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『急に何か書きたくなっちゃった』

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随筆集。竹子の日常や考えたこと等を綴ります。自由気ままな不定期更新
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2022年12月の記事一覧

#33 さて年末年始である

(1021字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  朝一。  会社の事務室に入り着席をするやいなや、総務部の方がささっと寄ってきて何かを私の肘元に置いていった。  手に取ると、リング綴じされたページがパラパラと音を立てたーー2023年の卓上カレンダーだ。  早速広げてデスクに飾る。  赤を基調とした配色。  でかでかと金色に箔押しされた文字から、このカレンダーは「〇〇保険会社」により贈呈されたものだと一目瞭然に読み取れた。  

#32 3年ぶりに風邪(?)を引いた

(1100字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  実のところ、これが果たしてただの風邪なのか、或いは某ウイルスに感染したのかは実態が分からないままである。  喉に何かつっかえているような違和感があると思ったら、続いて咳・鼻水が出、しまいには肩・腰・膝……節々に痛みを感じるようになってしまった。  思うように身体が動かない。  ひたすら布団の中で休むことにし、会社に病欠の連絡を入れた。  早朝、体温を測ってみる。37.3℃と出

#31 気持ちのやりとりに、貸し借りは無い

(701字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  「君、もち米は食べられるかい?」  勤務中、チャットに届いたメッセージに「食べられます」と返事するやいなや、隣席の同僚がビニール袋に入った何かを渡してくれた。  もち米団子、と彼女は主張するが、覗いてみるとどう見てもちまきである。  拳サイズのずっしりとしたご飯の塊。それを丁寧に包んでいる葉っぱからも、とても良い香りがしていた。  「お食べよ」と言われ、ちょっと緊張してしまい上司の

#30 南国気候とメンタル・体調

(989字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  時は12月。  そして竹子がいる地域の最高気温は、21℃。  お天気は快晴で、軽く身体を動かすと汗でさえ出るほど暖かく、体温が高いであろう方々は半袖姿で颯爽と街中を歩いている。  「冬はもうこれ以上寒くならないよ」と、同僚は言う。  「15℃前後の日もあるけど、せいぜい数日だね……あ、そうそう。びっくりするかもしれないけど、此処には春が無いんだ」  はぁ。  当時日本で

#29 目覚めが遅い街

(1228字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  竹子は今、中国に住んでいる。  中国の広東省の、とある大都市とも言われる地域だ。  先が見えない程の高層ビルがそびえ立ち、地下鉄が隅々まで張り巡らされていてビュンビュン走っている。  熱帯特有の木々が道路の両端に植え付けられていて、街中を歩いているだけでも植物園に来たような、なんだか不思議と優雅な気分になる。  金融機関が密集している。  かと思いきや、ちょっと郊外に行けば、今度は工業団