊キュウレンジャーショーは、シアターGロッソという場所で行われています。これは、東京ドームシティ内の施設のひとつです。

内装は、映画館のような感じで、客席の椅子が階段状に配置されていました。
舞台は大体こんなふうな、階段などがあるステージになっております。
(かなりうろ覚えで描いてますので、合ってるかは保証できないです)

お姉さんがポップコーンを客席の通路を練り歩きながら売り、小さな子たちが好きなレンジャーの人形でお父さんお母さんと遊んでいる空間で、ランランと目を輝かせる25才児
正直、悪目立ちしないか不安で仕方がなかったんですが、意外と若い女性だけで来てる方もちらほらいました。

そしていよいよ始まるショー。

まず登場シーン。はい、ナメてました。横にあいてる穴あたりから全員でてくるんだろ?と思ってました。全然違いました。

想像以上にアクロバティックに出てきました。

だいたいこんな感じ。

いや、もちろん横穴から出てくる組もいましたよ。いましたけど、すごい跳躍力で宙返りしながら華麗な着地キメられて、この時点で私はもう「ヒーローショー、マジでナメてた・・・・・・」と口をあんぐりさせてました。

それだけにとどまりません。登場もさることながら、戦闘シーンのすごいことすごいこと。

「その落ち方大丈夫!?!!??」と思わず身を乗り出しかけるレベルでアクロバティックに転げ回るキュウレンジャー達。敵もボンボン飛び跳ねたり落ちたりします。いやはや、さすがプロですね。動きがいちいちかっこいいのなんの。

そして、スクリーンや照明の使い方が非常にうまい。

今回見たショーは、「キュウレンジャーのとある一人が、大事な仲間を人質にとられて葛藤する」という内容だったのですが、照明の使い方、スクリーンにうつる映像、ひとつひとつがきちんと工夫されていてストーリーがしっかりと伝わってきました。
児童向け作品、侮れねえ・・・

そして、さらに嬉しいファンサービス!

至近距離で戦うキュウレンジャー達!!!!!

シアターGロッソは、先にも述べた通り、映画館のような作りになっています。つまり、お客さんが椅子に向かうための通路がいくつかあるんですね。

その通路でキュウレンジャーが戦うんです

しかも、通路際の子にはハイタッチとかしてくれる
私も通路側に席をとっていたので(不安障害ゆえに席が端じゃないと落ち着かない)、女の子レンジャーであるカメレオングリーンにハイタッチしてもらえました。めちゃくちゃ嬉しい。

ショー自体は30分ほどと短めですが、内容はたっぷりと濃く、ヒーローのかっこいいところをこれでもかと拝むことができたので、むしろちょうどいいくらいでした。


ナマで見る「ヒーロー」

ショーが終わって、ホクホクしながら帰路につきつつ、考えました。

今回見たショーでは、いわゆる「中の人」が違いました。
声は似せてはいる感じで、そこまで違和感はありませんでしたが、「別の人だな」とわかる程度には違っていました。

それでも、私の中では「ナマでキュウレンジャーを見た」という感動がありました。

理由のひとつとしては、周囲の子どもたちの声援です。

キュウレンジャーがピンチになるたび、子どもたちは「がんばれー!」と叫んでいました。キュウレンジャーが「会場のみんな、助けてくれ!」と言うと、子どもたちは一斉に声を張り上げて応援していました。
(私も来たからには、とできるだけ声を張り上げて応援しました)

子どもたちにとって、舞台上の彼らはまぎれもなくキュウレンジャーなのです。そのことが、私に「彼らがキュウレンジャーである」ことを感じさせてくれました。

そして、原作(番組)に忠実なキャラクターの設定と、素晴らしいアクション、仲間を大事にする心を描いたストーリー。

中の人とか、もうそんなの関係なく、ただひたすらキュウレンジャーファンとして楽しめる、素晴らしいエンターテインメントでした

いやー、ほんとにナメてた。特撮ショーのこと完全にナメてた。

今回、うじうじと迷っていたら、なんと目の前で握手券がちょうど売り切れになってしまったので、次こそはリベンジして『シアターGロッソで僕と握手!』しにいきたいところです。

25歳のオタクが童心に戻りきった一日でした。

サポートしていただけると心身ともにうるおいます(主にご飯代にさせていただきます)。ここまで読んでくださってありがとうございました!