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小劇場 - 臘八

1
00:00:08,640 --> 00:00:12,840
張成嶺:流雲飛絮 九宮を踏む……

2
00:00:18,040 --> 00:00:21,280
流雲飛絮……

3
00:00:27,000 --> 00:00:29,920
温客行:このお馬鹿さんは……

4
00:00:34,200 --> 00:00:36,160
張成嶺:う……温前輩

5
00:00:36,160 --> 00:00:36,920
師父

6
00:00:36,920 --> 00:00:38,280
お目覚めになりましたか

7
00:00:38,280 --> 00:00:41,360
温客行:また口訣を諳んじながら練功してるのか?

8
00:00:42,600 --> 00:00:44,400
この坊主め

9
00:00:44,400 --> 00:00:48,440
そんなに頭を揺すって しどろもどろに一文字も
間違えずに暗誦しないといけない芸当なのか
(*摇头晃脑=頭を揺らして悦に入る様子)

10
00:00:48,440 --> 00:00:50,920
いつになったら馴染んで精通できるの?
(*融会贯通=知識を総合して包括的に理解すること)

11
00:00:51,040 --> 00:00:52,080
張成嶺:あぁ……

12
00:00:52,080 --> 00:00:52,880
私……

13
00:00:52,880 --> 00:00:56,800
周子舒:こいつはな 理解して
鍛錬すれば自然に出来るものだ

14
00:00:56,800 --> 00:01:01,920
俺の人生で四書五経よりも一つの口訣を
諳んじるのに苦労してる奴を見たことがないぞ……

15
00:01:03,640 --> 00:01:06,200
(張成嶺):私だってわざとこんな馬鹿なんじゃない

16
00:01:06,200 --> 00:01:07,640
私も賢くなりたい

17
00:01:07,640 --> 00:01:09,360
早く技を身に着けて

18
00:01:09,360 --> 00:01:12,640
早く……家族のために仇を討ちたい……

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00:01:21,480 --> 00:01:22,600
張成嶺:え?

20
00:01:23,160 --> 00:01:24,600
父上!

21
00:01:27,120 --> 00:01:28,840
張玉森:もう疲れたんじゃないか?

22
00:01:28,840 --> 00:01:31,080
家に戻って休憩しなさい

23
00:01:31,080 --> 00:01:32,400
張成嶺:うん

24
00:01:34,720 --> 00:01:36,480
師傅:張大侠

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00:01:36,520 --> 00:01:39,020
張玉森:孫(ソン)前輩 お手数を掛けました

26
00:01:39,020 --> 00:01:42,360
師傅:いやいや そのような気遣いは受け取れません

27
00:01:42,360 --> 00:01:43,800
張成嶺:あ……

28
00:01:44,200 --> 00:01:46,960
師傅:ご令息の悟性は……

29
00:01:46,960 --> 00:01:49,040
張玉森:分かってます 分かってます

30
00:01:49,040 --> 00:01:50,920
あなたは寛大であられる

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00:01:50,920 --> 00:01:54,080
五本の指を伸ばしても同じ長さではないのです

32
00:01:54,080 --> 00:01:57,800
うちの子は幼い頃に一度熱を出したので
他の者に比べると少しゆっくりですが

33
00:01:57,800 --> 00:02:00,080
それでも良い子です

34
00:02:00,080 --> 00:02:02,395
将来 どれだけ向上するかは期待しておりません

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00:02:02,960 --> 00:02:05,600
自分のことを自分でできればそれで良いのですよ

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00:02:07,560 --> 00:02:08,920
師傅:恐らく彼は

37
00:02:08,920 --> 00:02:12,200
生まれつき武学の素質がないのであろうな……

38
00:02:14,360 --> 00:02:17,920
(張成嶺):私は生来 “行商の使い走り”の
素質しかないのかもしれない
(*贩夫走卒=身分の低い者)

39
00:02:17,920 --> 00:02:20,640
ただお天道さまは あいにく私に平穏をくれずに

40
00:02:20,640 --> 00:02:23,480
よりによって師父のような成長を私に迫るんだ

41
00:02:23,480 --> 00:02:26,360
これは私の生活の道筋を断つことになるのでは?

42
00:02:26,360 --> 00:02:28,520
──目の縁がツンとして涙を零しそうだった

43
00:02:28,520 --> 00:02:29,880
張成嶺:師父

44
00:02:29,880 --> 00:02:31,920
私が下手なら……

45
00:02:31,920 --> 00:02:33,800
周子舒:何をぶつくさ言ってるんだ

46
00:02:33,800 --> 00:02:36,560
さっきの歩法をもう一度俺に見せてみろ!

47
00:02:36,560 --> 00:02:37,360
張成嶺:あ……

48
00:02:37,360 --> 00:02:39,200
あっ! はい!

