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女足──女神!

女子サッカー ——女神!

張三堅 2022年2月7日 19:00

2022年2月6日アジアカップ決勝で、中国女子サッカーが3-2で韓国女子サッカーに逆転して優勝を獲得した!
国中が沸き立った!
中国女子サッカーの誇りとプライドが、今この時中華の子供を楊眉吐気(扬眉吐气yángméitǔqì 目的を達成し思い切り喜ぶこと)し、足元は輝きを生み、あまねく天下の人々が共に祝った(普天同庆pǔtiāntóngqìng 全世界が喜び祝う)!

  母によると、彼女は若い頃サッカーの試合を見るのが特別好きで、この白黒の球体の動きが、現場の数万人の観衆と、テレビと、スマホの前の球技ファンの感情に影響を及ぼすことができることがサッカーの魅力なのだという。
(“足”でもって心のリズムを掌握する球体──サッカー⚽)
ボールをゴール付近に蹴った時、一発でゴールに入ったり、全ての努力が無駄(全功尽弃quángōngjǐnqì)になったり、喜んだり、落胆したり、一瞬のうちにある、その人の心を捉えて離さない(扣人心弦kòurénxīnxián)瞬間は神経をまるで断裂させるほどに高ぶらせることができる。
母の話では、ゲームを見る時は必ず両チームの間で支持する一方を選択するべきで、このように見るのは味わい深く、愛着がわく。そうでなければ誰が勝って誰が負けるかも関係がなくなって、没入状態になれず、それならまだ見ない方がマシなのだそうだ。
彼女が若かった頃は試合を見るために、ソファに寝転んで徹夜していた。
彼女の話によると、幼い頃の僕はいつも彼女の興奮の叫び声にびっくりしてワーワー泣き続けたそうだ。残念ながら母のサッカー好きの情熱は僕を導きはしなかった……
  僕はかつて2006年のドイツワールドカップ決勝の夜に、客間の真ん中にあった小さなベンチシートを移動させて、家の十数インチのテレビの前を守った。
引き換えに一晩で脚いっぱい蚊に刺されて膨らみ、九十分余りのゲームを耐えた上に、両手でまぶたを持ち上げながら最後のPKを観戦したのだ。

  小さい頃はサッカーとバスケとどちらにも触れていたが、僕が最後に選んだのはやはりバスケだった──

  一 テレビではNBAの試合を中継することが比較的多く、僕たちはいつも二限目の授業の後の隙間に、食堂に突撃して行って試合を観た。決勝戦の時に至っては、むしろ授業をサボってでもお尻を動かさずにはおれなかった。(もちろんサボるのは決して良いことではないし、在学中の友達には見倣わないでいただきたい。)
  二 学校には比較的バスケットコートが多くて、自分で遊んだり或いはPKのチームを組んだり、自由に組み合わせたりしていた。
家の下や近所にも沢山のバスケットコートがあって選ぶこともできた。
  三 サッカーの試合では一度もゴールしない可能性もあるが、バスケは違っていて手感火熱している(手感火热shǒugǎnhuǒrè プレーヤーが調子付いて良いプレーをすること)時は思う存分に得点できる。
  四 欠かせないのはもちろん沢山一緒にプレーできる仲間がいることだ。

  昨夜、僕は母さんに付き添ってこの試合を一緒に見ていた。中国女子サッカーは2失点の状況で、どんでん返し(翻盘fānpán)の逆襲で、決定打(绝杀juéshā)を決めて、韓国女子サッカーに3対2で勝利した!
プロセス全体はことのほか困難だったが、結果は際立って完璧だった。
選手たちが涙を流して抱き合っているのを見た時、解説員が興奮しながら解説している時、選手が興奮して何度もコーチの水慶霞を上空に放り投げる時、勝利の喜びは僕たち母子の心を満たしていた。
僕と母さんは何憚ることなく(无所顾忌wúsuǒgùjì 何も怖がることなく、手放しで、大手を振って)大声で吠えて、握りしめた二つの拳を振りかざした。
返す返す“中国女子サッカーすご──”(ここでミュート処理)。

  母はサッカーの試合においては、緊張、興奮、感動、喜悦のさまざまな感情の状態に浸っていて、どうも母が若かった頃の様子を見ているみたいだ。僕は彼女が若かった頃の生活に加わったことはないが、ダイレクトに今の彼女の年老いた状態を見ていると、内心突然少し悲しみが胸に込み上げてきた。今回母と一緒に女子サッカーの試合を見るのは、一部は遅刻の埋め合わせと一部は心を温める付き添いでもあるのかもしれない。僕と母は女子サッカーの勝利の喜びを、女子サッカーが国のために戦う栄光を、中国人としての誇りとプライドを一緒に感じさせてもらった!

  僕はある動画を見たことがある。32歳のルーニーが95分まで進んだ試合で60メートルを疾走して追い返し、タックル(铲球chǎnqiú)でボールを奪って起き上がったあとチームメイトにボールを送り勝敗を決するアシストをした。このわずかな20秒の中で、体力を使い果たした時でも、依然として一気呵成で完璧なアシストをしていて、映像の中ではずっと“Never give up(永不言弃 絶対諦めない)”という言葉があった。
  やはり競技スポーツの精神であり、これと同じなのが中国女子サッカーの精神なのだ!
93分、20番の肖裕儀がペナルティエリアに突入し、韓国チームのゴールを力強い一蹴りのボレー(抽射chōushè)で貫通した。最後の一瞬が来るまでは、永不言敗(負けじゃない)。
  各国の実力競争は、軍事、科学技術、スポーツ、教育などで体現される。そして国の栄光のため、スポーツ強国になることも我々中華の若者たちが奮闘する目標だ。中国のスポーツ選手が競技場で力の限り闘って(奋力拼搏fènlìpīnbó)、数えきれないほど鮮やかな五星の紅旗を世界五大陸、国際スポーツの競技場に掲げてたなびかせ、国に報い、中華民族の偉大な復興を実現させるため、煉瓦や瓦を積み上げ(增砖添瓦zēngzhuāntiānwǎ 努力を積み重ねること)、光を増し彩りを添える(增光添彩zēngguāngtiāncǎi さらなる光彩を放つ)のだ。
  我が祖国──僕はここで生まれこの家で育った。あなたを愛しています。母親を愛するのと同じように変えることはできず、愛国感情は骨に刻まれ、血液に溶け込んでいる。我々はどこへ行こうとも中国の心を変えることはできない!

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