またハモニカ工場の事。
年に1回、アップしているnote......
古い記事はどんどん下に追いやられて、誰にも見向きもされない。リンクを貼ってもそちらまで飛んでくれるとは限らない。
長くフォローしていただいてる方には{またか}だけど、毎年自分の誕生日近くになると、古いテキストを多少書き直して、再アップする事にしています。
「ハモニカ工場」の事です。
「ハモニカ工場」は早乙女勝元さんの小説で、その映画化の話です。
noteも6年目なら、この文章も6~7回目...... かな?
1974年の映画日記を見ると、テレビ放送された日活青春映画をたくさん見ている、1974年は高校生で、吉永小百合と浜田光夫の映画が大好きだった、映画に出てくる{青春}にあこがれていた。
その頃は新作でも素晴らしい青春映画が何本も作られていた「祭りの準備」が僕の中での最高傑作、郷ひろみや天地真理といったアイドルも優れた映画を残している。
本もたくさん読んだ、映画化された石坂洋次郎の青春小説を手始めに、石原慎太郎も三島由紀夫も...... 五木寛之はまだ「青春の門」を書き始めた頃だったと思う。
そんな、どんな小説でも{青春}っぽいもの、{青春}と名の付くものは片っ端から読んでいた頃に出会ったのが「ハモニカ工場」
「ハモニカ工場」は早乙女勝元さんの青春小説。
この小説、「明日をつくる少女」というタイトルで昭和33年に松竹で、一度映画化されているのだけど、そこに書かれた世界は「日活青春映画」で、お気に入りの一冊になった。
これが{青春}に憧れていた高校時代の話。
それから、時は流れて1990年代に入る。
映画好きはそのままで、映画が作りたくて、助監督になって、その頃やっと、監督になるなら、どんな映画を作りたいかを考える時期になった。
まあ、考えるまでもなく青春歌謡映画が作りたいという思いはずっと持ち続けていたのだけど、具体的にコレというもが無かった、城戸賞という映画の脚本のコンテストには毎回応募していたけど、落選続き......
どうもオリジナルの脚本には限界がありそうだ、なにかいい原作は無いかと思った時「ハモニカ工場」が思い浮かんだ。
そうだ「ハモニカ工場」を映画にしよう、「ハモニカ工場」で映画監督デビューだ!
まず出版している「未来社」に連絡し、シナリオ化する許可をもらった。
シナリオを書き上げ、原作者、早乙女勝元さんに送る。
昭和33年の映画「明日をつくる少女」のシナリオを書いていた山田洋次監督にも、読んで欲しいとシナリオを送る。
今では考えられない行動力だ。
おふたりから丁寧なお葉書をいただいた。
申し訳ないけど、送り主に何の許可も無く、それらの葉書をアップしておきたいと思う。
この二人以外にも映画製作会社、ハモニカを作ってる会社、チヨエ役をやって欲しいと思っていた女優さんの事務所・・・さまざまな所にシナリオを送った。
だが、このシナリオにお金を出してくれる人は現れなかった・・・
そして・・・
映画にならないまま、最初に企画した時から30年の時が流れてしまった・・・
「よし、映画作らせてやるよ、いくら要るんだい」という人の登場を待って、noteには、この記事を毎年アップしている。
毎年同じような事書いてますけど、今回「ハモニカ工場」のあらすじはカットしてしまいました、興味がありましたら、昨年のnoteです。
2020年5月。まだ映画化あきらめてません。
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