49
00:02:48,320 --> 00:02:51,120
周子舒:腰から下は安定させ 足元に力を入れろ……

50
00:02:52,520 --> 00:02:55,480
一躍し身を翻すとは つま先に
力を入れるということだ

51
00:02:55,480 --> 00:02:57,360
ふくらはぎじゃない!

52
00:02:58,280 --> 00:02:59,200
チッ

53
00:02:59,200 --> 00:02:59,960
足を下ろすんじゃない……

54
00:02:59,960 --> 00:03:01,280
温客行:阿絮 ちょっと休憩して
足を下ろすんじゃない……

55
00:03:01,280 --> 00:03:02,840
温客行:阿絮 ちょっと休憩して
 

56
00:03:02,840 --> 00:03:06,640
更に叱ったら 成嶺は恐らく道すら歩けなくなるよ

57
00:03:06,880 --> 00:03:08,560
(張成嶺):私が役立たずだからこそ

58
00:03:08,560 --> 00:03:10,680
師父を不機嫌にさせてしまってる

59
00:03:10,680 --> 00:03:13,880
私の頭は人よりトロいので 更に努力が必要だ

60
00:03:13,880 --> 00:03:16,320
周子舒:思考を静めろ──
(*屏声敛息=息を詰めて静かにすること)

61
00:03:16,520 --> 00:03:17,760
張成嶺

62
00:03:17,760 --> 00:03:19,200
お前は一体どこへ向かう気だ

63
00:03:19,200 --> 00:03:21,240
足元の歩法が乱れてるぞ!

64
00:03:21,280 --> 00:03:23,520
張成嶺:はい はい!

65
00:03:26,800 --> 00:03:28,240
温客行:坊主

66
00:03:28,240 --> 00:03:30,120
実際はそんなに悪くない

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00:03:30,120 --> 00:03:32,960
主に君の師父に忍耐力がないんだ……

68
00:03:33,120 --> 00:03:35,320
周子舒:ならば手数をかけるが離れてくれ

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00:03:35,320 --> 00:03:36,760
被害が及ぶのを防げる

70
00:03:36,760 --> 00:03:38,360
温客行:ねえ阿絮

71
00:03:39,080 --> 00:03:40,440
座って

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00:03:41,040 --> 00:03:43,440
この子は確かに腑抜けだから

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00:03:43,440 --> 00:03:46,120
また次回があれば あなたが叱るのを手伝ってあげる

74
00:03:46,120 --> 00:03:47,800
周子舒:ふん

75
00:03:49,000 --> 00:03:50,240
温客行:阿絮

76
00:03:50,240 --> 00:03:53,160
今日は臘月の初八だから……

77
00:03:53,160 --> 00:03:54,200
周子舒:何だ?

78
00:03:54,200 --> 00:03:55,960
温客行:臘八粥を作れる?

79
00:03:55,960 --> 00:03:56,960
周子舒:お……

80
00:03:56,960 --> 00:03:58,040
張成嶺:臘八粥!

81
00:03:58,040 --> 00:04:00,440
前輩 私たちは臘八粥を作るんですか?

82
00:04:00,440 --> 00:04:01,640
アイヨ

83
00:04:02,600 --> 00:04:03,400
温前輩……

84
00:04:03,400 --> 00:04:06,160
温客行:私はまた次回があれば
君の師父の躾けを手伝うとは言ったけど

85
00:04:06,160 --> 00:04:07,760
君はまだ集中しないの?

86
00:04:08,240 --> 00:04:09,560
張成嶺:はい

87
00:04:10,720 --> 00:04:12,840
流雲飛……

88
00:04:16,880 --> 00:04:18,200
温客行:阿絮

89
00:04:18,200 --> 00:04:21,080
あとで臘八粥を作りに行く?

90
00:04:21,080 --> 00:04:22,480
周子舒:俺が?

91
00:04:22,800 --> 00:04:24,480
堂々たる俺が……

92
00:04:24,480 --> 00:04:25,640
俺が作れると思うのか?

93
00:04:25,640 --> 00:04:26,920
温客行:なら私だって堂々たる──

94
00:04:26,920 --> 00:04:28,560
周子舒:お前は作れるか?

95
00:04:28,640 --> 00:04:30,960
温客行:……できる

96
00:04:32,240 --> 00:04:33,760
成嶺

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00:04:33,760 --> 00:04:34,560
張成嶺:え?

98
00:04:34,560 --> 00:04:35,880
温客行:行くよ

99
00:04:35,880 --> 00:04:37,920
私から臘八粥の作り方を学べ

100
00:04:37,920 --> 00:04:41,640
君の師父みたいに五穀の
見分けもつかなくなるなよ……
(*五谷不分=大衆感覚がない)

101
00:04:41,640 --> 00:04:43,400
張成嶺:はい 前輩!

102
00:04:43,400 --> 00:04:44,720
周子舒:ふぅ





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