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私を責める3つの詩

1.こんな私に誰がした

こんな私に誰がした
包丁かざして駆け回る

こんな私に誰がした
涙流れる真夜中に

こんな私に誰がした
ブランコぶらぶら一人こぎ

こんな私に誰がした?

それは私と指をさす

それは私と指をさす

私が向こうで笑ってる

2.ゆびきりげんまん

裏切り者と声がする

それはちがうと叫べども

約束違えたのは事実

世界がみんな忘れても

わたしが覚えているかぎり

裏切り者と声がする

3.世界が羽毛だった頃

世界が羽毛だった頃
私は生まれたての雛

起きる時間と言われても
首をふりふり嫌がった

「私はずっとここにいる」

世界が羽毛だった頃
私は飛び立つはずの鳥

巣立つ時だと言われても
空を無視してつぶやいた

「私はずっとここにいる」

世界が羽毛だった頃
私は育ちすぎていて

息をしようと外に出た
私は自由に飛びまわる

うしろで私の声が言う

「結局きみも出ていくの」

うしろで私の声が言う

「私がずっとここにいる」

「きみのかわりにここにいる」

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